【徹底レビュー】LI-NING 「Wade All City 13」の実力とは?反発力・フィット感・サイズ感を完全解説!

Wade All City 13トップ画像 レビュー
出典:LI-NING公式
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バスケットボールシューズ市場において、近年じわじわと存在感を高めている中国ブランド「LI-NING(リーニン)」。

中でも、NBA選手ディアンジェロ・ラッセル選手も着用する「Wade All City」シリーズは、実力派プレイヤーを中心に注目を集め続けています。

そして今回登場した最新作「Wade All City 13」は、見た目も履き心地も過去作を超える仕上がりに。

「月面をテーマにしたデザイン」や「宇宙飛行士を彷彿とさせるディテール」など、見た瞬間に印象に残るビジュアルがまず話題に。

そして、足を通したときに誰もが感じる“圧倒的な反発力”と“軽さ”は、このモデルが単なるビジュアルシューズではないことを証明しています。

実際のプレイシーンでは、ダッシュ・ジャンプ・ストップといった基本動作を力強くサポートしてくれ、特に前足部のクッションが際立っています。

その一方で、アウトソールのホコリへの耐性や、かかとのフィット感など、人によっては注意が必要なポイントも。

「他と被らないデザインがほしい」「反発力でプレイを加速させたい」「見た目と性能、両方に妥協したくない」。

そんなプレイヤーにとって、「Wade All City 13」はまさに“狙い目の一足”。

この記事では、このバッシュの魅力と実際の使用感を、詳細な視点でレビューしていきます。

 

  1. LI-NING 「Wade All City 13」の概要
    1. このバッシュについて
    2. デザイン
    3. 重量
    4. その他の特徴
  2. LI-NING 「Wade All City 13」の機能
    1. クッション性
    2. グリップ性
    3. フィット性
    4. サポート性
    5. その他
  3. LI-NING 「Wade All City 13」のサイズ感
    1. サイズ感
    2. ユーザーレビューに基づくサイズレビュー
      1. サイズ感に関するユーザーの声:
    3. サイズ感まとめ(推奨表)
  4. LI-NING 「Wade All City 13」を実際に使用した私の体験談・レビュー
    1. プレイ時の感触とジャンプ時の印象
    2. 長時間プレイでの疲労感とフィット変化
    3. ポジション別に見る使用感の向き不向き
    4. 総合的な実感まとめ
  5. LI-NING 「Wade All City 13」に関するQ&A
    1. LI-NINGのバッシュってサイズ選びが難しいと聞きますが、本当ですか?
      1. 例:
    2. 「Wade All City 13」はどんなプレイヤーにおすすめですか?
    3. グリップ力は強いですか?ホコリに弱いと聞いたのですが…
    4. クッションの感覚はどんな感じ?足裏が痛くなったりしませんか?
    5. かかとのホールド感が弱いって本当?
    6. デザインが派手で気になるけど、実際どうなの?
    7. 「Wade All City 13」は屋外コートでも使えますか?
    8. 履き慣れるまでどのくらい時間がかかりますか?
      1. 慣らし期間の目安:
    9. シューレースホールが多すぎて迷います。どのように通せばいいですか?
      1. カスタマイズ例:
    10. 長時間履いても疲れにくいですか?
  6. LI-NING 「Wade All City 13」レビューのまとめ
    1. 特徴別レビュー
      1. 1. クッション性能:★★★★★(5/5)
      2. 2. グリップ性能:★★★★☆(4/5)
      3. 3. フィット性能:★★★★☆(4/5)
      4. 4. サポート性能:★★★★★(5/5)
      5. 5. デザイン・ビジュアル性:★★★★★(5/5)
      6. 6. 軽量性:★★★★★(5/5)
    2. このバッシュはこんな人におすすめ
    3. 購入時の注意点・アドバイス
    4. LI-NING 「Wade All City 13」レビューの総括

