バスケットボールシューズは、プレーヤーのパフォーマンスを大きく左右する重要なギアです。
特にここ数年は、各ブランドが個性豊かなモデルを展開し、クッション性・グリップ性・デザイン性のいずれにおいても進化が著しくなっています。
その中で注目を集めているのが、日本発のバスケットボールブランド「EGOZARU(エゴザル)」が手掛けるEGOAWAKE(エゴアウェイク)シリーズです。
初代モデルの登場から数年を経て、満を持してリリースされたのが「EGOAWAKE 2」。
待望の後継モデルということもあり、多くのプレイヤーがその進化に期待を寄せています。
この記事では、「EGOAWAKE 2」の特徴を細部まで掘り下げ、実際のプレーにどう影響するのかをレビューしていきます。
単なる数値やカタログ情報だけでなく、履き心地や使用感から見える「実用性」にもフォーカスし、購入を検討している方にとって判断材料になるよう構成しました。
また、前モデルとの比較や市場のトレンドとの関連性にも触れつつ、EGOZARUがこのモデルで目指した方向性を整理していきます。
初心者から経験者まで、幅広いプレイヤーが納得できる情報をお届けできればと思います。

EGOZARU 「EGOAWAKE 2」の概要

EGOZARU 「EGOAWAKE 2」について
EGOZARUのミッドレンジを担うコアモデルが「EGOAWAKE 2」。
初代の「作りの良さ」「コートフィール重視」を受け継ぎつつ、現行トレンドに合わせて各所を微調整しています。
特にアウトソールの実用性(屋外OKな耐久感)と、細かなレースホール設計がポイント。
国内ユーザーが求める「扱いやすさ」と「価格バランス」を強く意識した、オールラウンダー寄りの一足です。
- 位置づけ:EGOZARUの“使い勝手重視”系オールラウンダー
- 持ち味:グリップの信頼感/コートフィール重視のクッション/丁寧な作り
- 想定ユーザー:ASICS系の設置感が好き、屋外プレー機会もある、価格も重視
デザイン
最新のオンコートトレンド(スリムに見えるローカット、つま先側の蹴り出しやすい形状)を取り入れつつ、EGOZARUらしい端正な仕上げ。
余計な装飾を抑え、素材の切り替えとレイヤー構成で立体感を出しています。
- シルエット:ローカットベース。前足部に向かってわずかに反り上がる形状で、蹴り出しに追随。
- アッパー:見た目は通気性の良いパリッとした生地感。内側に薄いフォームを回して足当たりをソフトに。
- レースホール:合計7か所。
- 1〜5穴目=“平紐×平穴”でテンション調整しやすい
- 6〜7穴目=“平紐×丸穴”で食いつきとホールドを強化
- 最上部にはTPU補強を配置し、擦れやすい部位の耐久を確保
- ヒール外装:大型ヒールカウンターでかかとをしっかり固定。サポーター併用も考慮したクリアランス設計。
- 通気・快適性:タンは過不足ない厚みで、甲の“紐当たり”を軽減。内部フォームとあわせて総合的な快適性を確保。
重量
28.5cmで約430g。
軽量級ではない一方、バランスは良好。
ソールやクッションの見直しで“重さがプレーを邪魔する”印象は出にくいチューニングです。
項目 | 参考値・所感 |
---|---|
重量(28.5cm) | 約430g(片足) |
体感 | 「超軽量」ではないが、動きのキレは保ちやすい |
対象感 | スピード系特化というより“総合バランス型” |
その他(価格・生産国・ビルドクオリティなど)
- 価格:税込16,500円(目安)。
- 生産国:前作はVietnam表記が多かったが、今作はChina表記。
- ビルドクオリティ:仕上げの丁寧さは健在。
- アウトソール特性:
- クリアソール仕様は置き、XDRライクなザラっとしたコンパウンドの個体が秀逸
- エッジを立てすぎない現代的な設計に更新。前後は緩やかなロッカーで、親指側へ上がる形状は踏み込みをサポート
- 屋外でも使いやすい耐久寄りのラバー感
- サイズ感の目安:ASICS系と同等感。幅広なら+0.5cm検討はあり(縦の余りとのトレードオフに注意)。
EGOZARU 「EGOAWAKE 2」の機能

クッション性
「EGOAWAKE 2」のクッションは、“沈み込みより設置感”を優先したチューニング。
踏み面に対する情報量が多く、ストップ&ゴーや細かなステップのリズムを崩しにくいのが特徴です。
- 方向性:やや硬め/反応重視(プニャっとした柔らかさは控えめ)
