NIKE 「GIANNIS FREAK 7」(フリーク7)は、NBAスター選手ヤニス・アデトクンボのシグネチャーモデル第7弾として登場したバスケットボールシューズです。
シリーズとしてはすでに高い評価を得ているフリークラインですが、今作は前モデル「フリーク6」の特長を受け継ぎつつ、いくつかの重要なアップデートが加えられています。
前作は“誰にでも履きやすい万能型”として多くのプレイヤーから支持されましたが、「フリーク7」ではそのバランスの良さを残しながらも、クッション構造やアッパーの設計、トラクションパターンなど細部の仕様が見直されています。
これにより、ドライブの加速や切り返しの安定感、足首周りのサポート力が強化され、より多様なプレースタイルに対応できるモデルへと進化しました。
この記事では、この「フリーク7」を実際に触り、履き、プレーで試したうえで感じたポイントを、デザインや重量、機能面、サイズ感などの観点から詳細にレビューしていきます。
単なるスペック紹介にとどまらず、プレーヤー目線での使い勝手や注意点も交えて解説しますので、購入を検討している方やシリーズの違いを知りたい方にとって参考になる内容となるでしょう。
- NIKE 「フリーク7」の概要
- NIKE 「フリーク7」の性能
- NIKE 「フリーク7」のサイズ感
- NIKE 「フリーク7」を実際に使用した私の体験談・レビュー
- NIKE 「フリーク7」に関するQ&A
- 「フリーク7」は前作「フリーク6」から何が一番変わったのですか?
- 柔らかいクッションは、スピード重視のプレイヤーに向いていますか?
- サイズ選びで注意すべき点は?
- 重量はプレーに影響しますか?
- グリップはどのようなコートで効果的ですか?
- どんなプレースタイルの選手におすすめですか?
- 「フリーク7」は屋外コートでも使えますか?
- アッパーのホールド感は強めですが、足が痛くなったりしませんか?
- クッションの柔らかさは経年で変化しますか?
- 女性プレイヤーにも向いていますか?
- フリークシリーズを初めて履く人でも違和感なく使えますか?
- 他のナイキシグネチャーと比べてどんな立ち位置ですか?
- シューズ内で足が滑ることはありますか?
- ミッドカットに慣れていない選手でも使いやすいですか?
- NIKE 「フリーク7」レビューのまとめ
NIKE 「フリーク7」の概要

NIKE 「フリーク7」は、NBAスーパースターのヤニス・アデトクンボのプレースタイルを反映したシグネチャーモデル第7弾です。
前作「フリーク6」が“誰でも履きやすい万能型”として高評価を得たのに対し、今作はその安定感をベースにしながらも、クッション構造やアッパー設計に大きな変更が加えられています。
結果として、よりフィジカルなプレーや激しい方向転換に強い仕様となり、パワーと安定感を求めるプレイヤーに向けた仕上がりになっています。
このバッシュについて
「フリーク7」は、フルレングスのクシュロン3.0を搭載した柔らかな踏み心地が最大の特長です。
ズームエアを部分的に搭載していた前作に比べ、より均一でソフトなクッション感が得られる一方、低重心感や直感的な接地感はやや薄れる傾向があります。
アッパーはサイドに分厚い補強パーツを配置し、横方向の動きや接触プレーでも安定したホールド感を発揮します。
デザイン
見た目はややボリューム感があり、ソール周りの厚みと補強パーツが存在感を放ちます。
配色は単色のシンプルモデルから、複雑なグラフィック入りまで幅広く展開され、好みに応じた選択が可能です。
- アッパー素材:メッシュベースに補強レイヤーを重ねた構造
- 補強部位:サイド全体、ヒール周り
- 視覚的印象:安定感を感じさせる重厚なフォルムだが、配色によってはスピード感のある印象にも変化
重量
実測で29cm:約440gと、前作「フリーク6」(約390g)より約50gの増加。
重量増の理由は、クッション層の厚みアップとアッパー補強パーツの追加です。
特に前足部まで厚みを持たせたクッションは、踏み込み時に柔らかさを感じやすい反面、軽快な足運びを求めるプレイヤーにはやや重く感じられることもあります。
その他
- 価格:前作より約2,000円安い税込13,500円前後
- ターゲット層:パワードライブを多用するフォワードや、接触プレーが多い選手
- メリット:サポート性の高さ、クッションの柔らかさ、耐久性のある素材選び
- 注意点:柔らかいクッションが好みでない人や、軽さ・低重心性を重視するプレイヤーにはやや不向き
「フリーク7」は、「前作よりも守備的でタフな設計」といえるモデルです。
