ナイキの最新シグネチャーモデル「LEBRON 23(レブロン23)」は、NBAのレジェンド、レブロン・ジェームズが40歳を迎えてもなお進化を続ける姿を象徴するモデルです。
シリーズ通算23作目となる今回は、「ZoomXドロップインミッドソール+カーボンプレート構造」という新システムを採用し、軽さ・柔軟性・反発性のバランスを追求しています。
デザイン面では「王冠(クラウン)」をモチーフにしたディテールや豪華な刺繍が施され、王者らしい存在感を放ちます。
従来のレブロンシリーズよりも軽量化され、ビッグマンだけでなくオールラウンダーやウイングプレイヤーにも対応できる設計となっているのが特徴です。
一方で価格は3万円前後と高価ですが、その分だけ仕上がりの完成度は高く、まさに“プレミアムな一足”。
この記事では、この「レブロン23」のデザイン・性能・サイズ感・実際の着用感を総合的にレビューしていきます。
NIKE 「レブロン23」の概要

NIKE 「レブロン23」について
NIKE 「レブロン23」は、レブロン・ジェームズのシグネチャーシリーズ第23作目として登場した最新モデルです。
最大の特徴は、従来のAirユニット構造を廃し、ZoomXドロップインミッドソール+カーボンプレート構造を採用した点にあります。
これにより、軽量化と高反発性を両立し、長時間のプレイでも安定したクッション性を発揮します。
「レブロン23」は、パワープレイヤーのための剛性を維持しつつ、より自然な踏み込みとスムーズな体重移動を実現。
前作よりも“持続的な反発感”にフォーカスした設計が特徴です。
デザイン
「レブロン23」は、レブロンの「王者としての象徴」を体現するデザインが随所に見られます。
視覚的な高級感と機能性が両立された仕上がりで、アッパーから細部まで丁寧に作り込まれています。
主なデザインポイント
- 王冠(クラウン)をモチーフにしたサイドフレーム
- アッパー全面に施された刺繍と立体ステッチ
- 反転スウッシュや光沢素材を組み合わせた高級感ある外観
- シューズ同梱のアクセサリー(チャームや特製ブックレット)による記念モデルらしさ
- 半ブーティー構造のタンとケーブル連結アイステイによる高いロックダウン性能
デザイン性とパフォーマンスを両立した「機能美」を備えた一足と言えるでしょう。
重量
ZoomXフォームを採用しているとはいえ、「レブロン23」は軽量モデルではありません。
しっかりとした安定感とサポート性を重視した結果、前作よりもやや重めに感じる作りとなっています。
| サイズ | 重量(片足) | 体感 |
|---|---|---|
| 29cm | 約480g | やや重めだが安定感が高い |
- ZoomXドロップイン自体が厚く、二重構造フォームでやや重量を増加
- ヒール外側のプラスチック構造により、安定性は高いが若干の“重たさ”を感じる
- 屋外での使用よりも屋内コートでの安定プレイに最適
その他の特徴
「レブロン23」は、細部までこだわり抜かれたプレミアムモデルです。
価格帯は高めですが、そのぶん素材・構造・付属品まで徹底した完成度を誇ります。
主な仕様まとめ
- 価格帯:約3万円前後)
- トラクション:波状ヘリンボーン、室内で高グリップ・屋外では耐久にやや難
- アッパー素材:エンジニアードジャカード(柔軟性とサポート性を両立)
- サポート構造:外側クラウンフレーム+カーボンプレート+内部ヒールカウンター
- 通気性:中程度。素材の密度が高く、熱はややこもりやすい
- パッケージ:特製ボックス・チャーム・小冊子など、記念モデル仕様の豪華セット
「レブロン23」は、柔軟なZoomXクッションと強固なサポート性を融合させたハイブリッドモデル。
軽快なスピード重視型というよりは、着地安定性と反発を両立した“パワーバランス型バッシュ”として完成度が高く、シリーズ中でも特に“王者の風格”を感じさせる一足です。
NIKE 「レブロン23」の性能

