NIKEから登場した「BOOK1」は、NBAフェニックス・サンズのスーパースター、デビン・ブッカー選手の初シグネチャーモデルです。
発売当初から注目度が非常に高く、国内外で入手困難な状況が続きました。
ブッカー選手のプレースタイルやファッション性を反映させたデザインは、バッシュでありながらもスニーカーとして街履きできるほど洗練されており、バスケットボールファンはもちろん、スニーカーヘッズからも強い関心を集めています。
一見するとクラシックな「Air Force 1」や「Blazer」を思わせるシンプルなデザインですが、中身はしっかりと最新のバスケットボールシューズとして仕上げられています。
この「見た目はスニーカー、機能は本格バッシュ」というギャップが、「BOOK1」最大の魅力といえるでしょう。
また、デザインの背景には“BOOK(本)”というブッカー選手の愛称が込められており、シューズボックスは「本の装丁」をイメージした仕様になっています。
シグネチャーモデルらしい遊び心とこだわりが詰まっており、単なる機能性シューズ以上の価値を持っています。
この記事では、そんなNIKE 「BOOK1」について、外観や性能、サイズ感、そして実際に使用して感じた体験談を交えながらレビューしていきます。
バッシュとしての実力を知りたい方、またスニーカーとして気になっている方にとっても参考になるよう、できるだけ分かりやすくまとめました。
NIKE 「BOOK 1」の概要

NIKE 「BOOK 1」とはどんなバッシュか
NIKE 「BOOK 1」は、NBAフェニックス・サンズのスター選手 デビン・ブッカーの初シグネチャーモデル です。
クラシックなスニーカーのような外観を持ちながら、中身は本格的なバッシュとして仕上げられています。
特徴をまとめると以下の通りです。
- コンセプト:クラシックデザインと現代バッシュ性能の融合
- ミッドソール:かかとにZoom Airを配置、フルレングスにフォーム中心
- アウトソール:シンプルなヘリンボーンパターン+XDR素材
- アッパー:重厚でしっかり目、スエードやベロア調のモデルも展開
- シルエット:ローカット、アイレットは6つの基本構成
デザイン
見た目の印象は「Air Force 1」や「Blazer」を思わせるクラシックさ。
ストリートでも履けるほど洗練されています。
- “BOOK”の世界観
シューズボックスは本の装丁をイメージし、開封体験にもこだわり。 - クラシック×ミニマル
無駄な装飾がなく、シンプルかつプレーンなパネル構成。 - 素材感
カラーによってはスエード/ベロア調を採用。見栄えは抜群だが、擦れや汚れには弱い。 - 実用的なパーツ
- 分厚いシュータン → 強く締めても紐当たりなし
- ヒールタブ → デザイン性が強めで履きにくさを感じる人も
- ヒール周り → 厚めのパッドが足を包むが、人によって“遊び”を感じる場合あり
重量
外観の重厚感に反して、数値は「中量級」に収まります。
サイズ | 片足重量(目安) | 補足 |
---|---|---|
29.0cm | 約400g | 見た目と実測のギャップが少なく妥当な重さ |
- 体感バランス:かかとが厚め・前足部が薄め → わずかに前傾姿勢に感じる人も。
- “超軽量”ではないが、安定した接地感に貢献している。
その他の基本情報
NIKE 「BOOK 1」に関するトピックを整理すると次の通りです。
- サイズ展開:23.0cm〜31.0cm(カラー・地域により差あり)
- カラーバリエーション:クラシックなイメージを中心に多数
- 価格帯:国内ではおおむね 1.5万円~2万円ほど。最近のバッシュ市場では比較的控えめなレンジ。
- 屋外使用:XDRアウトソール採用モデルは摩耗に強い。ただしスエードアッパーは傷や汚れが目立ちやすい。
- ブレイクイン:通常XDRは慣らしが必要だが、「BOOK 1」は初回からグリップ良好との声もあり。