重量増やクッションの変化など、プレー感覚が変わる要素が多いため、購入前に試着して自分のプレースタイルとの相性を確認することが重要です。
NIKE 「フリーク7」の性能

NIKE 「フリーク7」は、ヤニス・アデトクンボのパワフルなプレースタイルを支えるために、クッション・グリップ・フィット・サポートといった主要性能が大幅に見直されています。
ここでは、各機能を細かく掘り下げながら、プレー中にどのようなメリット・注意点があるのかを解説します。
クッション性
「フリーク7」の最大の変化点はフルレングスのクシュロン3.0搭載です。
- 前作との違い:「フリーク6」では前足部に小型のZoom Airを搭載していましたが、今作では廃止し、全面をクシュロン3.0で構成。
- 踏み心地:柔らかく衝撃吸収性が高い一方、低重心感やコートとの一体感はやや薄れる傾向。
- メリット:着地衝撃の緩和に優れ、ジャンプ後やリバウンド着地時の足裏の負担軽減に効果的。
- 注意点:柔らかいクッション特有の沈み込み感があり、爆発的な初速を求めるプレイヤーは好みが分かれる。
グリップ性
アウトソールのパターンは前作から形状が変わり、つま先や外周部にやや丸みを持たせた設計になっています。
- 特徴:ドライブやカットインなどの横方向の動きでスムーズな接地が可能。
- グリップ音(スキーローン):コート面で「キュッ」と鳴るレベルで強め、止まりたい時にしっかり制動力を発揮。
- 床との相性:クリーンな体育館では高い制動力を発揮するが、ホコリが多い環境では定期的なソール清掃が必要。
- 接地感の違い:前作よりも外周部が丸く、切り返しやドライブで足さばきが軽くなる一方、ジャンプシュート時の安定感は平面形状の前作に軍配が上がる場合もある。
フィット性
アッパーのシューレース構造が変更され、細かいフィット調整よりも着脱のしやすさを重視した仕様に。
- アッパー構造:サイド全体に分厚い補強パーツを配置し、締め付けが弱くても足を包み込む感覚を確保。
- 調整性:ホール間の間隔が広めで、強く引くと一気に緩む場合があり、細かいテンション調整はやや難しい。
- 素材感:メッシュベースで通気性を確保しつつ、外側は耐久性の高いパーツで覆う二層構造。
サポート性
「フリーク7」はシリーズの中でも特にサポート性が強化されています。
- 足首周り:ヒールカウンターが広範囲に配置され、踵の横ブレや抜けを防止。
- 側面補強:外側の分厚いクッションパーツが、切り返し時の横方向の衝撃を吸収し安定化。
- ねじれ防止:シャンクプレートの剛性が高く、他の軽量モデルよりも足のねじれを抑える。
- メリット:接触プレーやリバウンド時、体勢を崩しにくい。
- 注意点:サポート性が強い分、足首の可動域を広く使うタイプのプレイヤーにはやや硬く感じることもある。
その他
- 耐久性:ソール・アッパーともに摩耗や型崩れに強く、長期使用でも性能維持が期待できる。
- コストパフォーマンス:前作より価格が下がったことで、シリーズ中でも比較的手を出しやすい。
- プレースタイル適性:パワーフォワード、センター、あるいはインサイドとアウトサイド両方をこなす万能型プレイヤー向け。
機能面全体として、「フリーク7」は「柔らかいクッション+高いサポート性」という組み合わせが最大の特徴です。
これにより、フィジカルなプレーや激しい方向転換に強くなる一方、軽快さやコート感覚を重視する選手には好みが分かれるモデルといえます。
NIKE 「フリーク7」のサイズ感

「フリーク7」は、前作「フリーク6」と同等のサイズ感をベースに設計されていますが、つま先形状やアッパー構造の変更により、履き心地には細かな違いがあります。
特に、つま先の反り上がりやアッパー補強の影響で、足幅や足先の感覚が人によって変わるため、購入時は試着を推奨します。
サイズ感
私は普段NIKEで29cm、ASUCSで28.5cmを選択していますが、今回の「フリーク7」も29cmでフィットしました。
- 基本的なサイズ選び
普段ナイキで履いているサイズでほぼ問題なし。前作「フリーク6」を履いていた人は同じサイズを選べば違和感なく移行できるケースが多いです。 - つま先の形状
前作よりもつま先の反り上がりが強く、甲部分の高さもやや低め。そのため、足の形によっては親指や小指の先が詰まるような感覚が出る場合があります。 - 足幅のフィーリング
横方向は補強パーツがしっかり足をホールドするため、幅広の足型の人はやや圧迫感を感じる可能性あり。ただし、メッシュベースのため履き慣れると若干馴染みます。
ユーザーレビューに基づくサイズレビュー
実際に履いたプレイヤーやショップスタッフの声を総合すると、以下の傾向があります。
足型タイプ | 推奨サイズ | コメント |
---|---|---|
