バスケットボールシューズは毎年多くの新作が登場しますが、その中でも特に注目を集めるのが「AIR JORDAN」シリーズです。
2025年に登場した 「AIR JORDAN 40」(エアジョーダン40) は、シリーズ40作目という節目を飾るモデルとして、多くのファンやプレイヤーから高い関心を集めています。
これまでのジョーダンシリーズは、時代ごとに新しいテクノロジーを導入しながら進化してきました。
39作目では沈み込むようなクッション性が話題となりましたが、40作目では「Zoom Strobel」と「ZoomXフォーム」という、ナイキが誇る二大クッショニングシステムを組み合わせるという、これまでにない試みが採用されています。
これにより 反発性と安定感の両立 を実現し、より幅広いプレイヤーに対応するモデルとして設計されています。
さらに、「エアジョーダン40」は単なる新作というだけではなく、過去の名作モデルを随所にオマージュしたデザインを採用している点も特徴です。
ジョーダン10、12、13、14、18などからディテールを継承し、クラシックな雰囲気と最新技術が融合した一足に仕上がっています。
バスケットボールプレイヤーにとってはもちろん、スニーカーファンにとっても「シリーズの集大成」と言える存在感を放っています。
この記事では、そんな「エアジョーダン40」について、基本的な概要から性能、サイズ感、そして実際に履いてプレーした体験談 までを詳しくレビューしていきます。
購入を検討している方や、シリーズの進化に興味を持っている方にとって参考になる内容をお届けします。
- JORDAN 「エアジョーダン40」の概要
- JORDAN 「エアジョーダン40」の性能
- JORDAN 「エアジョーダン40」のサイズ感
- JORDAN 「エアジョーダン40」を実際に使用した私の体験談・レビュー
- JORDAN 「エアジョーダン40」に関するQ&A
- 「エアジョーダン40」は前作(39)と比べて履き心地はどう違いますか?
- サイズ選びで失敗しないためのコツは?
- 屋外コートでも使えますか?
- 「エアジョーダン40」はどんなポジションのプレイヤーに合いますか?
- 慣らしはどのくらい必要ですか?
- 「エアジョーダン40」は重いと聞きますが、実際のプレーに影響しますか?
- 履き慣らしの間に痛みが出た場合はどうすればいいですか?
- バスケ以外の場面(普段履きや移動時)にも向いていますか?
- 他のジョーダンシリーズと比べて耐久性はどうですか?
- 価格に見合う価値はありますか?
- 「エアジョーダン40」は軽量ガードでも使えますか?
- フォワードやセンターにはどんなメリットがありますか?
- 長時間プレーすると足が疲れやすいですか?
- JORDAN 「エアジョーダン40」レビューのまとめ
JORDAN 「エアジョーダン40」の概要

「エアジョーダン40」について
「エアジョーダン40」は、シリーズ40作目という節目に登場した最新モデルです。
最大の特徴は、フルレングスZoom StrobelとZoomXフォームを組み合わせた、ナイキ初の二層クッショニング。これにより衝撃吸収と反発力を両立させています。
さらに、TPU補強で安定感も加わり、オールラウンドなプレイヤーに対応する構造になっています。
- 位置づけ:ジョーダンシリーズの集大成的モデル
- 特徴:二層クッション+TPU補強で「柔らかさと安定感の両立」
- 想定プレイヤー:フォワードやパワー型選手、安定感重視のプレイヤー向け
デザイン
本作は最新テクノロジーに加え、過去モデルへのオマージュも盛り込まれています。
AJ10やAJ12などの意匠を取り入れ、クラシックとモダンが融合した外観です。
- アッパー素材:シンセティックレザー・スエード・バリスティックナイロンを組み合わせ、高級感と耐久性を演出