- カスタマイズ性:前足部が薄い設計なので、反発系インソールを追加してジャンプ性能を補強する使い方も可能。
NIKE BOOK 1は「クラシックな外観」と「安定志向の設計」を兼ね備えたモデル。
デザインで人目を引きつつ、実際にはフラットで安定した接地感を提供する“二刀流”のバッシュです。
NIKE 「BOOK 1」の性能

NIKE 「BOOK 1」の魅力は「クラシックな見た目」とは裏腹に、実際のプレーでしっかり使える安定感にあります。
ここではクッション・グリップ・フィット・サポートの各要素を整理し、実際のプレーにどう活きるのかを詳しく見ていきましょう。
クッション性
「BOOK 1」はかかとにZoom Air、フルレングスに薄めフォームという構成。
強烈な反発ではなく「安定した姿勢と着地」を支える方向に振られています。
- かかと:Zoom Air搭載 → 着地の衝撃を吸収、軽い反発をプラス
- 前足部:フォーム中心で薄め → 地面を感じやすく、踏み込みの安定性が高い
- 全体感覚:かかと厚め+前足部薄め → わずかに前傾姿勢になりやすい
向いている人
- ミドルシュート中心、シュートフォームの安定を重視するプレーヤー
- ヒール着地が多い走り方の人
不向きな人
- 前足部の強い反発でジャンプをサポートして欲しい人
- 長時間プレーで足裏の厚みを重視する人
グリップ性
アウトソールはヘリンボーンパターン×XDR素材。
派手さはないものの、バッシュとして最も安心できる設計です。
- 初回からしっかり止まるケースが多い(通常のXDRは慣らしが必要な場合もあるが、「BOOK 1」は比較的即戦力)
- フラットな設置面 → 前後左右で安定感があり、シュート動作やストップに強い
- ダスト耐性も高め → 汚れがついても軽く拭くだけでグリップ回復
総じて「奇をてらわない正統派の止まり方」。
安定志向のプレーヤーにとっては安心感のある仕上がりです。
フィット性
分厚いアッパーとシュータンによる“包み込み感”が特徴。
ただし足型によって評価が分かれる部分でもあります。
- 良い点
- 厚めのシュータン → 紐を強く締めても痛くならない
- ローカット+6アイレット → シンプルだが微調整はしやすい
- 注意点
- つま先〜土踏まずにかけて「タイト」と感じる人が多い
- 幅広や甲高の人は+0.5cmのサイズアップを検討
- 標準的な足型なら普段通りのサイズで問題ないケースが多い
フィット感は“ギュッと掴まれる”イメージ。快適か窮屈かは足型で大きく変わります。
サポート性
外観はスニーカー寄りですが、内部はしっかりバッシュ仕様です。
- ヒール周り
- 内部に硬いパーツ(ヒールカウンター)+厚めのクッションでロック感を確保
- 個体差や足型によっては「やや遊びがある」と感じる場合も
- ねじれ剛性
- ソールのトーションが強く、接触時のねじれを抑制 → 捻挫予防に寄与
- 設置の安定性
- ヒールの設置面が広くフラット → 外側への倒れ込みを防ぐ
安心できる点
- 足首を深く倒すような俊敏系のプレーでなければ、十分なサポート力
- 特に怪我を避けたい中級〜ベテラン層に好相性
その他(操作感・音・屋外対応)
「BOOK 1」ならではの細かい特徴をまとめると以下の通りです。
- 操作感:反発で走らせるのではなく、しっかり地面を掴んで「据えて打つ」スタイル向き
- コートノイズ:キュッとしたスキール音が出やすく、止まっている感覚を得やすい
- 屋外使用:XDR素材で耐摩耗性は高め。ただしクリアソール採用モデルは削れやすい
プレースタイル | 相性度 |
---|---|
ミドルシュート中心 | ◎ |
ヒール着地型ランニング | ◎ |
爆発的なファーストステップ | △ |
長時間プレーの疲労軽減 | △ |
怪我予防を重視するプレーヤー | ○ |
ストリート兼用(屋外) | ○ |
NIKE 「BOOK 1」は「止まる・据える・打ち切る」を得意とする安定系バッシュ。
反発やスピード強化を期待するよりも、シュートの再現性や安定感を高めたいプレーヤーにぴったりのモデルです。