クッション性
ZoomXドロップイン+カーボンプレートが核。足裏に“直結”する柔らかさとリバウンド感があり、踏み込むたびにじわっと戻る持続的な反発が得られます。
一方で、ヒール厚め/前足部やや薄めのバランスと、外側シェルの樹脂パーツにより、ヒール〜トーの遷移がわずかにカクつく場面もあります。
- 直下感:ドロップインのため踏み心地がダイレクト。ステップインの柔らかさはシリーズ屈指
- 反発質:瞬間的な弾きより粘りのあるリバウンド。長時間でも疲れにくい
- オフセット:踵高めで前寄りの重心移動はやや慣れが必要
- プレート効果:トーション(ねじれ)を強固に抑制、踏み返しの安定に寄与
- 触感テクスチャ:ドロップイン表面のグリップ感ある凹凸がロックダウンに貢献(好みは分かれる)
柔らかい踏み心地+安定する反発。爆発的“ボンッ”ではなく、しなやかに返す系。
グリップ性(トラクション)
アウトソールは“23”を象る波状ヘリンボーン。
室内のクリーンコートでは噛みが良好で、踏み替え時のスリップも少なめ。
一方で、埃にやや敏感で、拭き取り頻度がパフォーマンスに影響します。
ゴムは柔らかく溝も細めのため、屋外耐久は低め。
- 第一印象:クリアな床で安定した制動
- ダスト対応:拭けば回復するが、頻度は必要
- 側面の使い勝手:サイドは過度にせり出しておらず、自然なエッジで踏み替えがしやすい
- 開口部デザイン:アウトソールの一部“抜き”は見た目の個性だが、耐久・接着には個体差が出やすい印象
室内メイン◎/屋外多用△。
フィット性
やや細身のラストに、半ブーティーのタンと7アイレットが組み合わさり、締め分けの自由度が高いのが魅力。
甲・つま先の圧迫は前作系より緩和傾向で、踵周りは柔らかいフォームが包み込むように密着します。
- レース調整:部位ごとにタイト/ルーズを細かく調整可能
- 甲周り:ジャカード主体で最初は硬め→馴染むと面で包むフィットへ
- つま先:角張らずクリアランスを少量確保、指先の自由度は必要十分
- 足入れ:直下のZoomXが“沈んでから返す”ため、履いた瞬間の安心感が高い
※サイズの選び方は後述。
サポート性
外側クラウンフレーム×内部ヒールカウンター×カーボンプレートの三位一体で、横ブレとねじれに非常に強い構造。
大柄・高出力のプレーでも足元が流れにくい設計です。
- 横方向:サイドウォールが前足部〜中足部をしっかり受け止める
- ねじれ:プレートでトーション剛性が高い→ストップ&ゴーの安定感
- 踵保持:カップ形状+フォームでヒールの座りが良い(初期は硬さで微小な浮きを感じる人も)
- 安定基盤:わずかなアウトリガーとフラットめの接地で横倒れを抑制
“守りの強さ”が光る。パワー/ウイング層に噛み合うサポート。
その他(転がり・通気・静音性 ほか)
- ヒール〜トーの転がり:ヒール外側が樹脂主体で圧縮しにくく、遷移が少し角張る傾向
- 屈曲性:前足部はブレイクイン後に程よく曲がる。初期は硬め
- 通気:ジャカードに下地を重ねた構成で通気は控えめ
- ノイズ:クリーンフロアでは高めの“キュッ”音。好みは分かれる
- 重量感:総じて中〜重め。安定と反発を優先する味付け
パフォーマンス早見表
| 項目 | 評価/特徴 | 一言メモ |
|---|---|---|
| クッション | 柔らかく持続反発(ZoomX直下) | 長時間◎/瞬発“弾き”は控えめ |
| グリップ | 室内◎・埃△・屋外耐久△ | こまめな拭き取り推奨 |
| フィット | やや細身+高い締め分け自由度 | 馴染みで快適度UP |
| サポート | 横ブレ・ねじれに強い | 大出力プレーで真価 |
| 転がり | ヒールがややカクつく | 慣れれば気になりにくい |
| 通気 | 控えめ | 夏場はインナー選びを |
「レブロン23」は、柔らかい直下感×強固な安定性という“両取り”のパフォーマンス。
