近年、バスケットボールシューズの進化は著しく、プレイヤーのニーズに応える多様なモデルが次々と登場しています。
そんな中で注目を集めているのが、中国のスポーツブランド「LI-NING(リーニン)」が展開するシグネチャーライン「Way of Wade」シリーズの最新作、「WADE 808 5 ULTRA」です。
このモデルは、NBAのレジェンド、ドウェイン・ウェイド氏が手がけるブランドのなかでも、特にパフォーマンス性に特化した「808シリーズ」の第5世代にあたるウルトラモデル。
名前に“ULTRA”とあるように、これまで以上に機能性と快適性の両立が図られ、従来のブームクッションをさらに進化させた「スーパーブームクッション」を搭載していることでも話題となっています。
国内でもじわじわと人気を伸ばしてきているWay of Wadeシリーズですが、本モデルは性能だけでなくデザイン性や軽量性にも優れており、プレイヤーからの評価も上々です。
特に「クッション性」と「グリップ力」に強みがありつつも、プレイヤーによってはフィット感やサポート性に対する好みが分かれる、個性の強いバッシュとなっています。
この記事では、「WADE 808 5 ULTRA」の仕様や特長を多角的に分析し、さらに実際の使用感も交えて、その魅力と注意点を徹底的に解説していきます。
これから購入を検討している方はもちろん、「他と何が違うのか?」という疑問を持っている方にも参考になる内容をお届けします。

- 「WADE 808 5 ULTRA」は初心者にもおすすめできますか?
- 普段ナイキやアディダスを履いています。サイズ選びで気をつけるべきことはありますか?
- インソール(中敷き)は交換できますか?
- 屋外コートでも使えますか?耐久性は問題ないですか?
- グリップ力はどれくらい強いですか?滑りやすいフロアでも使えますか?
- 足にフィットするか不安です。履き心地はどうですか?
- どんなプレイヤーに特におすすめですか?
- スーパーブームクッションは他のブランドで言うとどんな感触に近いですか?
- クッションが分厚いことでプレイに影響はありますか?
- 通気性はどうですか?長時間プレイして蒸れませんか?
- ヒールのサポート感はどんな印象ですか?
「WADE 808 5 ULTRA」の概要

「WADE 808 5 ULTRA」は、LI-NINGが展開する「Way of Wade」シリーズの中でも、特に実用性と先進技術の融合を象徴する一足です。
以下では、その全体像を項目別に詳しく解説します。
このバッシュについて
「WADE 808 5 ULTRA」は、ウェイドシリーズのテイクダウン(廉価)ライン「808シリーズ」の中でも、フラッグシップに位置づけられるウルトラモデルです。
- ブランド:Way of Wade(LI-NING傘下)
- モデル名:WADE 808 5 ULTRA
- 価格:約23,900円前後(日本国内)
- 特徴:
- 「スーパーブームクッション」搭載(従来比で反発力・軽量性が大幅向上)
- ローカット設計ながらも優れたフィットと安定感
- 高耐久アウトソールを採用し、屋外使用にも対応
このモデルは、従来の808シリーズの進化形として「通常モデルなし」でいきなりULTRA仕様としてリリースされた点も注目されており、開発段階からプレイヤーのフィードバックを多く取り入れていると見られます。
デザイン
デザイン面では、プレイヤーからも高評価を得ており、コート内外で映えるルックスが特徴です。
- ビジュアル:近未来的でミニマルなデザイン
- ロゴ配置:
- ヒール:ドウェイン・ウェイドのサインロゴ
- サイド:Way of Wade、LI-NINGのロゴ
- アウトソール:星座をモチーフにした装飾(魚座インスパイア)
- カラーバリエーション:
- 多彩なバリエーションが展開されており、「誕生日(Birth Sign)」カラーなども話題に
- 評価:プレイヤーだけでなく、スニーカーファンからも「かっこいい」との声が多い
重量
軽量設計であることも、パフォーマンス志向のプレイヤーにとって大きな魅力です。
サイズ | 重量(片足/約) |
---|---|
US11/28.5cm | 約405g |
その他
その他の注目ポイントとして、以下のようなスペック・構造が搭載されています:
- ミッドソール構造:
- フルレングスの「スーパーブームフォーム」搭載
- ドロップイン方式(中底一体型インソール)のため、足裏との一体感が高い
- 素材構成:
- アッパー:テキスタイルメッシュ+フューズ+TPU補強
- アウトソール:GCU+タフRBの2層構造(耐久性とグリップを両立)
- 構造特徴:
- ハーフブーティ構造(足首周りの包み込み感を向上)