LI-NING 「Wade All City 13」の概要

Wade All City 13イメージ画像
出典:LI-NING公式

このバッシュについて

LI-NING 「Wade All City 13」は、NBAプレイヤーのディアンジェロ・ラッセル選手も着用する「All City」シリーズの最新モデル。

「宇宙」「月面」「クレーター」などをモチーフにしたビジュアルと、ブームクッションによる圧倒的な反発性能を備えた、プレイスタイルとデザイン性の両面で強烈な個性を放つ1足です。

特徴的なポイント:

特徴内容
ブランドLI-NING(リーニン)
モデルWade All City 13
コンセプト宇宙/月面モチーフ、視覚的インパクトと機能性の両立
対応ポジションガード〜スモールフォワード向け(軽快なステップワークを重視)
クッションフルレングスBOOMクッション(前足部特化)
アウトソールヘリンボーン+クレーター型グリップ設計
アッパー合成レザー+高密度メッシュ(軽量・耐久設計)

このモデルは、「All City 12」に比べてクッションがさらに厚くなり、前足部の反発力が一段と強化されています。

その分シュート時の飛距離に影響が出るため、プレイスタイルに合わせた慣れが必要とされます。

デザイン

「Wade All City 13」最大の注目ポイントはそのビジュアルデザイン

宇宙飛行士のスーツや月面を彷彿とさせるアッパーのパターンや、シューレースホールの構造に至るまで、独創的な造形美が随所に光ります。

主なデザイン特徴:

  • アッパーにクレーター風の凹凸模様を採用
  • 微光沢のある代理石風パターンが高級感を演出
  • 自由な紐通しカスタマイズを可能にするシューレースホール構造
  • リフレクター(反射材)をアクセントに使った遊び心

また、配色展開も豊富で「人と被らない」「足元で差をつけたい」プレイヤーにとっても魅力的です。

重量

見た目の重厚さとは裏腹に、重量は非常に軽量

BOOMクッション搭載にも関わらず、「All City 12」より軽量化されています。

サイズ(US11)での実測重量約405g

クッションが分厚く、サポートパーツも多い構造ながらこの重量は、機動力重視のプレイヤーにとって大きなアドバンテージ

軽快なステップやカットインを多用するガード系プレイヤーに最適です。

その他の特徴

  • BOOMクッションの特性
    一般的なエアクッションとは異なり、“潰れてから戻る”というよりは“常に反発する”タイプの素材。踏み込みと同時に推進力を得られるため、ジャンプやダッシュを多用する場面で真価を発揮します。
  • ユーロプレート内蔵
    足裏全体にプレートが内蔵されており、ねじれ防止や横ブレ軽減に貢献。ユーロステップやクロスオーバーといった横方向の動きでも安定感を発揮。
  • アウトソールの構造
    つま先と踵で異なる素材・パターンを採用。つま先側には定番のヘリンボーンパターン+小穴で微細なホコリ除去を図り、踵側は広く競り出して踏ん張りをサポート。
  • ヒールの作り
    ホールド感はやや薄めで個人差あり。フィットが緩いと感じる人は、靴下の二枚履きや紐の通し位置の工夫で調整が必要

 

LI-NING 「Wade All City 13」の機能

Wade All City 13イメージ画像
出典:LI-NING公式

クッション性

「Wade All City 13」は、LI-NING独自の“BOOM(ブーム)クッション”を全面に搭載

中でも前足部のクッションが非常に厚く、強烈な反発力を持っています。

特徴ポイント:

  • クッションの構造
    フルレングスで搭載されており、特に前足部にボリュームあり。
  • 反発重視の設計
    沈み込みすぎず、踏んだ瞬間に推進力が生まれる。
  • 軽量素材
    厚みがあるにもかかわらず、全体は非常に軽い仕上がり。

使用感:

  • 「空気を踏んでいるような軽快さ」
  • 「軽量で反発力も高いため、ジャンプやカットが楽にできる」
  • 「反発が強すぎて、シュートは少し調整な場合も」
項目内容
クッション素材BOOMクッション(フルレングス)
特徴高反発・軽量・厚みのある構造
相性が良いプレイダッシュ・カットイン・ジャンプシュート

グリップ性

アウトソールは、ヘリンボーンパターン+クレーター風の溝設計が採用されており、滑りにくい構造になっています。

さらに一部はクリアソールを使用しており、視覚的にもユニーク。

特徴ポイント:

  • 前足部:ヘリンボーン+穴あきパターン
    → 滑りにくさと微細なホコリ対策を両立
  • 踵部:異素材で接地面を強化
  • 走行性とブレーキ性能のバランス良好

ただし、以下のような指摘も:

  • 「ホコリの多い体育館ではグリップ力が落ちやすい」
  • 「床の状態次第では雑巾でのケアが必要」
評価項目内容
パターン前足部:ヘリンボーン、踵:広面積設計
摩耗性高め(クリアソールでも耐久性良好)
注意点ホコリに弱め、モップがけで回復可能

フィット性

「Wade All City 13」は、ハーフブーティ構造+自由なシューレースホール配置が特徴で、細かなフィット調整が可能です。

フィット性の要点:

  • ハーフブーティ構造
    → 足をしっかり包み込むが、甲がやや低めのため高足の人は注意。
  • シューレースホールの自由度
    → 無数の通し穴があり、自分好みの締め付け具合にカスタマイズ可能。
  • 幅感・高さ
    → 若干細め。足幅が広い人は圧迫感を感じる可能性あり。

使用感:

  • 「履き心地は良好、調整次第で高フィット」
  • 「幅広の人はハーフサイズアップ検討を」
  • 「土踏まずが低めなので扁平足でも履きやすいかも」

サポート性

このモデルのサポート性は、シリーズの中でもかなり堅牢かつ設計意図が明確です。

「全方位サポート構造」という表現の通り、多層構造のパーツが足をしっかり固定・保護します。

注目ポイント:

  • ユーロプレート搭載
    → ねじれ防止・踏み込み時の安定性UP
  • サイドTPUパーツ
    → 横ブレを抑制し、切り返し時の安定感を強化
  • ヒールカウンター内蔵
    → かかとのホールド感はやや緩め。ただし調整可能。
  • アウトリガー(アウトソール外周の張り出し)
    → 着地・急停止時のふらつきを抑える
部位サポート内容
ヒールクッション+硬質素材。フィットには個人差あり
ミッドフットプレート入りでねじれに強い
前足部柔軟なTPUサイドサポート

その他

その他、プレイヤー視点で感じられる機能的メリットをいくつかピックアップ:

  • カスタマイズ性の高さ
    → シューレースホールの配置変更でフィット感が自在
  • 通気性
    → アッパーにメッシュを含むため、熱がこもりにくい
  • 視認性/演出効果
    → 夜間でも目立つ反射パーツあり、視覚効果も◎

また、デザイン性とパフォーマンスを両立している点が、多くのユーザーに高く評価されている要因です。

 

LI-NING 「Wade All City 13」のサイズ感

Wade All City 13イメージ画像
出典:LI-NING公式

サイズ感

私は普段NIKEで29cm、ASICSで28.5cmを選択することが多いですが、今回はUS11サイズを選択しました。

「Wade All City 13」は、サイズ表記の仕様と実際のフィット感にややクセがあるため、サイズ選びには注意が必要です。

特に、ナイキやアディダスといった他ブランドと比較した場合、センチ表記にズレが見られる点がポイントです。

USサイズを基準に選択すれば問題ないので、センチ表記で選ばないようにしましょう。

たとえば、NIKEでUS11(29cm)を履いている人は、「Wade All City 13」もUS11で選べば基本的にOKです。

ただし、以下のような注意点も報告されています:

  • Wade All City 12」よりやや大きめに感じる
  • 足幅が狭い人には少しゆとりが出やすい
  • 前足部のフィットは甘め、甲はやや低め

こうしたことから、足幅が狭い方やタイトなフィット感が好みの方は、ハーフサイズダウンを検討しても良いケースがあります。

一方で、足幅が広めの方にはむしろジャストか若干ゆとりがあってフィットしやすいと感じられる可能性が高いです。

ユーザーレビューに基づくサイズレビュー

実際のレビューや体験談から見えてきた、「Wade All City 13」のサイズ感に関するリアルな評価を以下にまとめます。

サイズ感に関するユーザーの声:

ユーザーの足タイプ感じたフィット感コメント・工夫
足幅が細めやや緩い「靴下2枚履きで調整している」
足幅が広めジャスト「幅広足でも窮屈感なし、安心して履けた」
甲が高いややタイト「甲の低さが気になったが、ブーティ構造で問題なし」
扁平足・低アーチ問題なし「土踏まずのサポートが高すぎず、痛くなかった」
リーニン他モデル経験者大きめに感じた「前作よりもワンサイズ大きく感じる」

また、「履き慣れるとフィット感が増してくる」という声も多く、プレイ前に数回慣らし履きすることが推奨されています。

サイズ感まとめ(推奨表)

あなたの足の特徴推奨サイズ選びのアドバイス
NIKEなど他ブランドでUS11相当「Wade All City 13」も同じUS11でOK
幅広・甲高ジャストサイズでOK、靴下1枚
幅狭・甲低ハーフサイズダウン or 靴下で調整
履き心地が気になる方試着できる環境ならベスト、なければUS基準で選ぶ

 

LI-NING 「Wade All City 13」を実際に使用した私の体験談・レビュー

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※画像はイメージです

プレイ時の感触とジャンプ時の印象

「Wade All City 13」を初めて履いたのは、週末の体育館練習。

正直なところ、足を入れた瞬間から「これはクセがあるな」という第一印象でした。

というのも、前足部のBOOMクッションが非常に厚く、接地時に独特の反発を感じるんです。

通常のジャンプシュートと同じ感覚で飛ぶと、最初の数本は明らかに「飛びすぎて」しまい、シュートレンジが狂いました。

ただし、その強い反発をコントロールできるようになると、むしろ力を抜いた状態でロングレンジから打てるようになり、プレイの幅が広がったと感じました。

また、ダッシュやファストブレイクの場面では、踏み出しの一歩目に明らかに“押される”ような推進力があり、「自然とギアが上がる」ような感覚がありました。

長時間プレイでの疲労感とフィット変化

約2時間の5on5を通して着用した際、感じたのは想像以上の軽さとクッション性の持続力

特に着地時の衝撃吸収がしっかりしており、ヒザや足首への負担が軽減されているのを実感しました。

ただし、個人的に気になったのはヒール(かかと)部分のフィット感の甘さ

試合中に脱げそうになるわけではないのですが、“カッチリ包まれている”という安心感には少し欠ける印象。

私は靴下を2枚履くことで調整し、プレイ中に気になることはほとんどなくなりました。

さらに面白かったのが、履き始めよりもプレイ後半に入ってからのフィットのなじみ感

アッパー素材が足に合わせて柔らかくなっていくことで、後半はまるでセミオーダーのような自然なフィット感になったのも好印象でした。

ポジション別に見る使用感の向き不向き

私は全てのポジションでプレイする機会がありますが、スピードや切り返しの多いプレイスタイルには非常に合っていると感じました。

以下はポジション別の相性評価です。

ポジション相性コメント
ガードクッションの反発で加速しやすく、カットも安定
スモールフォワード軽量でジャンプ力を活かせる。視覚的にも映える
シューティングガード飛びすぎに注意。慣れるとロングシュートが打ちやすい
パワーフォワード/センター△〜○接地感がやや弱く、がっしりした安定感は少なめ。ただしサポートは強い