- 乗り味:足裏で床をつかむ感覚が強く、キレのある切り返しと相性◎
- 合うプレースタイル:ガード~ウイングのクイックムーブ、低い姿勢の1stステップ
- 向かないケース:長時間の衝撃吸収や“ふかっと感”を最優先する人(同ブランドなら BLAZE 系のほうが合う傾向)
クッション“量”ではなく、踏み心地の鮮明さで勝負するタイプ。
グリップ性
素材・パターンともに実用性重視。
ザラっとしたXDRライクなラバーは、屋内外での耐久も見込みやすい特性です。
- ラバー:適度に硬めで、ダスティーな環境でも粘りが出やすい
- エッジ設計:過剰に角を立てず、安定寄りの接地を確保
- ロッカー形状:前後は緩やかなカーブ。親指側がわずかに反り上がることで蹴り出しがスムーズ
- クリアソール:個体差が出やすいため、上記の“ザラつき系コンパウンド”の安定感が魅力
所感の要点
- 初速:食いつきが速く、合図が早い
- 減速:角で止めるというより面で止める安定志向
- 屋外適性:パターン&硬度的に相性良好(摩耗耐性の面でも安心感)
フィット性
外観はドライなテキスタイル系ですが、内側に薄いフォームをぐるりと回した設計で足当たりはソフト。
初代より“気持ちタイト”な包み込みにアップデートされています。
- ラスト感:標準~ややタイト寄り(幅広は+0.5cm検討も、縦の余りと要相談)
- レースホール:7アイレット構成
- 1~5穴=平紐×平穴でテンションを微調整しやすい
- 6~7穴=平紐×丸穴で噛みを強化、緩みにくい
- 最上部はTPU補強で擦れ・へたりを抑制
- タン&インナー:過不足ない厚みで紐当たりを軽減、甲の圧迫が出にくい
- つま先側:1番穴の間隔が広めで、前足部のフィッティング幅を確保
点ではなく“面”で包むタイプ。
締め増しでホールドを段階的に上げやすい。
サポート性(足首・ヒール周り)
ローカットながら、外付けの大型ヒールカウンターと腰のある履き口フォームで、かかとをしっかりロック。
- かかと保持:踵骨のブレを抑え、減速~再加速の体幹移行がスムーズ
- 履き口:硬さに芯がありつつ、当たりはマイルド
- 立体感:過度にえぐらない形状=サポーター併用のクリアランスも確保
- 横ブレ耐性:ソールの面で支える安定設計。激しい“横ズレ止め”より、姿勢が崩れにくい全体安定を志向
ローカットでも踵基点の安定が効く。
瞬間的な“壁”より、姿勢維持のしやすさで支える系。
その他(通気性・耐久性・コスパほか)
- 通気性:表層は通気の良い生地感。内部フォームとのバランスでムレを抑制
- 耐久性:仕上げの丁寧さ(接着のはみ出し・糸の飛び出しが少ない)により、見た目の劣化も出にくい
- 製造:今作はChina表記。ビルドクオリティは良好
- コスパ:16,500円(税込)は魅力。昨今の価格相場を踏まえると“買いやすい主力”
- 重量感:28.5cmで約430g。軽量級ではないが、バランスが良く動きに干渉しづらい
機能ハイライト早見表
項目 | 性格 | 向いている人 |
---|---|---|
クッション性 | やや硬め・設置感重視 | 反応の速さ、足裏の情報量を求める |
グリップ性 | 面で止める安定志向/屋外も視野 | ダッシュ&ストップを安定させたい |
フィット性 | 面で包むタイト寄り、7アイレットで微調整容易 | 甲高・幅広でも紐で追い込みたい |
サポート性 | 大型ヒールカウンターで踵ロック | ローカットでも踵起点の安定が欲しい |
その他 | コスパ◎/仕上げが丁寧 | 主力ローテでガシガシ使いたい |
EGOZARU 「EGOAWAKE 2」のサイズ感

「EGOAWAKE 2」のサイズ感は、全体的に標準〜ややタイト寄りです。
アッパー内部に薄いフォームが入っており、“面で包む”ようなフィット感を実現しています。
そのため初めて履いたときは少し窮屈に感じても、数回の使用でフォームが馴染み、足に沿った自然なフィットに変化します。
サイズ感の特徴
私は普段NIKEで29cm、ASICSで28.5cmを選択することが多いですが、今回の「EGOAWAKE 2」は28.5cmでフィットしました。
- 基準サイズ:ASICSで普段履いているサイズと同じで問題ないケースが多い
- ラスト感:標準〜わずかにタイト。前足部がしっかり包まれる印象
- フィッティングの自由度:7アイレット構造により、甲やかかとのホールドを細かく調整可能