スピード最優先の軽快派よりも、着地の信頼感と踏み返しの軸安定を求めるプレイヤーにハマる一足です。
NIKE 「レブロン23」のサイズ感

サイズ感
私は普段NIKEで29cm、ASICSで28.5cmを選択することが多いですが、「レブロン23」も29cmでフィットしました。
「レブロン23」は基本は“ナイキのいつものサイズ”が目安。
ただし、ラストはやや細身で、トー ボックスはタイトめ/長さはごくわずかに長めというバランスです。
前作21/22でつま先の圧迫を感じた人には、圧迫の緩和が体感できる可能性があります。
- 足長(つま先方向):わずかに長めに感じる個体がある
- 足幅/甲:シルエットは細身寄り。甲や幅がある人はタイトに感じやすい
- ホールド:半ブーティー構造+7アイレットで締め分け自由度が高い
- インソール感:ドロップイン表面のテクスチャが足指を滑らせにくく、ややタイトでも走れるロック感
通常はNIKEのマイサイズ、幅広・甲高はハーフ〜1サイズ上げも検討。
ただし“サイズダウン”は非推奨(つま先の余裕はロックで吸収できる一方、幅は伸びにくい)。
ユーザーレビューに基づくサイズレビュー
| 足のタイプ/履き方 | 推奨サイズ | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| 細足・標準アーチ・薄手ソックス | NIKEのマイサイズ | トーがややタイトでも7穴で微調整可。長さの“わずかな余り”はロックダウンで相殺可能。 |
| 標準幅・標準アーチ | NIKEのマイサイズ(迷えば+0.5cm試着) | 前足部はタイト傾向。つま先は長さ余りを感じる人も。気になるならハーフアップを試す。 |
| 幅広・甲高 | +0.5〜+1.0cm | ラストが細身寄り。21/22で圧迫を感じた層は特に上げ目が無難。JPで「+0.5」が無い場合は**+1.0cm**側を。 |
| 厚手ソックス派・インソール追加(カスタム) | +0.5cm | 容積を食うため。足長の余りはレースで抑え込む。 |
| 屋外メイン・長時間プレー | NIKEのマイサイズ or +0.5cm | 後半むくみ対策。踵が厚くオフセット高めのため、前寄り荷重に慣れるまで余裕がある方が楽。 |
実測の声(要約)
- NIKEのマイサイズで“長さほんの少し余るが、つま先はタイト”=総合的には走れるサイズ感
- 29.0cmで“最近の他モデルよりはちょうど良い/やや大きめに感じた”との意見も(=最近のナイキより気持ちゆとり)
- 21/22より指先の圧迫が軽減したという評価が複数
フィット調整のコツ
- 部位ごとに締め分け:7アイレットを活かし、前足部だけ強め、甲は少し緩めなど配分調整
- 踵の浮き対策:最上段のアイレット(ランナーズノット)でヒールロックを作る
- ソックスで微調整:最初は薄手→馴染んだら好みで厚手に変更
- 中敷き選び:表面が“掴む”テクスチャのため、滑りにくいソックスと相性良好
試着ポイント:つま先の“長さ余り”より“横の窮屈さ”を優先チェック。横が厳しい場合は上げる、長さ余りはレースワークで詰める――が「レブロン23」では失敗しにくい選び方です。
NIKE 「レブロン23」を実際に使用した私の体験談・レビュー

初回のフィッティングとブレイクイン
初めて「レブロン23」を履いたとき、まず感じたのは足裏に直接伝わるZoomXの柔らかさでした。
踏み込むと沈み込み、すぐに“押し返される”ような感触で、足裏全体をクッションが包み込む印象です。
ただし、つま先はややタイトで、最初は窮屈に感じました。
そこで以下のように調整しました。
- シューレース:前足部をしっかり締め、甲側を少し緩める
- ソックス:初回は薄手で馴染ませ、3回目以降に中厚手へ変更
- 慣らし運動:軽めのランやストレッチで屈曲部をほぐす
履き始めから3回目あたりでアッパーが柔らかく馴染み、自然な包み込み感に変化していきました。
シュート練習・ドリル中の使用感