- レース構造:外側だけでなく内側にもアイレットを配置し、かかと抜けを防ぎやすい設計
- アウトソール:変則的なヘリンボーンパターンに、ソリッドラバーとクリアラバーを組み合わせて配置
- 遊び心:つま先の反り角度を“40°”に設定し、シリーズ番号を象徴
重量
実測値で29cmで約490gでした。(公称値は27cmで467g)
実測値は個体差がありますが、体感ではやや重めに分類されます。
理由は、クッション二層構造・TPU補強・レザー素材の多用。
ただし、その重さは「設置の安定感」につながり、パワープレイヤーにとっては利点にもなります。
観点 | メリット | デメリット |
---|---|---|
着地 | 衝撃吸収と安定感が高い | 俊敏さを求めるプレイヤーには重く感じる |
動き出し | 溜めからの反発が強い | 細かい加速では一瞬遅れを感じる場合あり |
その他
- 価格:税込30,800円前後(国内リリース時点)
- 生産国:ベトナム(個体によってラバーの仕上げ差あり)
- 通気性:レザー主体のためやや弱め → 長時間プレーではソックスやインソールで調整推奨
- 慣らし:慣れるまで数回のプレーがを推奨。履き慣らすほどフィット感が向上。
JORDAN 「エアジョーダン40」の性能

クッション性
Zoom Strobel × ZoomX の二層構造が核。
着地の“受け”は柔らかく、そこからの“弾き”で推進力を出す設計です。
沈み込みが深い前作系のフィールより、弾力寄りで安定志向。
一方、ストロベル特有の「一度グッと沈んでから返す」挙動により、細かな加速ではワンテンポ遅れを感じる人もいます。
- 良いところ
- 着地衝撃をしっかり減衰、足裏の安心感が高い
- ジャンプや一歩目の“ため”を作りやすく、跳び出しの反発が明確
- 外周のTPU補強でフワつきが抑えられ、柔らかさと安定の両立
- 気になるところ
- 軽量ガードがトップスピードへ細かく上げていく場面ではモッサリ感が出やすい
- 履き始めは「フカフカ感」が強く、慣らしが必要
プレイ動作 | 体感 | コメント |
---|---|---|
リバウンド着地・ドライブ着地 | ◎ | 吸収→復元の流れが自然で足に優しい |
ジャンプ(助走→踏切) | ◎ | ためが作りやすく、踏み切りで跳ね返る |
細かな加速・減速の刻み | △〜○ | ストロベルの“溜め”が好みを分ける |
向いている人:フォワード、重量級、着地ダメージを減らしたいプレイヤー
合わないかも:常時加減速を刻むスピード型ガード
グリップ性
変則ヘリンボーン+ソリッド/クリアの2種ラバーで、室内の木床では総じて高い安定感。
ホコリ耐性が比較的高く、試合前に一度拭けば試合中は拭き直しが少なく済む印象です。
- 良いところ
- 前後左右で素直に噛む、ブレーキの安心感
- クリアラバー部でもグリップ低下は限定的
- “キュッ”という鳴きが出やすく、接地の把握がしやすい
- 注意点
- アウトリガー(ソールの外側にせり出した張り出し部分)が控えめで、急停止→即ジャンプの“引っかかり”を感じることがある
- ヒール外側に部分的な摩耗が出やすい個体がある(使用環境/接地癖に依存)
コンディション | 安定度 | 備考 |
---|---|---|
室内・クリーン | ◎ | 拭きなしでも安定、開幕前に一度拭くと更に良好 |
室内・やや埃 | ○ | 試合前に拭けば持続しやすい |
屋外・アスファルト | △ | 摩耗スピードが速いので非推奨 |
フィット性
レザー比率が高いアッパー+ハーフブーティで、足全体を包むタイプ。
初期は硬めでトウや甲に圧を感じやすく、3〜5回の慣らしで馴染む“育てる”フィットです。