- ブレイクイン:数回の練習でインナーが馴染むため、初回タイト→適度なフィットへ変化
- ソックス前提:厚手ソックスなら同サイズでOK。超厚手なら+0.5cmも検討可
表にまとめると以下の通りです。
足型・プレースタイル | 推奨サイズ | 調整のコツ |
---|---|---|
標準的な足型 | ASICS同サイズ | 紐を均等に締め、6・7穴でホールド強化 |
幅広・甲高 | +0.5cmも候補 | 前足部の紐を少し緩め、縦の余りを確認 |
かかと細め | 同サイズ | 最上段まで通してヒールロックを強化 |
厚手ソックス派 | 同サイズ or +0.5cm | タンの厚みが優しいため、まずは同サイズ推奨 |
ユーザーレビューに基づくサイズレビュー
実際の使用者からは、次のような意見が多く見られます。
- 「ASICS同サイズで十分」
→ 足当たりが柔らかく、同サイズで面圧が均等にかかる。 - 「ややタイトに感じる」
→ 初代より気持ち狭く感じるが、慣れると問題なし。 - 「幅広の人は+0.5cmもあり」
→ ただし縦の余りが出ることもあるため、必ず試着が望ましい。 - 「ヒールロックの安定感が高い」
→ 7アイレット+大型ヒールカウンターで、かかとの浮きを抑制。 - 「ソックスによる変化」
→ 厚手ソックス派は同サイズでちょうど良い。超厚手や冬場は+0.5cmが安心。
サイズ選びのチェックポイント
購入前に次の点を確認すると失敗が少なくなります。
- つま先に5〜10mm程度の余裕があるか
- 前足部が“点”でなく面で包まれているか
- 母趾球の位置とアッパーの折れ目が一致しているか
- 紐を最上段まで通した状態でかかとが浮かないか
- 実際にソックスを履いて20分以上の歩行・軽いジャンプを試して違和感がないか
👉 「EGOAWAKE 2」は「ASICS同サイズを軸に、幅広や厚手ソックス派は+0.5cmを検討」という選び方が基本。サイズアップするかどうかは、縦の余りやホールド感を必ず実際に確認することが大切です。
EGOZARU 「EGOAWAKE 2」を実際に使用した私の体験談・レビュー

前提として、屋内(木床の体育館/ややダスティー)と屋外(アスファルトのハーフコート)でそれぞれ計数回テスト。
サイズは28.5cm、ミドル厚のソックス、後半は片足のみ足首サポーターも併用しました。
体格は180cm/90kg。
クイックストップやクローズアウト→スライド、ドライブからのストップジャンパーなど、実戦で頻出する動きを中心にチェックしています。
初回フィットとブレイクインの印象
最初の30分は“面で包む”タイト寄りのフィット。
7アイレットの利点を生かしてテンションを細かく調整すると、一気に当たりがマイルドに。
2回目の着用あたりからインナーの薄いフォームが馴染み、足型に沿って密着感が均されました。
良かった点
- かかと:大型ヒールカウンターが効いてヒールの浮きがほぼ出ない
- 甲まわり:タンの厚みがちょうどよく、紐当たりのストレスが少ない
- 前足部:1穴目の間隔が広く、つま先〜母趾球の微調整がしやすい
気になった点と対策
- 初回タイト ⇒ 1〜5穴は“均等締め”、6・7穴はランナーズノットでロックだけ強め
- 幅広の張り ⇒ 下2穴をわずかに緩めて“面圧”を逃がすと、親指付け根の圧迫が軽減
- サポーター併用 ⇒ 履き口の“芯”はあるが当たりは穏やか。同サイズのまま紐で吸収できた
プレイ中の挙動(場面別の手応え)
クッションは“沈む”より設置感優先。
グリップは“角で引っ掛ける”というより面で止める安定志向です。
ローカットでも踵基点の安定が効くため、減速→再加速の切り替えがスムーズでした。
シーン | 観察 | ワンポイント |
---|---|---|
クイックストップ(45°ドライブ→急制動) | 滑らずピタッと止まる。面で受けるので姿勢が崩れにくい | 6・7穴をしっかり締めると減速時の“前滑り”が消える |
クローズアウト→横スライド | 過剰なエッジ感がない分、減速から横移動に移りやすい | 前足部のテンションは強すぎない方が足裏で角度を作りやすい |
ステップバック/ストップジャンパー | 低い設置感で体重移動のタイミングが取りやすい | つま先側のロッカーが“抜け”を助けるため、体幹を前に残さない |