屋内コートでドリルを中心に使用した際、ステップごとの安定性の高さが印象的でした。
ZoomXの反発が程よく、踏み出しが軽く感じます。
体感ポイント
- クッション性:着地時の衝撃が軽く、特に踵からの着地がスムーズ
- グリップ:クリーンコートでは強力な制動力。埃がつくと滑るが、拭けば即回復
- 屈曲性:前足部が自然にしなるようになり、ターンやストップ動作が快適
動き出しの重さはあるが、「守られている」感覚が強く、安定感の方が勝ります。
対人プレー時のフィーリング
実際にプレーで使ってみると、外側フレームとカーボンプレートの安定性が顕著に感じられました。
横ブレが非常に少なく、ストップやヘジテーションで軸が崩れにくい構造です。
- 安定性:着地時に足が横に逃げず、切り返しで体重移動がしやすい
- サポート性:足首から中足部にかけての一体感が高く、過度な捻りを防止
- 反発感:瞬間的な爆発力よりも「押し返されるような持続的な反発」
プレー後の疲労感も比較的少なく、長時間履いても足裏や膝に負担が残りにくいと感じました。
長時間プレーでの快適性
2時間以上の練習でも、クッションのヘタりはほぼ感じられず、最後まで安定した反発力を維持。
ただし、素材の密度が高いため通気性は控えめで、蒸れが気になる場面もありました。
良かった点
- 足裏が疲れにくい
- サポートが長時間でも変わらない
- かかと・土踏まずのホールドが継続的に安定
気になった点
- 夏場は熱がこもりやすい
- 長時間のスプリントではやや重さが出る
軽量モデルとの比較
軽量系の「サブリナ3」などと比較すると、「レブロン23」は明らかに重厚で安定寄り。
速攻やドライブでスピードを重視するプレイヤーには重たく感じられる一方、接触プレーやリバウンド時の安定感は圧倒的です。
| 比較項目 | 「レブロン23」 | 軽量モデル(例:サブリナ3) |
|---|---|---|
| クッション性 | 柔らかく厚い。足裏の安心感◎ | 反発は鋭いが衝撃は大きい |
| 重量感 | やや重め。安定重視 | 軽快。敏捷性重視 |
| サポート性 | 非常に高い。横ブレに強い | ミニマル。柔軟性重視 |
| 通気性 | 中程度(ややこもる) | 高め(軽量素材) |
つまり、「レブロン23」は「守備力の高いクッション重視型」で、速さよりも安定と踏み心地の質を求めるプレイヤーにフィットします。
見た目・所有満足度
実際に手に取ると、デザインと質感の豪華さが印象的でした。
刺繍の立体感やパールのような光沢は写真よりも存在感があり、まさに“記念モデル”と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
また、化粧箱のサイズと付属のチャーム・ブックレットもプレミアム感を強調しており、コレクターとしての所有欲も満たされます。
体験談のまとめ
「レブロン23」を履いてまず感じたのは、足裏から伝わるZoomXの柔らかさと、着地時の確かな安定感でした。
最初はやや硬さと窮屈さがありましたが、数回の着用で素材が馴染み、足全体を包み込むような一体感へと変化します。
長時間のプレーでもクッションの反発は持続し、膝や足裏の疲労が少ない点は大きな魅力です。
一方で、軽快さよりも安定性を重視した設計のため、ヒール部分にやや重さを感じる場面もあります。
しかし、その重量がもたらす安心感は高く、接触プレーやリバウンドなど強い負荷のかかる動作で真価を発揮します。
デザインの完成度や高級感も抜群で、履くたびに満足感を得られるモデルでした。
総じて「レブロン23」は、軽さよりも“安定・耐久・信頼性”を重視するプレイヤーに最適な一足だと感じます。
NIKE 「レブロン23」に関するQ&A

NIKE 「レブロン23」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「レブロン23」の履き心地はどんな感じですか?