- シャンクプレート(カーボン製)によるねじれ防止と反発サポート
- 価格帯とのバランス:
- 約2.4万円とやや高めだが、同価格帯のナイキやアディダスと比べても機能性は高く、「コスパが良い」と感じるユーザーも多い
全体として、最先端のクッショニング、快適性、デザイン性を備えたモデルであり、「履いていて楽しい」と感じさせてくれる一足に仕上がっています。
特に足裏の感触を重視するプレイヤーにとっては、一度試す価値が十分にあるモデルです。
「WADE 808 5 ULTRA」の機能

「WADE 808 5 ULTRA」は、現代バスケットボールの要求に応えるために、クッション性・グリップ性・フィット感・サポート性といったあらゆる側面で高性能な設計が施されています。
以下では、各機能について詳しく解説します。
クッション性
このモデルの最も注目すべき特徴が、スーパーブームクッション(Super Boom Cushion)の搭載です。
- 素材:熱可塑性エラストマー(TPU系)の改良版
- 構造:ドロップインミッドソール構造(インソール兼ミッドソール)
- 特徴:
- 従来のBoomフォームより30〜50%軽量化
- 優れた衝撃吸収性と反発力を両立
- クッションの沈み込み→反発までの時間が短く、スムーズなエネルギーリターンを実現
- 足裏でクッションの変化をダイレクトに感じ取れる構造
💡 向いているプレイヤー:ジャンプ系プレイヤー、膝への負担を減らしたい人、足裏の感覚を大切にする人
グリップ性
アウトソールには、2種類の異なる素材を採用したハイブリッド構造を採用。
素材名 | 特徴 | 採用位置 |
---|---|---|
GCU(ポリウレタン系) | 高いグリップ力と耐久性 | 前足部・中央部など |
タフRB(強化ラバー) | 通常ラバーの2.5倍の耐久性 | 外周・ヒール部など |
- パターン:全面にヘリンボーンパターンを採用
- 特徴:
- コートへの吸着力が高く、ストップ&ゴーがしやすい
- 埃が付きにくく、クリーンでないコートでも安定
- 柔らかい床でもしっかりグリップするため、屋外利用にも適応可能
💡 評価:歴代Way of Wadeシリーズの中でも、トップクラスのグリップ力と評されている
フィット性
快適なフィット感と足との一体感を高めるための設計も充実しています。
- アッパー素材:
- テキスタイルメッシュ:通気性と柔軟性に優れる
- フューズ補強:耐久性を高め、激しい動きにも対応
- 内側にクッションパッドを配置し、足当たりが柔らかい
- 構造:
- ハーフブーティ構造:足首から中足部までを一体的に包み込む
- 細めのシューレース&滑り止めホール:しっかりと締め込めて緩みにくい
💡 感想:履いた瞬間から「包まれる」感覚。足との摩擦や痛みが少ないため、長時間の使用でも快適。
サポート性
軽量ながらも、横ブレ・ねじれに強い構造で安定したプレイを支えます。
- シャンクプレート:カーボン製で、前後の動きにしなりと反発力を付加
- TPUパーツ:サイドとヒールに配置し、横ブレを防止
- ヒールカウンター:足首のぐらつきを抑え、捻挫リスクを軽減
- アウトソールの形状:
- 広い接地面+トゥの巻き上がり設計
- カカトから前足部にかけての自然な傾斜でスムーズな体重移動を実現
💡 注意点:一部ユーザーからは「前足部の柔らかさが気になる」という声も。繊細なステップには有利だが、ガチッとした安定感を求める人には物足りない可能性あり
その他
- 通気性:メッシュ中心のアッパー設計により蒸れにくく、長時間のプレイでも快適
- インソール交換不可:ドロップインミッドソールのため、カスタムインソールとの併用不可
- 設置感:クッションの厚みゆえ、“地面を感じたい派”にはやや不向き
WADE 808 5 ULTRAは、「柔らかさ」と「反発力」を両立したスーパーブームクッションを中心に、トータルバランスの高いバッシュとして設計されています。
特にクッションとグリップ性能は群を抜いており、体の負担を軽減しながらもアグレッシブな動きに対応したいプレイヤーにとって、有力な選択肢となるでしょう。
「WADE 808 5 ULTRA」のサイズ感

「WADE 808 5 ULTRA」は、中国発のブランド「LI-NING」製であることから、ナイキやアディダスなど欧米ブランドと比較してサイズ感に違いがあり、購入前にしっかりと確認することが重要です。
以下では、公式表記や複数のレビュアーによる実使用ベースのフィードバックを踏まえて、サイズ選びのポイントを詳しく解説します。
サイズ感
私は普段NIKEで29cm、ASICSで28.5mを基本的に選択しますが、今回はUS11サイズ(28.5cm表記)を購入しました。