連続リムアタック(接触多め) | クッションは硬め寄り。長時間の衝撃吸収を最優先なら別モデル有利 | 90kg前後はインソールを薄めクッション系に替えると膝〜脛の疲労感が緩和 |
屋外(アスファルト) | ザラつき系ラバーで食いつき&耐摩耗の安心感 | ダストが乗っても粘るが、時々ワイプすると初速が安定 |
通気・快適性
汗が溜まりにくく、後半の蒸れによる“フィットの緩み”が出にくい構造。
タンと履き口フォームのバランスが良く、シューレースを増し締めしても甲の痛みが出にくいのは好印象でした。
他モデルとの比較で分かったこと
同ブランド内外で位置づけると、「EGOAWAKE 2」は反応・安定・作りの良さをまとめた“バランス型”。
ふかふか系ではない代わりに、ステップワークのキレを損ねません。
- EGOZARU BLAZE 系:こちらの方がクッション量はリッチ。長時間の衝撃吸収や着地の丸さを重視するなら有利。反面、「EGOAWAKE 2」の方が床の情報が鮮明で、細かなリズム変化に強い。
- ASICS系(設置感重視の系譜):サイズ相性が取りやすく、同等サイズでそのまま馴染む印象。「EGOAWAKE 2」はアッパーの面で包む感が強く、締め増しで段階的にホールドを上げられるのが扱いやすい。
- スピード特化の超軽量モデル:絶対的な軽さでは及ばないが、430g(28.5cm)前後でも動きのキレを保つ設計。軽さより“動き出しの速さと安定”を取りたい人にフィット。
向いている人
- コートフィールが好き、切り返しのリズムを大切にする
- かかとロック重視で、減速→再加速の姿勢維持を安定させたい
- 屋外も想定しつつ、仕上げが丁寧で長く履ける一足を探している
合わないかもしれない人
- とにかく“ふかっと柔らかい”踏み心地を最優先
- 超軽量こそ正義、という用途(数十gの差にこだわる人)
総括(体験談の要点)
- 初回タイト→2回目以降でしっとり馴染む。7アイレットで解決しやすい
- グリップは面で止める安定派。ダスティーな床でも粘る
- クッションは硬め寄りの反応型。重め体格は薄めクッション系インソール併用で快適性UP
- 価格は16,500円ながら作りが丁寧。主力ローテに置きやすい
EGOZARU 「EGOAWAKE 2」に関するQ&A

EGOZARU 「EGOAWAKE 2」を検討する際に、多くの人が気になるであろうポイントを整理し、Q&A形式でまとめました。
購入前の不安や疑問を解消できる内容を意識しています。
「EGOAWAKE 2」は屋外コートでも使えますか?
はい、可能です。アウトソールがXDRライクなザラつきラバーで、耐摩耗性に優れているため屋外でも比較的安心して使用できます。もちろんアスファルトやコンクリートでは消耗は避けられませんが、他ブランドのクリアソールモデルより長持ちしやすいです。
クッションが硬めと聞きますが、長時間プレーしても疲れませんか?
「EGOAWAKE 2」は「沈み込みより設置感」を重視しているため、柔らかさは控えめです。
- メリット:クイックな動作や切り返しがスムーズ
- デメリット:衝撃吸収を強く求める人にはやや硬い
90kg前後のプレイヤーや衝撃に敏感な方は、クッション性を補うインソールを併用すると快適性が増します。
サイズは普段履いているASICSと同じで大丈夫?
基本的には同サイズで問題ありません。ただし、幅広・甲高の方は+0.5cmを検討しても良いです。その場合、縦の余りが出るため、必ず試着や紐の調整で確認してください。
ローカットですがサポート力は十分ですか?
はい。大型ヒールカウンターと履き口のしっかりしたフォームにより、かかと周りの安定性は高いです。足首サポーターとの併用も考慮した設計なので、サポート力を求める方にも対応できます。
他モデル(EGOZARU BLAZEやASICSなど)と比べてどんな立ち位置?
- BLAZE:クッション性がより高く、衝撃吸収を求める人向け
- EGOAWAKE 2:設置感・グリップ・フィットのバランス型
- ASICS(ノヴァ系など):サイズ感が近く、クッションはモデルにより差あり。EGOAWAKE 2はやや硬めで、反応重視の人におすすめ
コスパ的にはどう?
定価は16,500円で、近年のバッシュ価格高騰を考えると据え置き価格は大きな魅力です。作りも丁寧で、接着剤のはみ出しや糸のほつれが少なく、長く履けるクオリティを維持しています。
「EGOAWAKE 2」はどんなプレースタイルに合いますか?