NIKE 「BOOK 1」サイズ感

「BOOK 1」は“見た目クラシック・中身タイトめのバッシュ”というバランス。
足型や好みによって評価が割れやすいモデルなので、部位ごとのフィットとサイズ選びのコツを整理します。
サイズ感
私は普段NIKEで29cm、ASICSで28.5cmを選択することが多いですが、今回の「BOOK 1」も29cmでフィットしました。
まずは部位別のフィット傾向から。
部位 | フィットの傾向 | 補足 |
---|---|---|
つま先(トウ) | やや狭い | 親指~母趾球にかけて圧を感じやすい人がいる |
最も幅広い部分(ボール部) | 普通 | 過度に狭いというより“標準寄り” |
土踏まず~甲 | ややタイト | アッパー/タンが厚く、押さえは強め |
甲高 | 低めに感じやすい | 甲高の人は圧が出やすい |
かかと~履き口 | ホールド強めだが個人差あり | 厚いパッドで包むタイプ。締め方次第で“遊び”が出る人も |
シルエット | ローカット/6アイレット | 紐の微調整はしやすい |
サイズ選びの目安
- 標準~やや細め足:基本はいつものサイズでOK。
- 甲高/幅広/つま先圧が出やすい人:+0.5cmを要検討。
- 厚手ソックス運用・インソール追加予定:余白を見て+0.5cmも検討。
- つま先長さがシビア(親指トップが当たりやすい)な人:+0.5cmで回避しやすい。
はき心地の特徴(体感)
- アッパー&タンが分厚くコシあり → “ギュッと包まれる”一方、圧を強く感じる人も。
- かかと厚め×前足部薄めの設計 → わずかに前傾を感じやすい。
- ヒールタブは意匠性強めで、足入れ時に指を掛けにくい個体あり。
試着チェックリスト
- 親指トップの余白:5~8mmを確保できているか
- つま先~土踏まずの圧:痛みではなく“密着”レベルか
- 甲の締め込み:強めに締めても紐当たりが出ない(厚タンの恩恵)
- かかとロック:軽くジャンプして浮き/抜けが出ないか
- 想定ソックス厚で再確認:プレー用の靴下で最終判断
ユーザーレビューに基づくサイズレビュー
複数レビューの傾向を、立場ごとに要約しました(要点のみ抽出)。
A:いつものサイズでちょうど良い派
- 「普段どおりのサイズで小さくも大きくもない」「幅は極端に狭くない」という声。
- 理由:アッパーが柔らかいカラー/個体では馴染みが早く、厚タンのおかげで強く締めても痛みが出にくい。
B:+0.5cm推奨派
- 「つま先~土踏まずがタイト」「甲の圧が気になる」ため、0.5cmアップを勧める意見。
- 特に甲高・幅広や親指トップが当たりやすい足型でサイズアップ推奨が目立つ。
C:部位別の“狭い/普通”で見る派
- トウ=狭い/ボール部=普通/土踏まず=狭い、という見立て。
- 「縦の長さがタイトに感じた」ケースもあり、普段はサイズを変えない人でも初めて+0.5cmを検討した、というコメントが散見。
足型別・サイズ早見表(あくまで参考)
足型の特徴 | 推奨サイズ | 併用テク |
---|---|---|
標準~やや細め、甲普通 | いつものサイズ | 紐の結び方で甲~かかとの“段階締め” |
甲高/幅広、つま先圧が出やすい | いつものサイズor+0.5cm (迷ったら+0.5) | 平紐→丸紐へ変更して圧分散、シューホールの通し替え |
親指トップが当たりやすい | +0.5cm | トウボックスの熱成形は不可。サイズで解決 |
厚手ソックス・インソール追加前提 | +0.5cm | 反発系インソールで“跳ね”を補うと相性◎ |
かかと抜けが不安 | いつものサイズ | 最上段ホールでランナーズノット、ヒールロック強化 |
BOOK 1はトウ~甲がタイト寄りの“掴む系フィット”。
標準足はいつものNIKEサイズ、甲高・幅広やつま先圧が気になる人は+0.5cmが安全。
厚タンと6アイレットで微調整幅は広いので、締め方とソックス厚も合わせて最終調整するのが失敗しないコツです。