「WADE 808 5 ULTRA」のサイズ表記はUSサイズ/中国mm表記が基本で、ナイキやアディダスと同じUSサイズでもcm換算が異なるため注意が必要です。
ブランド | US11表記のcm換算 |
---|---|
Nike | 約29.0cm |
LI-NING (Wade) | 約28.5cm |
▶ サイズ選びのポイント
- 普段ナイキで28.5cm(US10.5)を履いている人は、WadeでもUS10.5を選ぶのが推奨(ただしcm表記では小さく見えるが問題なし)
- cm表記だけで判断するとミスに繋がる
- フィット感重視派はUSサイズ基準で選ぶとよい
- ワイズ(足幅)はややタイトだが、極端に細いわけではない
ユーザーレビューに基づくサイズレビュー
各レビューから実際のフィット感や着用感について共通点をまとめました。
✅ 良かった点
- 足を入れた瞬間に感じるフィット感が高評価
→ ハーフブーティ構造とアッパー内側のクッションが、足全体をやさしく包み込む - クッションとの一体感が強く、プレイ中もブレを感じにくい
- 通常幅の足であれば、ナイキやアディダスと同じUSサイズで問題なし
⚠ 注意すべき点
- 足幅が広い or 甲が高い人は、やや窮屈に感じる可能性あり
→ ハーフサイズアップ(例:ナイキ28.0 → Wade US10.5)を推奨 - ドロップインミッドソールの縁が固く感じるケースあり
→ 長時間使用や靴下の厚さによって違和感が出る可能性も
サイズ感まとめ
足の特徴 | おすすめのサイズ選び |
---|---|
標準的な足型 | 普段のUSサイズと同じ(cm表記は気にしない) |
足幅が広い、甲が高い | ハーフサイズアップ |
靴下を2枚履きたい人 | ワンサイズアップも検討 |
履き心地最優先 | 試着 or 返品対応があるショップ推奨 |
「WADE 808 5 ULTRA」は、フィット感が非常に高く設計されていますが、足型によっては微調整が必要です。
購入前にUSサイズを基準にしつつ、自分の足型と相談するのがベストな選び方です。
ネット購入の場合は、返品・交換可能な店舗を選ぶと安心です。
「WADE 808 5 ULTRA」を実際に使用した私の体験談・レビュー

「WADE 808 5 ULTRA」を実際に数回にわたってバスケットボールのゲームや練習で使用した結果、その特性がより具体的に体感できました。
以下では「履き心地」「プレイ中のパフォーマンス」「シチュエーション別の印象」に分けて、実使用に基づいた体験談をお伝えします。
履き心地と足裏感覚:未知の「沈み」と「跳ね返り」
まず最初に足を通した瞬間、「このシューズ、ただものではない」と直感しました。
最大の理由は、スーパーブームクッションの沈み込みと反発のスピードです。
- クッションの厚みは明らかに感じるものの、”ふかふかして終わり”ではなく、沈んだ次の瞬間に「ボンッ」と軽く跳ね返されるような力が返ってきます。
- 土踏まず〜踵のサポートは特に強く、着地した瞬間に衝撃が吸収され、足裏に広がるような安心感がありました。
- 他ブランドにありがちな「硬さ」や「カッチリ感」とは正反対で、柔らかさと推進力を両立させた珍しい履き心地です。
特に気に入ったのは、足裏から全身へ自然に力が伝わる感覚。
ブレーキをかける動きよりも、ジャンプや前方への加速で真価を発揮します。
💬 印象的だったポイント
- 「履き心地の気持ちよさだけでテンションが上がる」
- 「第一印象でここまで気分が上がるのは久しぶり」
プレイ中の動きやすさと安定感:反発と不安定の紙一重
プレイ中、とくにジャンプシュートや速攻の場面でスーパーブームクッションの強みが際立ちました。
✅ 長所
- ジャンプの踏み込み時に体重をグッと預けると、クッションがしっかり沈み、次の瞬間にポンと返してくれるので、「勝手に飛べる」感覚がありました。
- 連続ジャンプや長距離ランでも足裏の疲労が少なく、終盤でも粘れる
- 横のステップやクロスステップのときも、アウトソールのグリップ力が支えてくれて滑らない
⚠ 弱点(感じ方に個人差あり)
- クッションが柔らかすぎるゆえに、1歩目の加速が“微妙に遅れる”ような違和感あり。爆発的な初速を武器にするプレイヤーには気になるかもしれません。
- 前足部(特につま先側)がやや不安定。細かいステップワークを多用するプレイヤーはコントロールが必要です。
📌 特に効果を感じたプレイ
- ジャンプシュート(跳躍と着地の安定)
- ステップバック(クッションが踏み込みを優しく支える)
- ピック&ロール時のクイックターン(足裏に引っかかりがあるような止まり方)
シーン別で感じた特徴:どんなプレイに向いている?
