アディダスが誇るシグネチャーモデルの中でも、近年特に注目を集めているのがadidas 「AE2」です。
NBAプレイヤー、アンソニー・エドワーズの2作目として登場したこのモデルは、前作「AE1」で築かれた評価をベースに、さらに進化した設計とパフォーマンスを実現しています。
「AE1」では革新的なデザインと大胆なミッドソール構造が話題となりましたが、「AE2」ではよりプレーヤーの実戦感覚に寄り添った改良が施されています。
特にクッション性・グリップ性・フィット感・サポート性能といった、プレイヤーが最も重視する4要素のバランスが高く評価されています。
また、「AE2」は「履いた瞬間の快適さ」と「試合中の安定感」を両立させることを目指して設計されており、ガードやウィングプレイヤーなど、スピードと反発を重視する層に最適なバッシュと言えるでしょう。
実際に、「AE2」は多くのプレイヤーから「前作よりも軽量で反応が早く、地面をしっかり掴む感覚がある」と好評を得ています。
この記事では、「AE2」の外観や設計の特徴から、実際のプレーにおける性能、サイズ感、そして筆者自身の使用体験までを詳しくレビューしていきます。
これから「AE2」の購入を検討している方や、「AE1」との違いを知りたい方にとって、有益な情報を整理してお届けします。

adidas 「AE2」の概要

adidas 「AE2」について
adidas 「AE2」は、NBAスター・アンソニー・エドワーズの2作目となるシグネチャーモデルです。
前作「AE1」の革新的なデザインを受け継ぎつつも、より実戦的な安定感と軽快な履き心地を目指して改良されています。
特に、プレイヤーが求める「反発性」「接地感」「フィット性」「サポート力」の4点を高次元でバランスさせており、ガードやウィングポジションなど、俊敏な動きを必要とするプレイヤーに最適です。
主な特徴は以下の通りです。
- ハーフブーティ構造によるスムーズな足入れとホールド感
- Lightstrike × Boostの複合クッションで安定感と反発性を両立
- ヘリンボーン+ブレードパターンのアウトソールによる高いトラクション性能
- X字型TPUシャンクプレートで横方向の安定性を強化
「AE1」が「挑戦的なデザイン」で注目されたのに対し、「AE2」は実用性と快適性を磨き上げた完成度の高いモデルとして位置づけられています。
デザイン
「AE2」のデザインは、近未来的な印象を与えるスリムなシルエットが特徴です。
外観の美しさと機能性が両立されており、履いた瞬間の“特別感”を感じさせます。
- アッパー素材:前作よりも柔軟性と耐久性を向上。通気性の良いメッシュと合成素材の組み合わせ。
- レースシステム:見た目をスッキリさせるインナーレース構造を採用。調整の自由度はやや低いが、見た目は非常にスマート。
- 履き口とヒール構造:大きく開く履き口で着脱が容易。内側のヒールパッドは独特の形状で、個人差によってフィット感が変化。
- アウトソール:
- 中央部:ヘリンボーンパターンで前後方向の動きに強い。
- 外周部:ブレードパターンで横のストップ動作をサポート。
- フラット気味のソール設計で、素早い切り返しを可能に。
全体として、「AE2」は「実戦向けの機能美」を追求したデザインといえるでしょう。
重量
「AE2」の重量は、約470g(28.5cm片足)とミドルレンジに位置します。
前作「AE1」(約540g)よりも軽量化が図られており、長時間のプレーでも疲労が少ない設計です。
指標 | AE2(28.5cm目安) | 所感 |
---|---|---|
重量 | 約470g | ミドルクラス。安定感と軽さを両立 |
重心 | 低め・フラット | 切り返しやすくブレが少ない |
履き心地 | ややタイト | フィット重視の設計 |
軽量モデルほど極端ではないものの、安定感と反応速度のバランスが優れた重さです。
その他
「AE2」は見た目や性能だけでなく、細部まで考え抜かれた作りが印象的です。
- 価格帯:おおよそ 2万円前後。「AE1」より価格は上昇。
- クッション素材:LightstrikeとBoostのハイブリッド。反発性が高く、地面からのレスポンスが早い。
- インソール:取り外し可能。厚めのインソールに交換すると、つま先が窮屈になる場合あり。
- 耐久性:外側のアウトソールはやや硬く、屋内プレー中心なら高い耐久性を発揮。
- グリップ性能:粘着系ではなく“乾いた摩擦”タイプ。ホコリが溜まりにくく、清潔に保ちやすい。
- フィット調整のコツ:靴紐を最後のループに“二重通し”することで、かかとの浮きを抑え安定感が増す。
全体として、「AE2」は「実戦派プレイヤーが安心して履ける万能バッシュ」です。
軽さ・安定感・デザイン性のバランスが良く、プレーの質を底上げしてくれる一足といえるでしょう。
adidas 「AE2」の性能