いずれにせよ、可能な限り試着することを推奨します。
NIKE 「BOOK 1」を実際に使用した私の体験談・レビュー

初回の慣らしとシューティング
最初の30分はフォーム確認とシューティング中心。
フラットな設置+ヒールZoomの感触がすぐに分かり、“置いて打つ”動きが安定しました。
前足部が薄めなので、3Pの飛距離は反発頼みではなく身体で作るイメージに切替えると精度が整います。
動作 | 体感メモ | コメント |
---|---|---|
キャッチ&シュート | 足元がブレず、着地が静か | ヒールで受けてからの体勢復帰が速い |
ミドル→1歩サイドステップ | 方向転換で軸が流れにくい | フラット設置の恩恵が大 |
3P(フローティング気味) | 飛距離は自脚力で調整 | 反発を足すならインソールで上振れ可 |
ストップ&ゴー | 初回から良好に止まる | ヘリンボーン×XDRの“素直な止まり” |
コートノイズ | スキール音が出やすい | “効いてる”手応えは掴みやすい |
- 慣らしは短め。XDRでも初回から止まる個体。
- 前傾気味のバランスをうまく使うと、テンポよくシュートへ移行できる。
ゲームプレーでの手応え
オフェンス
- キャッチ&シュート/ミドル:着地後の姿勢が崩れにくく、再現性が高い。
- ドライブ初速:前足部の“跳ね”は控えめ。ファーストステップで差を付けるタイプには物足りさも。
- ステップバック・フェイド:後方着地の安定感は良好。ヒールZoom→体勢復帰がスムーズ。
ディフェンス
- クローズアウト:減速局面での直進安定が高い。
- スライド:ねじれ剛性が強く、相手と接触した際も足元が暴れにくい。
- 足首の安心感:ヒール周りがワイド&フラットで、外倒れが出にくい設計。
疲労・快適性(90〜120分)
- 前足部が薄めのため、長時間では母趾球〜前足底に疲労感が出やすい足型も。
- 厚手ソックスや薄めの反発系インソールを併用すると終盤の足裏が楽。
良かった点・気になった点・おすすめセッティング
良かった点
- “止まる・据える・打ち切る”に強い:フラット設置×素直なヘリンボーン
- ヒール着地の安定:Zoom Airが着地衝撃を受け止め、復帰が早い
- トーション(ねじれ)剛性:接触時も足元が破綻しにくい
- 見た目と機能の両立:そのまま街に出られるクラシック顔
気になった点
- 前足部の“跳ね”は控えめ:爆発的な初速を反発で補いたい人は不向き
- ヒールのフィットは個体差あり:締め方によっては“わずかな遊び”を感じるケース
- スエード系カラーは擦れに弱い:屋外運用だと見た目の経年が早い
- クリアソールのカラーは外だと削れがち
おすすめセッティング
- ランナーズノットでヒールロックを強化(最上段ホール活用)
- 薄めの反発系インソールで前足部に“跳ね”を追加
- ソックス厚の使い分け:試合=厚手、練習=中厚で足裏疲労を分散
- ダストが溜まりやすいコートでは、ウェットワイプで軽く拭き取り → グリップ復活が速い
この一足が“刺さる”人/刺さりにくい人
ニーズ / スタイル | 相性 |
---|---|
ミドル主体、着地と姿勢の再現性重視 | ◎ |
ヒール着地が多い、終始安定して止めたい | ◎ |
爆発的なファーストステップを反発で稼ぎたい | △ |
長時間ゲームで前足部の厚みを求める | △ |
屋外でも履く(XDR採用カラー) | ○※アッパー素材に注意 |
反発で“押し切る”タイプではなく、接地と姿勢の安定で“決め切る”タイプ。
ミドル〜ポストアップの精度を高めたい人、怪我を避けたい人には心強い。
初速や跳ねを足したい場合は、インソールと結びの最適化で上振れを作ると化けます。
NIKE 「BOOK 1」に関するQ&A

NIKE 「BOOK 1」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「BOOK 1」は初心者でも履けますか?