内側にもレースホールがあり、ヒールロックの微調整がしやすい反面、タン裏の縫い目が足首に擦れると感じる人も。
- 良いところ
- 履き込むほど足型に沿う収まりになる
- 二重レース構造でかかと抜けの抑制がしやすい
- ハーフブーティで中足部の一体感が出る
- 気になるところ/対策
- 甲高・幅広はトウの当たりが出やすい → 厚手ソックス/インソールで甲高調整、もしくはハーフサイズアップ
- タン裏の縫い目が当たる → テーピング/ローカットソックス回避、タン位置微調整
サポート性
ローカットながら、TPUヒールカウンター+ミッドソール外周の立ち上がりが効き、横ブレと着地の安定に優れます。
シャンクは明示的でないものの、構造とストロベルの一体感でねじれ剛性は十分。
- 支えの仕組み
- TPUヒール&外周ラバー:横方向の踏ん張りで足が外へ逃げにくい
- ワイド&フラット寄りの底面:シュート時や着地時の安定
- 二重アイレット:足首周りの保持を強めやすい
- 調整のコツ
- アウトリガー控えめのため、急停止→即ジャンプは接地角に注意
- 足首パッドは厚めだが、締めすぎるとタン裏が擦れやすい → トップ2列は緩急をつけて締める、ヒールロック結びを活用
向いている人:横ムーブが多いウィング、着地の安定を最優先したいプレイヤー
合わないかも:足首周囲の当たりに敏感な人(レースの通し方で解決可)
その他
- 耐久:アッパーはレザー主体でタフ。3回程度では大きなダメージは出にくい一方、ヒール外側の摩耗は出やすい癖あり。
- 通気性:低め。長時間は蒸れやすいので、吸湿ソックス/通気系インソールが有効。
- 個体差:一部でラバーのバリなど仕上げ差を確認。店頭購入ならアウトソール周りの仕上げ確認を。
- 慣らし例:
1〜2回目:緩め+厚手ソックスで慣らす
3〜5回目:締め増しでフィットの“型”を作る
以降:内側アイレットやヒールロック結びで競技用に最適化
総合早見表
項目 | 一言メモ |
---|---|
クッション | 受けが柔らかく弾き強め。細かな加速は好み分かれる |
グリップ | 室内で安定。アウトリガー控えめは設置角で対処 |
フィット | 育てるタイプ。サイズ/紐調整の自由度は高い |
サポート | 横ブレ抑制と着地安定が秀逸 |
通気・耐久 | 通気は弱め、アッパー耐久は強め |
「着地の安心感」「横ブレ耐性」「反発の明確さ」が武器。
スピード刻み型より、ため→弾きを活かすパワー/ウィングに強く刺さる一足です。
JORDAN 「エアジョーダン40」のサイズ感

サイズ感
私は普段NIKEで29cm、asicsで28.5cmを選択することが多いですが、今回の「エアジョーダン40」は29cmでタイト目にフィットしました。
数回の着用である程度は馴染んできましたが、やはりどちらかといえばタイト目な印象です。
「エアジョーダン40」 は、足長はおおむね“ジャスト寄り”ですが、アッパーにレザー比率が高く、つま先(トウ)~甲周りの当たりが出やすいため、足型によって体感がブレやすいモデルです。
一方で前足部の“容積(高さ)”はやや余裕があり、インソールやソックスでのボリューム調整が効くのも特徴
履き慣らしを前提に「育てるフィット」と考えると扱いやすいです。
- 傾向まとめ
- 長さ:ジャスト〜ハーフアップで検討
- 幅感:見た目よりタイトめ(レザーの当たりが出やすい)
- 甲の高さ:やや余裕あり(インソールで調整しやすい)
- 慣らし:3〜5回のプレーで馴染みが進む
足型/条件 | 推奨サイズ | 併用したい調整 |
---|---|---|
細足・甲低 | ジャスト | 厚手/パイル系ソックスで容積を埋める |
標準足 | ジャスト~+0.5 | かかと抜け防止のヒールロック結び |
幅広 or つま先当たりが出やすい | +0.5 ~ +1.0 | つま先側の締めを段階的に、インソールは薄め |