一言で言うと「柔らかく、それでいて芯のある安定感」です。ZoomXドロップインミッドソールが足裏全体を包み込み、踏み込みごとに自然な反発を返してくれます。最初はやや硬く感じますが、数回の使用でしなやかに馴染み、長時間のプレーでも疲れにくい履き心地です。
サイズ選びは普段通りで大丈夫ですか?
ナイキの通常サイズが基本ですが、幅広・甲高の方はハーフサイズアップがおすすめです。つま先部分にわずかな余裕があり、甲の圧迫を避けることで快適に履けます。
軽さはどうですか?スピードプレイヤー向き?
軽量モデルではなく、どちらかというと安定重視の重量設計です。瞬発力よりも、着地時の安定感や衝撃吸収を重視するプレイヤーに向いています。スピード重視のガードタイプよりも、ウイングやパワーフォワード層に最適です。
グリップ性能はどうですか?
室内のクリーンコートでは非常に高いグリップを発揮します。埃が多い環境ではやや滑りやすくなりますが、ソールを軽く拭くだけで性能が回復します。屋外ではラバーが柔らかいため、耐久性の面からもあまり推奨されません。
通気性は十分ありますか?
アッパーが高密度のエンジニアードジャカード素材のため、通気性は平均的です。長時間のプレーでは熱がこもりやすいため、夏場は吸湿性の高いソックスを合わせると快適に使えます。
「レブロン22」との違いは何ですか?
最大の違いはクッション構造です。「レブロン22」まではAirユニットを使用していましたが、「レブロン23」ではZoomXドロップインミッドソール+カーボンプレート構造に変更されました。これにより、足裏の沈み込みが少なくなり、より直接的な反発と安定性を感じられます。
どんなプレイヤーにおすすめですか?
高い安定性とサポート力を求めるプレイヤーに最適です。特に接触プレーの多いフォワードや、リバウンド時の着地を重視するプレイヤーにおすすめ。軽量さよりも**「守られる安心感」**を求める人には理想的な一足です。
コスパはどうですか?
定価3万円前後と高価ですが、クッション・サポート・デザインすべての完成度が高く、価格に見合う満足感があります。日常の練習から試合まで長く使う予定のプレイヤーなら、十分に投資する価値のあるモデルです。
「レブロン23」は初心者でも扱いやすいですか?
扱いやすさという点ではやや上級者向けです。安定性やクッション性能は抜群ですが、重量があるため俊敏な動きが多い初心者には少し扱いづらいかもしれません。ただし、足をしっかり守りたい方や、ケガ防止を重視する人には適しています。
履き慣らすまでにどれくらい時間がかかりますか?
素材がしっかりしているため、3〜5回程度の練習で徐々に足に馴染みます。初回は少し硬さを感じるかもしれませんが、使うほどに柔らかくフィットしてきます。
ZoomXクッションの耐久性はどうですか?
ZoomXは軽く柔らかい反面、摩耗や圧縮によるへたりが起きやすい素材です。ただし、ドロップイン構造により交換やメンテナンスがしやすく、通常の使用範囲であれば半年〜1年は十分な弾力を保ちます。
デザイン的にはどんな印象ですか?
王冠モチーフやリバーススウッシュなど、レブロンの“キング”を象徴するデザインが随所に盛り込まれています。カラーバリエーションも豊富で、オンコートでもストリートでも映える存在感です。
女性プレイヤーでも履けますか?