特にユーロステップやカットイン時の安定性は群を抜いており、足元に対する不安を感じさせない仕上がりでした。

ねじれに強い構造や、サイドの補強パーツも相まって、細かいステップワークを多用する選手にはベストな一足だと感じました。

総合的な実感まとめ

  • 履き始めはクセを感じたが、慣れると一気に武器になる
  • フィット感は調整が必要(特にかかと)
  • 爆発的な反発力と軽さで、攻撃的なプレイスタイルに最適
  • ホコリが多い床ではやや滑りやすいが、メンテ次第で問題なし

このように、「Wade All City 13」は「万人向け」ではないものの、“跳ねる・走る・魅せる”を求めるプレイヤーには極めて高い適性を持ったシューズでした。

 

LI-NING 「Wade All City 13」に関するQ&A

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※画像はイメージです

LI-NING 「Wade All City 13」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

LI-NINGのバッシュってサイズ選びが難しいと聞きますが、本当ですか?

一部正しいです。
LI-NINGのシューズはUSサイズ基準で選べば問題ないのですが、センチ表記(cm)では他ブランドよりもやや小さめに表示されていることが多いため、混乱しやすいです。

例:

  • NIKEやadidas → US11 = 29cm
  • LI-NING → US11 = 28.5〜29cm(モデルによって誤差あり)

ポイント:

  • USサイズ基準で選ぶのが無難
  • 幅広の人はハーフサイズアップを検討
  • 試着できる場合は、実際に履いて選ぶのがベスト

「Wade All City 13」はどんなプレイヤーにおすすめですか?

スピードと反発力を活かしたいプレイヤーに最適です。
このモデルは、反発性・軽量性・クッション性に優れており、以下のようなプレイスタイルに適しています:

  • ガード/ウイングプレイヤー
  • ユーロステップやカットインを多用するプレイヤー
  • ステップバックや素早い切り返しを武器にしている人

逆に、以下のようなプレイヤーには向かない可能性があります:

  • 足裏の接地感を重視する選手(やや浮遊感あり)
  • ヒールのホールド性を重視する人(個人差あり)

グリップ力は強いですか?ホコリに弱いと聞いたのですが…

グリップ力は高めですが、ホコリにはやや弱い傾向があります。
アウトソールは前足部にヘリンボーン+クレーター型の溝構造を採用しており、床との接地感は良好。ただし、ホコリが多い体育館では滑りやすくなることがレビューでも指摘されています。

環境グリップの安定性
綺麗な体育館◎ 安定したグリップ
ホコリが多い体育館△ 滑る場面が出る可能性あり(雑巾で対応可)
屋外(アスファルト)△〜× 推奨されない(アウトソール摩耗の恐れ)

クッションの感覚はどんな感じ?足裏が痛くなったりしませんか?

クッション性は非常に高く、足裏への衝撃はかなり軽減されます。
BOOMクッションは軽量で反発性に優れており、「沈みすぎず、跳ね返す力が強い」という特徴があります。そのため、ジャンプやステップのたびに「足裏に空気の層を感じるような感覚」と表現されることも。
ただし注意点もあります:

  • 反発が強いぶん、接地感がやや薄く感じる人もいる
  • プレイスタイルによってはシュートタイミングの調整が必要

かかとのホールド感が弱いって本当?

一部のユーザーはそう感じています。
ヒール周りの作りは、パッドがやや薄めで「がっちりホールドされている」とは言い難いです。ただし、以下のような工夫で改善可能です:

  • 靴下を2枚履く
  • シューレースホールの調整で足首の締め具合を強める
  • インソールを替えて微調整する

フィットに関しては足型に依存するため、試着できる機会があれば積極的に利用すべきです。

デザインが派手で気になるけど、実際どうなの?