標準幅・標準甲 | 普段のナイキサイズ | 違和感なくフィット |
幅広・高甲 | 普段のナイキサイズor0.5cmアップ | つま先と横の圧迫を緩和できる |
細身・低甲 | 普段のナイキサイズ | アッパーがしっかり包み込むためホールド感良好 |
- プラス評価
- サイドの補強とヒールカウンターによる一体感が高く、かかとの浮きが少ない
- 履き慣れることでメッシュ部分が足型に沿いやすい
- マイナス評価
- 幅広足やつま先が長い足型の人は、反り上がり部分との相性で窮屈感が出やすい
- シューレース構造の変更で、微調整がしにくい
総じて、「フリーク7」は標準的な足型にはジャストフィットしやすい一方、幅広や高甲のプレイヤーは0.5cmアップも検討すべきモデルです。
柔らかいクッションとしっかりしたサイドサポートの組み合わせにより、足全体が包まれる感覚は強めなので、軽い履き心地よりも安定感を優先する人に向いています。
NIKE 「フリーク7」を実際に使用した私の体験談・レビュー

「フリーク7」を実際に履いて何度か練習とゲーム形式のプレーを行った結果、良い部分と気になる部分がかなりはっきりと見えてきました。
前作「フリーク6」も使い込んでいたため、履き比べた際の違いも明確に感じられました。
ここでは、「コートでの動きやすさ」「長時間使用時の快適さ」「プレースタイルとの相性」の3つの観点から細かくお伝えします。
コートでの動きやすさ
実際にアップから1on1、5on5まで通してプレーして感じたのは、ソール外周の丸みが生む横方向のスムーズさです。
ドライブ時に踏み込みから切り返しまでの流れが自然で、足首や膝への負担が軽減されている感覚がありました。
- 切り返しの安定性:外周の丸みとサイド補強の組み合わせで、方向転換時に足が靴の中でブレる感覚はほぼなし。
- 加速と減速:加速時は柔らかいクッションの沈み込みで蹴り出しに若干のタイムラグを感じるが、減速時の衝撃吸収は非常に優秀。
- ジャンプ着地:リバウンドやブロック後の着地で足裏に「ドスン」と響く感覚が少なく、膝にも優しい印象。
長時間使用時の快適さ
練習で2時間以上履き続けても、足の疲労感はクッションの柔らかさに助けられて少なめでした。
ただし重量は後半でじわじわ効いてくるため、瞬発的な動きでは若干重さを意識する場面もありました。
- 重量感の影響:アップやシュート練習の段階では気にならないが、試合後半や連続ダッシュ時に「やや重い」と感じる。
- 通気性:メッシュベースのアッパーは熱をこもらせにくく、夏場でも蒸れを感じにくい。
- 足のホールド感:ヒール周りのパッドが踵の浮きを抑え、靴内のズレは皆無。サイド補強が強めなため、終盤もホールド感がしっかり維持される。
- 疲労の分布:足裏や膝への衝撃は軽減される一方、重量と沈み込みでふくらはぎの疲れ方が少し変わる印象。
プレースタイルとの相性
「フリーク7」は、特に接触プレーやフィジカル勝負の多いプレーヤーに向いていると感じました。
インサイドで体をぶつける場面や、ペイントエリアへの突入でしっかり止まれる安定感は高評価です。
- インサイド寄りプレイヤー:リバウンド争いやポストプレーでの踏ん張りが効く。サイド補強が外側の動きをしっかり支える。
- オールラウンダー:外からのドライブ、インサイドでの接触、どちらにも対応可能。ただし軽快さより安定感重視。
- ガードタイプ:クッションの柔らかさと重量が、細かいステップワークやスプリントでの瞬発力に影響する可能性あり。
実際に感じたメリットと注意点(まとめ)
項目 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
クッション | 着地衝撃を大幅に軽減、長時間プレーでも足裏が楽 | 柔らかさゆえに蹴り出しのレスポンスは遅め |
グリップ | 外周の丸みで横移動がスムーズ、止まりたい時にしっかり止まる | ホコリの多いコートではこまめなソール清掃が必要 |
フィット感 | ヒールとサイドの補強で高い一体感 | 細かいシューレース調整がやや難しい |
重量 | 安定感のある踏み心地 | 長時間・連続ダッシュ時に重さを意識 |
総合すると、「フリーク7」は「守備的な安定感とクッション性を武器にしたい選手」に強くおすすめできます。
軽さやスピード感よりも、接触時の安定性や長時間プレーの疲れにくさを求める場合に真価を発揮します。
NIKE 「フリーク7」に関するQ&A

NIKE 「フリーク7」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「フリーク7」は前作「フリーク6」から何が一番変わったのですか?