シーン | 感想・向いているプレイヤー |
---|---|
ジャンプシュート系 | 足裏からエネルギーが返ってくる。シューター◎ |
ドライブ・切り返し | 前足部の柔らかさが活きる。細かいステップを多用するガード◎ |
接触の多いポストプレイ | やや不安定。フィジカル勝負のセンターには△ |
ディフェンス(サイドステップ) | グリップ性能は抜群。ただし、カカトのサポートはやや甘め |
屋外コート | ソールの耐久性が高く、長く使える。屋外プレイヤーにも適応 |
総評(実使用から見えた「向いている人/向かない人」)
向いているプレイヤータイプ | 向かないかもしれないプレイヤータイプ |
---|---|
・ジャンプや跳躍系を武器にしている選手 | ・爆発的な1歩目の加速にこだわるプレイヤー |
・クッション性に優れたシューズを求める人 | ・接地感や地面のグリップ“直感”を重視する人 |
・ステップワークで緩急をつけたいスモールガード | ・プレイ中の“足元のグラつき”が気になるフィジカルプレイヤー |
・足裏の衝撃吸収や疲労軽減を重視したい中~上級者 | ・特定のカスタムインソールを入れて使いたい人(交換不可のため) |
「WADE 808 5 ULTRA」は、快適さと反発力の「楽しさ」に振り切ったシューズです。
プレイスタイルによってはベストシューズになりうる一方で、足裏の接地感や安定性に繊細なこだわりがある方にとっては、やや好みが分かれるかもしれません。
しかし、「バッシュに気持ち良さを求めたい」と考える方や、クッションの質でプレイが変わることを実感したい方には間違いなく試す価値がある一足です。
このシューズを履いているだけで、気持ちが前向きになり、プレイにも好影響が出る。
そんな“感覚的モチベーション”を与えてくれるモデルでした。
「WADE 808 5 ULTRA」に関するQ&A

「WADE 808 5 ULTRA」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「WADE 808 5 ULTRA」は初心者にもおすすめできますか?
基本的には中級者以上のプレイヤー向けです。クッションの性能が非常に高い反面、やや不安定に感じる場面もあるため、足の使い方に慣れている人や、ジャンプやカットインなどを多用するプレイヤーに特に適しています。ただし、クッション性を重視する初心者であれば試してみる価値はあります。
普段ナイキやアディダスを履いています。サイズ選びで気をつけるべきことはありますか?
WADEシリーズはUSサイズ表記を基準に選ぶのがベストです。ナイキやアディダスと同じUSサイズでほぼ問題ありませんが、足幅が広い人や甲が高い人はハーフサイズアップを検討すると良いでしょう。中国表記のmmサイズに惑わされないよう注意してください。
インソール(中敷き)は交換できますか?
できません。WADE 808 5 ULTRAは「ドロップインミッドソール」構造を採用しており、インソール自体がミッドソールの役割を兼ねています。そのため、一般的なバッシュのようにカスタムインソールを入れ替えることはできません。
屋外コートでも使えますか?耐久性は問題ないですか?
屋外での使用も考慮されたアウトソール設計となっています。GCUやタフRBといった高耐久ラバー素材が採用されており、通常のゴムよりも2.5倍の耐摩耗性を誇ります。グリップも良好で、アスファルトやラバー系の外コートでも十分に使用可能です。
グリップ力はどれくらい強いですか?滑りやすいフロアでも使えますか?
グリップ性能は非常に高いと評価されています。全面に採用されたヘリンボーンパターンと、素材の組み合わせにより、滑りやすい床でもビタッと止まる感覚があります。ホコリの影響も受けにくく、屋内外を問わず安定したトラクションを発揮します。
足にフィットするか不安です。履き心地はどうですか?
アッパー素材が非常に柔らかく、内側にもクッションが入っているため足当たりはかなりソフトです。さらにハーフブーティ構造により、足全体を包み込むようなフィット感が得られます。ただし、極端に幅広・甲高の方は窮屈に感じる可能性があるため、試着できる場合は実際に履いて確かめるのがおすすめです。
どんなプレイヤーに特におすすめですか?