履けます。むしろ「安定感重視」の設計なので、シューズに慣れていない人や怪我を避けたい人には向いています。ただし、前足部のクッションが薄めなので、反発を強く求める人には物足りないかもしれません。
サイズは普段のNIKEと同じで大丈夫?
標準的な足型なら普段のサイズで問題ないケースが多いです。ただし、甲高・幅広の方、つま先の圧が気になる方+0.5cmも検討してください。試着が難しい場合は、ソックスの厚みを考慮して選ぶと失敗が少ないです。
外履き(ストリート)用にも使えますか?
可能ですが注意が必要です。アウトソールがXDR仕様のモデルは耐久性が高いので屋外向きです。ただし、スエードやクリアソールのカラーは傷や削れに弱いため、コレクション目的の人は室内用として使う方が安心です。
他の有名モデルと比べるとどんな特徴がありますか?
例えるなら「Air Force 1のクラシックな見た目 × 本格的な安定系バッシュの中身」。
- ジャ・モラントのモデルのような爆発的な反発力はない
- コービー系のような低重心・俊敏設計でもない
→ その代わりに、ミドルシュートやストップ動作の安定感は非常に高いです。
長時間プレーすると疲れやすいですか?
前足部が薄めなので、長時間(2時間以上)続けてプレーすると母趾球まわりの疲労感が出やすい人もいます。対策としては、厚手ソックスやインソール交換で緩和できます。
どんなプレースタイルの人におすすめですか?
以下のようなスタイルに特に相性が良いです。
- ミドルレンジを中心に戦うシューター
- 安定した着地とフォーム再現性を重視するプレーヤー
- 怪我を避けたい中級~ベテラン層
逆に、初速の爆発力や高反発でのジャンプを求めるタイプには不向きです。
「BOOK 1」は重いですか?
数値上は中量級(29cmで約400g程度)です。見た目が重厚なので「重そう」と思われがちですが、実際は平均的な重量に収まっています。前足部が薄めのため、踏み込み時には軽快さも感じやすいです。
クッションは固め?柔らかめ?
前足部は薄いフォームでやや固めの感触、かかとはZoom Airで反発と衝撃吸収を両立しています。トータルでは「柔らかすぎず・固すぎず」の安定寄りです。
足首のサポートは十分ですか?
見た目はスニーカーっぽいですが、中身はバッシュ仕様。ヒールカウンターと厚めのパッドでかかとをしっかりロックしてくれます。深い足首の倒し込みを多用する俊敏系には物足りないかもしれませんが、通常のプレーでは十分安心できます。
他のシグネチャーモデルと比べて“尖った特徴”はありますか?
「BOOK 1」は「尖った性能」よりも「安定志向」に徹しているのが特徴です。つまり、スピード特化型やジャンプ特化型と違い、誰が履いても“扱いやすいオールラウンダー”な立ち位置です。
履き始めてから慣れるまで時間はかかりますか?
個体差はありますが、「BOOK 1」はXDRアウトソールでも初回からしっかり止まるケースが多く、慣らし期間は短めです。アッパーは厚めなので足に馴染むまでは1〜2回の使用で違和感が減っていきます。
ジャンプ力は上がりますか?
前足部の反発は控えめなので「跳ねて飛ばす」感覚は少ないです。ただ、かかとのZoom Airが着地の安定をサポートするため、疲労が溜まりにくく結果的にパフォーマンスを持続しやすいというメリットがあります。
女性プレーヤーにもおすすめできますか?
サイズ展開は23cmからあるため問題なく履けます。軽量感を求める方には少し重厚に感じるかもしれませんが、安定感とデザイン性の高さは男女問わず評価されています。
シュータンの厚さはプレーに影響しますか?