最大の変更点はクッション構造です。前作では前足部に小型のZoom Airを搭載していましたが、「フリーク7」ではそれを廃止し、フルレングスのクシュロン3.0を採用。これにより全体的に柔らかい踏み心地と衝撃吸収性が向上しました。また、アッパーのサイド補強が厚くなり、横方向の安定性もアップしています。
柔らかいクッションは、スピード重視のプレイヤーに向いていますか?
柔らかいクッションは着地衝撃を和らげますが、蹴り出しのレスポンスは若干遅くなります。瞬発的な加速や低重心の接地感を重視するガードタイプのプレイヤーは、試着して感触を確かめることをおすすめします。
サイズ選びで注意すべき点は?
基本的には普段のナイキサイズで問題ありません。ただし、つま先の反り上がりと甲の低さにより、幅広・高甲の足型の方は0.5cmアップすると窮屈感を避けられる場合もあります。
重量はプレーに影響しますか?
実測で29cmが約440gと、シリーズ中では重めです。短時間の練習では気になりませんが、長時間や連続ダッシュでは脚に負担を感じる場面もあります。その代わり、安定感とサポート性は高く、接触プレーやポストプレーでは安心感があります。
グリップはどのようなコートで効果的ですか?
クリーンな体育館フロアでは非常に優れた制動力を発揮します。ホコリが多いコートでは性能が落ちるため、定期的なソール清掃が必要です。外周の丸みが横方向の動きをスムーズにしてくれるため、ドライブや切り返しに強いです。
どんなプレースタイルの選手におすすめですか?
接触プレーやフィジカル勝負が多いフォワード・センタータイプの選手、または安定感を重視するオールラウンダーに向いています。軽快さや素早いステップを重視するガードタイプは、他モデルと比較して選ぶのがよいでしょう。
「フリーク7」は屋外コートでも使えますか?
アウトソールのゴムは比較的耐久性があり、屋外でも使用可能です。ただし、細かいトラクションパターンは摩耗しやすいため、長期間屋外メインで使う場合はグリップ性能の低下が早まる可能性があります。屋外用として割り切るか、サブのシューズと併用するのがおすすめです。
アッパーのホールド感は強めですが、足が痛くなったりしませんか?
サイド補強がしっかりしているため、足幅が広い人や高甲の人は初期段階で圧迫感を感じる場合があります。ただし、メッシュベースなので履き慣れるうちに少しずつ馴染んでいきます。最初から強い締め付けが不安な方は、0.5cmアップや薄めのソックスで調整すると良いでしょう。
クッションの柔らかさは経年で変化しますか?
クシュロン3.0は耐久性が高い素材ですが、長期間使用すると沈み込みがやや増え、反発感が減少する可能性があります。日常的に使用する場合は、半年〜1年程度で感触が変わることもありますが、急激な性能低下は少ないです。
女性プレイヤーにも向いていますか?
サポート性と衝撃吸収性が高いため、男女問わず使いやすいモデルです。ただし、重量があるため軽量シューズに慣れている女性プレイヤーは少し重く感じる場合があります。
フリークシリーズを初めて履く人でも違和感なく使えますか?
前作からの乗り換えでなくても問題なく使用可能です。ただし、「フリーク7」はクッションが柔らかく、ソール形状が丸みを帯びているため、低重心・ダイレクトな接地感に慣れている人は数回の使用で慣らす期間を設けるとスムーズです。
他のナイキシグネチャーと比べてどんな立ち位置ですか?
レブロンシリーズに近い「サポート重視型」ですが、そこまで極端に重くはありません。KDシリーズよりもクッションは柔らかく、ズームフリークシリーズの中では最もサポート性に寄ったモデルです。
シューズ内で足が滑ることはありますか?