甲高(甲の圧が出る) | +0.5 | 低反発/薄手インソール、紐の締め分け |
テーピング/足首サポーター使用 | +0.5 | 内側アイレット活用でヒール固定 |
カジュアル兼用でゆとり重視 | +1.0 | 締め込み強めでホールド調整 |
試着時のチェックポイント
- つま先上部の“レザーの当たり”が痛くないか(屈曲時に要確認)
- 甲~タン裏の縫い目が足首に擦れないか
- 内側アイレット(隠し穴)を通すとかかと抜けが解消するか
- アウトリガー控えめによる“引っかかり感”が出ない結び方を探る
ユーザーレビューに基づくサイズレビュー
複数のレビューを整理すると、「ジャストだとトウの当たり/レザーの圧」を感じて+0.5cmに上げると解消、という声が目立ちます。
いっぽうで、ジャストで履き込むと収まりが良くなるという意見も少なくありません。
体重やプレー強度が高いほど素材が早く馴染み、ジャスト選択でも落ち着きやすい傾向があります。
レビューで多かったコメント(要約)
- 29.0cm→29.5〜30.0cmに上げるとつま先の圧が軽減、ヒールは紐で保持できた
- ジャストは最初タイトだが、数回で馴染みフィットが安定
- レザー×Zoom Strobelの“溜め”があるため、タイトすぎると前足部が窮屈
- 内側アイレットを使うと、かかと抜けが解決しやすい
- 前足部の“高さ”はやや余裕 → インソールで詰めると足裏一体感が増す
ケース | 体感/悩み | 解決策 |
---|---|---|
A:標準足、普段AJはジャスト | つま先の圧・素材硬さ | +0.5へ。or ジャストのまま慣らして馴染ませる |
B:幅広・甲高 | トウ周りが痛い | +0.5〜+1.0、紐は前足部“弱め/甲〜足首“強め”で締め分け |
C:軽量ガード、素足感が好き | とにかく軽快に動きたい | ジャスト+薄手インソール、慣らし後に締め増し |
D:サポーター常用 | 甲・足首が窮屈 | +0.5、内側アイレットでヒール固定し前足部はゆとり |
E:カジュアル兼用 | 長時間で当たり・蒸れ | +1.0、厚手ソックス+締め強めでホールド調整 |
失敗しにくい“サイズ決定フロー”
- 普段のAJサイズを基準にジャストと+0.5の2足を試着
- トウの当たり/甲の圧/かかと抜けを確認
- かかと抜けは内側アイレット+ヒールロック結びで再確認
- まだ圧が残るなら+0.5へ、容積が余るならインソール/ソックスで詰める
- サポーター使用予定なら+0.5を優先
JORDAN 「エアジョーダン40」を実際に使用した私の体験談・レビュー

初回フィットと“慣らし”の過程
最初に感じたのは、前足部のレザーが作るハコ感(容積)とトウ上部の当たり。
屈曲前から軽い圧があった一方、甲の高さには余裕があり、紐とインソールで“押さえる/詰める”の両面調整が効きました。
2〜3回の短時間セッションを経て、ストロベル×ZoomXの沈み→反発がスムーズに立ち上がる印象に変化。
ブレイクインが進むほど「弾きのタイミング」が読みやすくなりました。
回 | コート/時間 | ソックス | 紐・アイレット | インソール | 所感(簡潔) |
---|---|---|---|---|---|
1回目 | 室内・短時間 | 厚手 | 上2列やや緩め/内側ホール未使用 | 純正 | トウ上の当たり強め。着地の柔らかさは◎、返りはやや遅め |
2回目 | 室内・実戦強度 | 中厚 | 内側ホール使用+ヒールロック | 薄手に交換 | かかと抜け解消、反発の立ち上がりが改善。横ブレ減 |
3回目 | 室内・連戦 | 中厚 | 前足部弱め→足首強めの締め分け | 薄手継続 | 細かな加減速も許容。熱と湿度はややこもる |