プラスに働くことが多いです。厚めのタンのおかげで紐を強く締めても痛みが出にくく、長時間プレーでも快適です。逆に軽量さを重視する人には“やや重厚”に感じることもあります。
コレクション用として買うのはあり?
十分ありです。「BOOK 1」は「スニーカーとしても映える」デザイン性が強み。特にスエードや限定カラーはファッション的な価値も高く、普段履き・観賞用として購入する人も少なくありません。
NIKE 「BOOK 1」レビューのまとめ

NIKE 「BOOK 1」は、クラシックな外観とバッシュとしての安定感を両立した一足です。
派手な反発力や爆発的な加速力はありませんが、「止まる・据える・打ち切る」プレーを支える安定志向が魅力。
特にミドルレンジ主体や安定性を求めるプレーヤーには、強い武器となるでしょう。
「BOOK 1」の特徴をひとことで
- 見た目:Air Force 1を思わせるクラシックで上質なデザイン
- クッション:かかとにZoom Air搭載、前足部は薄めでダイレクト感重視
- グリップ:素直なヘリンボーン+XDRで“止まる”に強い
- サポート:トーション剛性が高く、捻れに強い構造
- サイズ感:トウ〜甲はややタイト。標準足は通常のNIKEサイズ、甲高や幅広は+0.5cm検討
- 用途:屋内向きが基本。XDR採用モデルなら屋外も可。ただしスエードやクリアソールは劣化に注意
プレースタイル別の相性
スタイル / ニーズ | 相性度 | コメント |
---|---|---|
ミドルレンジ主体、フォームの安定重視 | ◎ | 姿勢を崩さず再現性が高い |
ヒール着地が多い走り方 | ◎ | Zoom Airで着地が快適 |
ファーストステップや爆発的な加速を狙う | △ | 前足部の反発は控えめ |
長時間プレーで足裏の負担を減らしたい | △ | 前足部薄め。インソール併用推奨 |
足首の怪我を予防したい | ○ | ヒールワイド+トーション強め |
ストリートでも履きたい | ○ | XDRは屋外耐性あり。ただし素材に注意。 |
おすすめの活用&調整ポイント
- ランナーズノットを使ってヒールロックを強化
- 反発系インソールで前足部の“跳ね”を補う
- ソックスは試合=厚手、練習=中厚で使い分け
- 屋外で使うならXDRアウトソールモデルを選ぶ
- スエード系は防水スプレー&ブラッシングでケア
総合評価(★5段階)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
デザイン性 | ★★★★★ | 普段履きでも映える完成度 |
安定性 | ★★★★★ | フラット設計で姿勢が崩れにくい |
グリップ力 | ★★★★☆ | 正統派ヘリンボーンで素直に効く |
クッション(前足部) | ★★★☆☆ | 薄めで反発は弱いが安定感あり |
クッション(かかと) | ★★★★☆ | Zoom Airが着地を支える |
フィット感・調整性 | ★★★★☆ | 厚タンと6アイレットで微調整しやすい |
コスパ | ★★★★☆ | 価格は比較的良心的 |
NIKE 「BOOK 1」レビューの総括
『BOOK 1は“クラシックな顔をした安定系バッシュ”』
NIKE 「BOOK 1」は、クラシックなスニーカーデザインをまといながらも、実際には安定感を重視した本格的なバッシュとして仕上げられた一足です。
派手な反発力や爆発的な加速を求めるモデルではありませんが、フラットな設計とヒールZoom Airによる着地の安定性が、プレーヤーに確かな安心感を与えてくれます。
特にミドルレンジ主体のプレーや、フォームの再現性を大切にするスタイルとの相性は抜群で、試合の中で「確実に決め切る」動きをサポートしてくれる存在となるでしょう。
スニーカーとしての存在感と、バッシュとしての堅実な性能。
その両面を備えた「BOOK 1」は、今だからこそ選ぶ価値のあるモデルだと言えます。
──安定した一歩を求めるなら、「BOOK 1」がその答えになるはずです。