メンズサイズ展開のみですが、足幅やサイズを調整すれば女性プレイヤーでも十分使用可能です。特に、足首や膝への負担を軽減したい方には効果的。小さめのサイズを選ぶとバランスが取りやすいです。
NIKE 「レブロン23」レビューのまとめ

「レブロン23」は、ZoomXドロップイン×カーボンプレート×外側フレームという“柔らかい直下感+鉄壁のサポート”を中核に据えた、安定性重視のハイエンドモデルです。
軽さやミニマル感より、着地の信頼性・横ブレ耐性・長時間でも続く反発を優先するプレイヤーに刺さります。
デザインやパッケージの豪華さも所有満足度を高める要素です。
総評
- クッション性:足裏に直結するZoomXの柔らかさと“粘る”反発。ヒール厚めで着地が丸い
- グリップ性:室内◎。埃に敏感→こまめな拭き取りで安定運用。屋外耐久は△
- フィット:やや細身+7アイレットで調整幅が広い。ブレイクイン後は面で包む
- サポート:横ブレ・ねじれに非常に強い。対人強度が上がるほど真価
- 取り回し:ヒールの“転がり”は少し角張る/総重量は中〜重め
- デザイン/所有感:刺繍とクラウンモチーフで“記念モデル感”。付属品も豪華
こういう人におすすめ
- ウイング~パワー層:接触プレーやリム周りの着地が多い
- 膝・足裏の負担を軽減したい人:柔らかい直下感で長時間でも楽
- ブレない足元を求める人:ストップ&ゴーやカットで軸が安定
合わないかもしれない人
- 軽量・ミニマル至上主義のガード
- 屋外メイン(ソールの耐久と食いつきの味付けが室内向け)
サイズ/運用の要点(失敗しないコツ)
- サイズ選び:基本NIKEの通常サイズ。幅広・甲高は+0.5cmを検討
- レースワーク:前足部はタイト、甲はやや緩め+ランナーズノットで踵固定
- メンテ:プレー中のソール拭きでグリップ維持。ドロップインは取り外して陰干し
主要スペック早見表
| 項目 | 評価/特徴 | 補足 |
|---|---|---|
| クッション | ◎(ZoomX直下+粘る反発) | 長時間でも疲れにくい |
| グリップ | ○〜◎(室内)/ △(屋外) | 埃に敏感、拭き取り推奨 |
| フィット | ○(やや細身・調整幅広い) | 馴染むと面で包む |
| サポート | ◎(横ブレ/トーション強い) | 接触プレーで安心 |
| 取り回し | △〜○(ヒールややカクつき) | 重量は中〜重め |
| デザイン | ◎(所有満足度高い) | 付属品・化粧箱が豪華 |
競合との棲み分け(簡易比較)
| モデル | 方向性 | 向いている人 |
|---|---|---|
| レブロン23 | 安定・柔らかさ・サポート | 接触多め/着地重視 |
| サブリナ3 など軽量系 | 軽快・敏捷・鋭い反発 | スピード重視のガード |
| AE1 など低重心系 | 低スタック・俊敏 | 低重心で切り返したい |
NIKE 「レブロン23」レビューの総括
「レブロン23」は、これまでのシリーズとは一線を画す完成度を持ちながらも、レブロンブランドらしい“重厚感”と“安定性”を見事に両立させたモデルです。
ZoomXドロップインミッドソールによる柔らかなクッションは、プレー中の着地や切り返しをしっかりと支え、長時間の使用でも足への負担を最小限に抑えます。
アッパーの高級感や外側フレームの存在感も相まって、まさに「王のためのバッシュ」という言葉がふさわしい一足といえるでしょう。
軽量さやスピードを追求するプレイヤーには少し重く感じるかもしれませんが、その分、安定性とサポート性は群を抜いており、接触の多いプレーや激しいリバウンドにも安心して挑めます。
デザイン・性能・快適性のすべてを高い水準で融合した「レブロン23」は、プレイヤーとしての信頼を支える“頼れる相棒”のような存在です。
これまでのシリーズを愛用してきたファンはもちろん、新たにレブロンシリーズを試したい人にも、確かな満足を与えてくれる一足と言えるでしょう。