見た目は派手だが、細部の質感が高く“上品さ”も感じられる仕上がりです。
「月面」「宇宙飛行士」をイメージしたデザインはインパクトがありますが、光沢感や素材の選び方が上手く、派手すぎない印象に落ち着いているという評価が多いです。また、リフレクター(反射材)などのギミックも遊び心があり、パフォーマンスだけでなくビジュアルにもこだわりたいプレイヤーに人気があります。

「Wade All City 13」は屋外コートでも使えますか?

基本的には屋内プレイ向けですが、限定的な屋外使用なら可能です。
アウトソールの耐久性は高めに設計されているものの、一部にクリアソール(透明なラバー)が採用されているため、アスファルトなど荒れた地面での長期使用には向きません。滑りやすさ・摩耗リスクを考慮すると、使用頻度が低い屋外コートならOK、日常的に屋外で使うなら避けた方が無難です。

履き慣れるまでどのくらい時間がかかりますか?

個人差はありますが、3〜5回の使用でなじんでくるケースが多いです。
特に前足部のBOOMクッションが厚く、初回使用時は“違和感”を覚える人も多いですが、数回のプレイを通じて素材が足に馴染み、反発力もコントロールしやすくなるとの声が多く見られます。

慣らし期間の目安:

使用回数フィットの変化
1回目クッションが硬め、ジャンプ時に飛びすぎる感あり
3回目履きジワができてフィット向上、違和感減少
5回目以降クッションが馴染み、自然な蹴り出しが可能に

シューレースホールが多すぎて迷います。どのように通せばいいですか?

基本は標準の通し方でOKですが、ホールド感に応じて調整が可能です。
「Wade All City 13」は多数の穴が設けられた「カスタムホール設計」になっており、シューレースの通し方でフィット感を自由に調整できます。

カスタマイズ例:

  • かかとのホールドを強めたい場合
     → 上部の穴を多めに使って、足首まわりをしっかり固定。
  • 甲の圧迫を減らしたい場合
     → 中央部分の通し方を緩めにする、もしくは下の穴を飛ばす。

この構造のおかげで、足の形に合わせて最適なフィット感を得やすいのが魅力です。

長時間履いても疲れにくいですか?

クッション性が高いため、足裏の疲労は少ないが、ヒールのホールド感次第では疲れを感じる人も。
前足部を中心としたクッション性能は非常に高く、膝・足首への負担が軽減されるというレビューが多い一方で、ヒール部のサポート力が緩めなため、足型によってはフィットのズレから疲労を感じるケースもあります
靴下の厚みを調整する/インソールを交換するといった対策がおすすめです。

 

LI-NING 「Wade All City 13」レビューのまとめ

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※画像はイメージです

LI-NING 「Wade All City 13」は、ただのシグネチャーモデルではありません。

見た目のインパクトとテクノロジーを両立させた、明確な“機能目的”を持ったハイパフォーマンスバッシュです。

最大の特徴は、前足部に集中したBOOMクッションによる強力な反発力

これにより、ジャンプやダッシュといった爆発的な動きに対して即座に推進力が発生し、プレイ中の機動力と高さが明らかに向上します。さ

らに、サイドTPU・ユーロプレート・アウトリガーなどのサポート機能もふんだんに盛り込まれており、ねじれ・ブレ・横滑りを最小限に抑える設計になっています。

その一方で、ヒールまわりのホールド感がやや甘く感じるユーザーもおり、フィット感の調整には個人差が出やすい点には注意が必要です。

特徴別レビュー

1. クッション性能:★★★★★(5/5)

  • BOOMクッションの反発性はシリーズ中トップクラス
  • 特に前足部は“浮くような”跳ね返り感覚
  • 着地時の衝撃吸収も強力で、膝・足首の負担を軽減
  • 初期使用では飛びすぎる傾向もあるため慣れが必要

2. グリップ性能:★★★★☆(4/5)

  • ヘリンボーン+クレーター型のソールで優れた接地感
  • ホコリの多いコートではやや滑りやすい傾向あり
  • ソールの汚れケアでパフォーマンス維持可能

3. フィット性能:★★★★☆(4/5)