ヒールとサイドの補強が強いため、基本的に足のブレは少ないです。ただし、サイズを大きめに選びすぎるとソフトなクッションの影響で内部での遊びが増えます。ジャストサイズ選びが重要です。
ミッドカットに慣れていない選手でも使いやすいですか?
足首周りのパッドは厚めですが、可動域を完全に制限するタイプではありません。ローカットからの移行でも違和感は少なく、サポート感が増すため守備面ではプラスになります。
NIKE 「フリーク7」レビューのまとめ

NIKE 「フリーク7」は、シリーズの魅力であった「履きやすさ」と「万能性」を土台にしながら、よりパワー寄り・サポート性重視へと進化したモデルです。
柔らかく衝撃吸収に優れたフルレングスのクシュロン3.0、横ブレを抑える厚めのサイド補強、そして安定感を高めるヒールカウンターが組み合わさり、接触や急停止・切り返しの場面でも高い信頼性を発揮します。
一方で、重量増やクッションの柔らかさによる低重心感の減少、シューレース構造の変更によるフィット調整の難しさなど、スピード型のプレイヤーや軽量モデルに慣れた人にはやや気になる部分もあります。
■ クッション性と安定性の強化
- フルレングスのクシュロン3.0は、ジャンプ着地やリバウンド後の衝撃を効果的に吸収。
- 足裏全体に均一な柔らかさが広がり、長時間プレーでも足への負担が少ない。
- 柔らかいクッション特有の沈み込みは、低重心の感覚や瞬発力を求める場合には慣れが必要。
■ サポート性の高さ
- サイド補強とヒールカウンターの組み合わせで、横方向や後方へのブレをしっかり制御。
- 足首周りのパッドは厚めで、踵の浮きやズレを防止。
- 急な切り返しや接触時でも安定感を保てるため、フィジカルコンタクトの多いプレーで真価を発揮。
■ グリップとソール設計
- 外周の丸みを帯びたソール形状により、横方向の動きやドライブ時のスムーズな移行が可能。
- クリーンなコートでは非常に高い制動力を発揮する一方、ホコリの多い環境ではこまめな清掃が必要。
- 前作よりもつま先の反り上がりが強く、切り込み動作がしやすい設計。
■ 重量とフィット感
- 実測29cmで約440gと、シリーズの中では重め。
- メッシュベースのアッパーは通気性が良く、長時間の使用でも蒸れにくい。
- シューレース構造が変更され、細かいテンション調整はやや難しいが、サイド補強のおかげで締め付けが弱くても安定感を確保。
総合評価
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
クッション性 | ★★★★★ | 柔らかく衝撃吸収性に優れ、長時間でも疲れにくい |
サポート性 | ★★★★★ | 厚めの補強とパッドで足をしっかり保護 |
グリップ性 | ★★★★☆ | 高い制動力だが、ホコリ環境では性能低下 |
フィット感 | ★★★★☆ | 包み込み感は強いが、調整はやや難しい |
軽快さ | ★★★☆☆ | 安定性と引き換えに重量はやや重め |
向いているプレイヤー
- 接触プレーやポストプレーが多いフォワード・センター
- 安定感を重視するオールラウンダー
- 長時間のプレーで足や膝の負担を減らしたい人
向いていない可能性があるプレイヤー
- 瞬発力や軽さを最優先するガードタイプ
- 地面とのダイレクトな接地感を好むプレイヤー
NIKE 「フリーク7」レビューの総括
NIKE 「フリーク7」は、シリーズの中でも特にサポート性と衝撃吸収性を重視して進化したモデルです。
前作「フリーク6」の万能性を土台にしながら、フルレングスのクシュロン3.0を搭載することで、着地や衝突時の衝撃をしっかりと吸収し、長時間のプレーでも足裏や膝への負担を軽減します。
アッパーのサイド補強とヒールカウンターは横ブレや踵の浮きを防ぎ、激しい方向転換やフィジカルコンタクトの中でも安定感を保ちます。
さらに外周が丸みを帯びたソール形状は、ドライブやカットインの動き出しをスムーズにし、攻守両面での機動性を支えます。
一方で、クッションの柔らかさと重量増によって低重心感や軽快さはやや後退し、瞬発力を重視するガードタイプや軽量モデルに慣れたプレイヤーには違和感を覚える可能性があります。
しかし、パワー型やオールラウンダーにとっては、終盤まで安定して動ける信頼性と安心感を備えた一足であり、試合の流れを支える心強い存在となるでしょう。