俊敏なステップや切り返しを多用するガードやウイングの選手に特にフィットします。設置感が強いため、低い姿勢でのドライブやクイックストップとの相性が良好です。逆に、インサイドで衝撃吸収を最優先するプレイヤーには少し硬さを感じる場合があります。
女性プレイヤーや中高生でも使いやすい?
はい。サイズ展開が幅広く、アッパーの作りも柔らかすぎず硬すぎないため、中高生や女性プレイヤーでも扱いやすいモデルです。クッションの沈み込みが少ない分、重心の安定感を得やすいのも特徴です。
グリップはホコリっぽいコートでも大丈夫?
ダスティーな床でも粘りやすいラバーを採用しています。ただしホコリが溜まれば性能は落ちるので、試合や練習中にソールをこまめにワイプする習慣を持つと安定したグリップを維持できます。
見た目のデザインは日常使いにも向いていますか?
近年のトレンドを意識したスリムなローカットシルエットで、普段履きにも違和感が少ないデザインです。カラー展開によっては、ストリートシーンでも活用可能な一足となっています。
EGOZARU 「EGOAWAKE 2」レビューのまとめ

EGOZARU 「EGOAWAKE 2」は、「設置感×安定×丁寧な作り」を柱にしたバランス型の一足です。
ローカットでも踵周りの安定が効き、グリップは“角で刺す”より面で止めるタイプ。
クッションは柔らかさより反応の速さを優先しており、切り返しやテンポの速いプレーで真価を発揮します。
国内相場が上がる中で16,500円という価格設定も強みです。
総評
- コートフィール重視:沈み込みが少なく、ステップの合図が早い
- 安定志向のグリップ:ダスティー環境でも粘りやすいラバーとパターン
- フィットは面で包む:7アイレットで段階的にホールド調整しやすい
- 作りが丁寧:接着・縫製の粗が少なく、見た目の劣化も起きにくい
- 価格良心的:この完成度で据え置きは魅力
強み・弱み 早見表
観点 | 強み | 弱み / 注意点 |
---|---|---|
フィット | 面で包む安定感/紐調整幅が広い | 初回はタイトに感じやすい |
グリップ | 面で止める安定感/屋外でも粘る | クリアソール個体は床との相性差が出やすい |
クッション | 反応重視で切り返しが速い | “ふかふか感”を求める人には物足りない |
サポート | 大型ヒールカウンターで踵がブレにくい | ローカット特有の足首覆いはない |
価格/品質 | 16,500円&仕上げ良好 | 軽量特化モデルよりは数十g重い(28.5cmで約430g) |
こんな人におすすめ
- ガード/ウイング中心で、低い姿勢のドライブやクイックストップが多い
- クッションの“量”より足裏情報の鮮明さと切り返しの速さを重視
- 屋内外どちらも使う機会があり、耐久寄りのアウトソールを歓迎
- 価格・品質のバランスが良い“主力ローテ用”を探している
合わないかもしれない人
- 長時間の衝撃吸収や柔らかい沈み込みを最優先
- 超軽量こそ正義という用途(数十gの差までこだわる)
サイズ選びの指針(失敗しないコツ)
- 基本はASICSと同サイズを第一候補に
- 幅広・甲高は+0.5cmも候補(縦の余りが出ないか要確認)
- 初回タイトなら1〜5穴は面圧均等/6・7穴でロック強化
- かかとが泳ぐ場合は最上段まで通してヒールロック(ランナーズノット有効)
EGOZARU 「EGOAWAKE 2」レビューの総括
EGOZARU 「EGOAWAKE 2」は、設置感と安定性を重視したバスケットボールシューズであり、細部まで丁寧に作り込まれた完成度の高さが際立ちます。
クッションは柔らかさよりも反応の速さを優先し、グリップは角で引っ掛けるというよりも面で受け止める安定感のある設計になっており、俊敏な動きや切り返しを多用するプレイヤーに特に適しています。
初回はややタイトに感じるものの、ブレイクインを経て足に馴染み、7アイレットによる細かなフィット調整も可能です。
価格は16,500円で、近年高騰するバッシュ市場の中でコストパフォーマンスの高さも大きな魅力といえます。
総じて、「EGOAWAKE 2」は日々の練習から試合まで安心して使える実用性の高い一足であり、安定と反応のバランスを求めるプレイヤーにふさわしいモデルです。
プレーを支える確かなパートナーを探しているなら、「EGOAWAKE 2」は間違いなく有力な選択肢となるでしょう。