  • ハーフブーティ構造+多数のシューレースホールでカスタマイズ性◎
  • 甲が低め・足幅は標準〜やや狭めの設計
  • ヒールホールドに関しては人によって評価が分かれる
  • 靴下の厚みや紐の締め方での微調整推奨

4. サポート性能:★★★★★(5/5)

  • 足裏のユーロプレートがプレイ中のねじれを防止
  • TPUパーツが横ブレや切り返し時の安定性を確保
  • ヒールカウンター+アウトリガー構造で全方位の踏ん張りをサポート
  • “全方位サポート”という名称にふさわしい設計

5. デザイン・ビジュアル性:★★★★★(5/5)

  • 月面をイメージした唯一無二のアッパー模様
  • 視覚的インパクトは絶大ながら、上品さも感じさせる仕上がり
  • リフレクターや光沢素材の使い方にセンスあり
  • プレイ中でもストリートでも視線を集められる

6. 軽量性:★★★★★(5/5)

  • US11で実測405gという軽さ
  • クッション・サポートパーツを装備しながらこの軽さは特筆に値する
  • スピードプレイヤー向けの設計思想が明確

このバッシュはこんな人におすすめ

プレイヤー像向いている理由
スピードとジャンプ力で勝負したい人前足部の反発性と軽量性で爆発的な一歩を実現
ユーロステップやカットインを多用する人横方向のブレ防止設計とねじれ抑制が安定性を提供
デザイン性も重視したい人月面×未来感の唯一無二なビジュアルが目を引く
バッシュで“個性”を出したい人人と被らず、強烈な存在感を演出できる
カスタマイズでフィット感を追い込みたい人シューレース構造により、ホールド感を自在に調整可能

購入時の注意点・アドバイス

  • サイズ選びはUSサイズ基準で選択するのが基本
  • 足幅が細めの人は、ハーフサイズダウンまたは靴下2枚履きも検討
  • アウトソールはホコリにやや弱いため、こまめなメンテナンスが必要
  • 屋外プレイにはやや不向き(耐摩耗性はあるが非推奨)
  • 慣らし履きを3〜5回行うとクッションとフィットが安定してくる

LI-NING 「Wade All City 13」レビューの総括

LI-NING 「Wade All City 13」は、見た目の斬新さと機能性の高さを兼ね備えた、非常に完成度の高いバスケットボールシューズです。

月面を思わせるアッパーデザインやクレーター風のアウトソールなど、ビジュアルだけでも十分に存在感を放ちますが、その本質はやはりコート上でのパフォーマンスにあります。

フルレングスで搭載されたBOOMクッションは、特に前足部に厚く仕込まれており、踏み込んだ瞬間から強い反発を生み出してくれるため、ジャンプや加速動作において確かな武器となります。

加えて、サイドTPUやユーロプレートによる横方向・ねじれ方向の安定性は、プレイ中の激しいステップワークや方向転換を支える重要な構造であり、スピード系プレイヤーにとっては頼もしい味方となるはずです。

シューレースホールの自由度の高さや軽量な構造も含め、細部に至るまでプレイヤー目線で考え抜かれた工夫が詰まっています。

ただし、万人にとって完璧とは言えず、かかと周りのホールド感にややゆとりを感じるケースがあることや、アウトソールがホコリの多い環境では性能をやや発揮しにくいといった点も無視はできません。

そうしたクセをどう乗りこなすかが、このシューズの評価を大きく左右する鍵となるでしょう。

それでもなお、個性を足元から表現しつつ、プレイ中の一瞬一瞬において確かなアドバンテージを感じさせてくれるこのモデルは、自分のスタイルと噛み合えば間違いなく大きな可能性を秘めています。

まさに、挑戦する価値のあるバッシュと呼ぶにふさわしい存在です。

足元からパフォーマンスを変えたいすべてのプレイヤーへ――その一歩に、「Wade All City 13」を選ぶという決断は、決して間違いではないはずです。