- 内側アイレットの活用でヒールロックが安定。かかと浮きが消え、クッションの“ため”を使いやすくなった。
- 前足部は弱め/足首は強めの締め分けが有効。トウの圧を逃がしつつ、横ブレは抑制。
- レザー比率と通気口の少なさから、長時間は蒸れやすい(吸湿性ソックスと休憩時の脱着で対応)。
実戦で際立ったポイント
二層クッションの特性上、「ため→弾き」がはっきり出ます。
プレー強度が上がるほどこの特性の“おいしさ”が顔を出し、着地安定と一歩目の推進力に強み。
- ドライブ&ストップ
- 一度受けてから返すクッションで減速の安定が高い。
- アウトリガーは控えめのため、急停止→即ジャンプでは接地角を丁寧に作ると失敗が減る。
- ジャンプ(踏切)
- 助走からの踏切で反発が明確に返る。肘下のシュートでも高さが出やすい。
- 踏切直前にかかと側まで荷重を通して“ため”を作ると、弾きが最大化。
- 細かな加減速/横移動
- ストロベルの“溜め”を挟むぶん、無段階のチョップ加速連打は軽量靴に軍配。
- ただし、ヒールロックを効かせるともっさり感が軽減し、ゲームスピードには十分対応。
- リバウンド/着地耐性
- 接地面の広さ+TPU補強で着地が乱れにくい。
- ヒール外側に荷重が流れる癖がある人は、足外側エッジを立て過ぎない意識で摩耗を抑制。
動作 | 体感 | コツ |
---|---|---|
減速→切返し | 安定寄り | 前足部を締めすぎない。接地角を前寄りに |
踏切ジャンプ | 反発明確 | かかと→母指球への荷重移動を意識 |
横スライド | ブレ少なめ | 二重アイレットで足首を固定 |
連続加速 | やや重さを感じる | 薄手インソール+ソックスで軽快さを演出 |
サイズ選びと結び方の最適解(私の結論)
「ジャスト or +0.5」から試すのが安全。
甲高・幅広、テーピング利用なら+0.5優先。
かかと保持は紐の通し方で大きく改善し、サイズを上げ過ぎない余地が生まれました。
最終セッティング(落ち着いた組み合わせ)
- サイズ:ジャスト(甲高なら +0.5 を第一候補)
- 紐:内側アイレット使用+ヒールロック結び
- 締め分け:前足部“弱め”/甲〜足首“強め”
- インソール:薄手(前足部の屈曲を軽快に)
- ソックス:中厚吸湿タイプ(蒸れ対策)
良かった点
- 着地と横ムーブの安心感が一段上。試合後半もブレーキ精度が落ちにくい
- 踏切の弾きがわかりやすいので、ジャンプの再現性が高い
- レザー×補強でアッパーのへたりが少ない
気になった点と対策
- トウ上の当たり/熱:ブレイクイン+中厚吸湿ソックスで緩和
- 連続の細かい加速:軽快さは薄手インソールと締め分けで補う
- 急停止→即ジャンプの引っかかり:接地角の見直しと前足部の締め緩めで解消傾向
体験談まとめ
このモデルは、“ためて弾く”クッションと着地・横ブレの安定性が持ち味。
ブレイクイン後は、踏切の再現性とディフェンスの立て直しが安定し、実戦での信頼感が増しました。一方で、軽量・瞬発連打型のプレーは好みが分かれます。
サイズはジャスト〜+0.5を軸に、内側アイレット×ヒールロックで仕上げると“この靴の美味しいところ”を引き出しやすい、というのが私の結論です。
JORDAN 「エアジョーダン40」に関するQ&A

JORDAN 「エアジョーダン40」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「エアジョーダン40」は前作(39)と比べて履き心地はどう違いますか?
39は「沈み込む柔らかさ」が強調されていましたが、40はZoom StrobelとZoomXを組み合わせた弾力寄りのクッションで、「ためてから弾く」感覚が際立ちます。沈み込みすぎず安定感があるので、反発を活かしたい人に向いています。
サイズ選びで失敗しないためのコツは?