反発力とクッション性を武器にするシューター、ドライブ主体のガード、スモールフォワードにおすすめです。ジャンプ動作が多いプレイヤーや、膝・足首への負担を軽減したい方にとっては理想的な一足です。
スーパーブームクッションは他のブランドで言うとどんな感触に近いですか?
よく比較されるのはアディダスの「BOOSTフォーム」ですが、WADEのスーパーブームはそれよりも軽量かつ反発の戻りが早いのが特徴です。ナイキの「Zoom Air」よりは柔らかく、沈み込む感覚が強めです。もちっとした足裏の感覚が好きな人に特に向いています。
クッションが分厚いことでプレイに影響はありますか?
クッションの厚みは衝撃吸収に優れていますが、そのぶん地面との距離感がやや遠く感じる人もいます。地面を「掴む」ような感覚を重視する選手や、コート感覚を研ぎ澄ませたいプレイヤーにとっては、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
通気性はどうですか?長時間プレイして蒸れませんか?
アッパーのメッシュ部分が広く取られており、通気性は非常に良好です。夏場や湿度の高い体育館でも、熱がこもりにくく快適です。ただし、通気性重視のぶん、アッパーの耐久性やホールド感は若干ソフトな印象です。
ヒールのサポート感はどんな印象ですか?
ヒールカップは深めで、内蔵TPUと外付けパーツによりしっかりと踵をホールドしてくれます。ヒールが「抜ける」「浮く」といった不安感はほぼありませんでした。カットイン時やジャンプ着地のブレにも強く、安定性の土台として優れています。
「WADE 808 5 ULTRA」レビューのまとめ

「WADE 808 5 ULTRA」は、「最新クッションテクノロジーを実感したい」「履き心地に妥協したくない」と考えるバスケットボールプレイヤーにとって、非常に魅力的な一足です。
その特徴は、見た目のデザイン性だけでなく、プレイ中の足裏から感じられる独特の反発性と柔らかさの両立にあります。
▼機能面のまとめ
項目 | 特徴と評価 |
---|---|
クッション性 | スーパーブーム搭載。沈み込み→反発のスピードが非常に滑らかで快適 |
グリップ性 | GCU+タフRBの二層構造が抜群のグリップを発揮。屋外コートでも対応可 |
フィット性 | ハーフブーティ構造+柔軟なアッパーで履き心地は非常にソフトで自然 |
サポート性 | カーボンシャンク・TPU補強で横ブレ・ねじれに対応。かかとも深めで安定 |
軽量性 | 長時間プレイでも重さを感じにくい |
▼購入前にチェックすべきポイント
チェック項目 | 説明 |
---|---|
サイズ表記の注意点 | USサイズ基準で選ぶ。中国表記のcm(mm)サイズは誤解を招きやすいので要注意 |
足幅・甲の高さ | 幅広・甲高の方はハーフサイズアップ推奨。試着がベスト |
インソール交換 | 不可(ドロップインミッドソール構造のため) |
プレイスタイルとの相性 | クッション重視のプレイヤー向き。接地感重視やゴリゴリのフィジカルプレイ派にはやや不向き |
▼おすすめプレイヤータイプ
- ジャンプや長距離シュートを多用するシューター系プレイヤー
- ステップワークで緩急をつけるガード・スモールフォワード
- 足裏への衝撃を軽減したい膝・足首に不安を抱えるプレイヤー
- 柔らかさと反発の「感覚的な気持ちよさ」を重視する人
▼こんな人には合わないかも
- 初速や加速に“地面からの反応”を重視するスピード系ドライブプレイヤー
- 履き心地よりもガッチリとした安定性・硬めの足場感を好む人
- 特定のカスタムインソールを使用したい方(構造上インソール交換不可)
▼「WADE 808 5 ULTRA」レビューの総括
「WADE 808 5 ULTRA」は、ただ機能性が高いだけではなく、プレイヤーの足元に「楽しさ」と「快適さ」という新たな感覚をもたらす、唯一無二のバッシュです。
スーパーブームクッションによる独特の沈み込みと跳ね返りのフィーリングは、プレイの質そのものに影響を与えるほどの存在感があり、足裏から伝わる情報量の多さはまさに新時代の履き心地といえるでしょう。
一方で、クッションの柔らかさゆえに安定性に対する好みが分かれる部分もあり、自分のプレイスタイルとの相性を見極めることが重要です。
それでも、このシューズには他のモデルでは味わえない体験が詰まっており、特にクッション性と足への優しさを求めるプレイヤーには強くおすすめできます。
自分のパフォーマンスに「変化」を感じたいすべてのバスケットボールプレイヤーへ──この一足が、きっと新しい感覚を呼び覚ましてくれるはずです。