基本はジャストサイズ or +0.5cmを試すのがおすすめです。
- 足幅広め・甲高 → +0.5cm優先
- サポーターやテーピング使用 → +0.5cm推奨
- 細足でフィット感を重視 → ジャストでも可(ただし慣らし必須)
また、内側アイレットを活用したヒールロック結びで、サイズアップしてもかかと抜けを防げます。
屋外コートでも使えますか?
グリップ自体は屋外でも効きますが、クリアラバー部やヒール外側の摩耗が早いため、長期的に使うなら室内専用がおすすめです。屋外メインなら、摩耗に強い別モデルを検討する方が安心です。
「エアジョーダン40」はどんなポジションのプレイヤーに合いますか?
- フォワード/センター:着地の安定と衝撃吸収を活かせる → ◎
- ウィング:ストップ&ゴーやジャンプシュート時の安定感 → ○
- ガード(軽量・スピード型):細かい加速では“溜め”を重く感じる場合あり → △
慣らしはどのくらい必要ですか?
レザー比率が高いため、3〜5回程度のプレーで馴染んできます。初回から長時間使うとトウの当たりや蒸れでストレスになるので、最初は短時間→徐々に実戦投入がベストです。
「エアジョーダン40」は重いと聞きますが、実際のプレーに影響しますか?
確かに軽量モデルと比べると“やや重め”に分類されます。ただ、その分設置の安定感と着地の安心感を得やすい構造になっています。瞬発的な細かい加速を繰り返すガードにはやや負担ですが、フィジカルを活かしたプレーやリバウンド争いにはむしろプラスに働きます。
履き慣らしの間に痛みが出た場合はどうすればいいですか?
新品時はトウや甲に当たりを感じることがあります。
- 厚手ソックスで慣らす
- 紐を一段飛ばして結ぶ
- 1〜2時間程度の軽いプレーから使う
これらで徐々に馴染ませると、3〜5回目には改善するケースが多いです。
バスケ以外の場面(普段履きや移動時)にも向いていますか?
デザイン性が高く、スニーカーファッションとしても映えます。ただし、通気性の弱さと重量感があるため長時間の歩行や夏場の普段履きでは蒸れやすい点に注意が必要です。カジュアル兼用を考えるなら、ハーフ〜1サイズアップで快適性を優先するのもアリです。
他のジョーダンシリーズと比べて耐久性はどうですか?
アッパーがレザー主体であるため、耐久性は高めです。数回の踏まれや接触では目立つダメージは出にくい一方、アウトソールのヒール外側の摩耗は早めに出ることがあります。屋外使用を避ければ、寿命は比較的長いモデルです。
価格に見合う価値はありますか?
定価は税込30,800円前後と高額ですが、
- 二層クッショニングの新構造
- 過去作をオマージュした記念的デザイン
- 耐久性の高いマテリアル
を考慮すれば「実戦用とコレクション性を兼ねる一足」と言えます。性能だけでなく所有欲も満たしたい人にとっては十分に価値があります。
「エアジョーダン40」は軽量ガードでも使えますか?
使えますが好みが分かれます。細かな加速やストップ&ゴーを多用する軽量ガードは、クッションの“溜め”によるワンテンポ遅れを感じるかもしれません。逆に、パワーをためて一気に弾く動作を多用するタイプのガードにはプラスに働きます。
フォワードやセンターにはどんなメリットがありますか?
着地の安定感と衝撃吸収性が大きなメリットです。リバウンドやポストプレーでの接触時でも安定して踏ん張れるため、体格や体重のあるプレイヤーに特に向いています。
長時間プレーすると足が疲れやすいですか?
重量感があるため、軽さを最優先する人には疲れやすく感じることもあります。ただ、クッションが衝撃をしっかり吸収するので、足裏や膝のダメージは抑えられます。疲労よりも“安心感”を重視する人に向いています。
JORDAN 「エアジョーダン40」レビューのまとめ

「エアジョーダン40」は、フルレングスZoom StrobelとZoomXフォームを積層した“ためて弾く”新クッションを中心に、TPU補強とレザー主体のアッパーで安定・反発・耐久を高水準でまとめた節目モデルです。
一方で、初期硬さ/通気性の弱さ/やや重さ、そしてサイズ選定の難しさは要配慮。
慣らしと紐の通し方次第で化ける“育てるバッシュ”と言えます。
ハイライト
- 反発×安定の両立:Zoom Strobelの“溜め”+ZoomXの“弾き”、TPUでフワつきを抑制。
- グリップは堅実:変則ヘリンボーンと2種ラバーで屋内コートに強い。
- フィットは調整型:レザー比率高めで慣らし必須。内側アイレットとヒールロック結びが効く。
総合評価
項目 | 評価 /5 | コメント |
---|---|---|
クッション | 4.0 | 受けは柔らかく弾きは明確。細かい加速では“溜め”を感じる場面あり。 |
グリップ | 4.5 | 室内で高安定。アウトリガー控えめゆえ設置角は丁寧に。 |
フィット | 4.0 | 育てる前提。サイズと締め分けで化ける。 |
サポート | 4.5 | 横ブレ抑制・着地安定が優秀。 |
通気・耐久 | 3.5 | 通気性は弱め、アッパー耐久は強め。 |
こういう人におすすめ
- フォワード/インサイド寄り:着地安定と受けの柔らかさを重視する人
- “ため→弾き”で跳びたい:踏切の反発を明確に使いたい人
- 横ムーブの安定を優先:カットインやヘルプで踏ん張りたい人
合わないかもしれない人
- 軽量・連続加速型ガード:無段階の細かい加速を刻みたい人
- 強い通気性を求める:長時間の蒸れが気になる人(工夫で緩和は可能)
サイズ選び・最終ガイド(失敗しにくい順)
- ジャストと+0.5を試す(甲高・幅広・サポーター使用は+0.5優先)
- 内側アイレット+ヒールロック結びでかかと保持を確認
- つま先の当たりが残る → +0.5、容積が余る → 薄手インソール/厚手ソックスで微調整
購入前チェックリスト
- つま先上のレザー圧・タン裏の当たりは許容範囲か
- ダッシュ/ストップ&ゴー/ジャンプまで動作試着したか
- アウトソールの仕上げ(バリ等)や個体差を確認したか
- 使用環境(屋内メインか、連日使用か)に合うか
JORDAN 「エアジョーダン40」レビューの総括
「エアジョーダン40」は、節目のモデルにふさわしい存在感を放つ一足でした。
Zoom StrobelとZoomXを組み合わせた二層クッションは、沈み込みすぎず反発力を明確に感じさせ、プレー中の安定感を高めてくれます。
アッパーのレザー構造はタフで高級感がある一方、履き始めは硬さや圧迫感を伴い、慣らしと調整が欠かせない点も特徴的です。
グリップは室内コートで非常に信頼でき、アウトリガーの控えめな設計も工夫次第で十分に対応できます。
重量はやや重めですが、その分着地や横ブレに強く、フォワードやパワー寄りのプレイヤーには特に魅力的に映るでしょう。
サイズ感はやや難しく、ジャストかハーフアップを試すのが最適で、紐の結び方やインソールで調整すれば自分に合ったフィットを見つけられます。
実戦を重ねるほどに真価を発揮する“育てるバッシュ”であり、所有する満足感も大きいモデルです。
シリーズの進化と歴史を感じながら、自分のプレースタイルに合わせて馴染ませていくことで、コート上で頼れる相棒になってくれるはずです。
結局のところ、「エアジョーダン40」は「安定と反発を兼ね備えた記念碑的な一足」として、未来のプレーを支える力強い選択肢となるでしょう。