クッション性
「AE2」のクッションは、LightstrikeフォームとBoostフォームのハイブリッド構造を採用しています。
これはアディダスが誇る代表的なクッション素材の組み合わせで、軽さ・反発・安定感をバランス良く実現しています。
特に前足部はLightstrikeによる低重心で俊敏な接地感、踵部にはBoostによる柔らかな衝撃吸収と反発力が感じられる構造になっています。
体感としては「沈み込みが少なく、瞬発的に返すタイプ」のクッションです。
- メリット
- 切り返し時の安定感が高い
- ジャンプ後の反発が素早く、次の動作に移りやすい
- 長時間プレーでも疲れにくい適度な反発感
- 注意点
- クッションの沈み込みは控えめなので、柔らかい履き心地を好む人にはやや硬く感じる可能性あり
- 体重のあるプレイヤーは、インソールでの調整が効果的
項目 | 評価 | 特徴 |
---|---|---|
反発力 | ★★★★★ | 俊敏な返りでスピードプレーに最適 |
衝撃吸収性 | ★★★★☆ | Boostで踵の負担を軽減 |
接地感 | ★★★★★ | フラット設計で地面を感じやすい |
グリップ性
「AE2」のアウトソールは、中央にヘリンボーンパターン、外周にブレードパターンを組み合わせた二重構造です。
このデザインにより、前後のブレーキ性能と横方向の安定性がどちらも高いレベルで実現されています。
- 特徴
- 室内コートでのトラクションが非常に優秀
- 横方向へのストップ動作でもしっかり踏ん張れる
- ゴミやホコリが付きにくい“ドライグリップ系”の質感
屋外コートではラバーが摩耗しやすいため、基本的にはインドア向け設計です。
グリップ力は「AE1」よりやや強く、プレイヤーが求める「止まる」と「動く」の切り替えを自然に行えます。
シチュエーション | 評価 | コメント |
---|---|---|
前後のブレーキ | ★★★★★ | ヘリンボーンがしっかり機能 |
横方向のストップ | ★★★★☆ | 外周のブレードパターンが安定感を補強 |
ダスト耐性 | ★★★★☆ | ホコリが付きにくく掃除も簡単 |
フィット性
「AE2」はハーフブーティ構造を採用しており、履き口が大きく開くため、足入れが非常にスムーズです。
インナーレースシステムによってアッパーが足全体を包み込み、プレー中のズレを最小限に抑えます。
- フィット感の印象
- 前足部はややタイトだが、慣れると吸い付くような一体感
- 踵周りには独特のヒールパッドがあり、足の形によってフィット感が異なる
- 紐を最上段ループに二重通しすると、かかとのロックがより強固に
- 注意点
- 幅広足のプレイヤーはハーフサイズアップがおすすめ
- 厚手のソックスを履くと圧迫感が出やすい
ポイント | 傾向 |
---|---|
足幅 | やや細め |
甲の高さ | 標準〜低め |
フィット感 | 締まりがあり安定的 |
サポート性
「AE2」はプレー中の横ブレやねじれを抑えるために、X字型TPUシャンクプレートをミッドソールに内蔵しています。
さらに外側には硬質ラバーの補強パーツとヒールカウンターを搭載し、横方向の安定感が非常に高い構造になっています。
- サポート性能のポイント
- ねじれ剛性が高く、カットインやストップ動作が安定
- フラットなソール形状により、接地時の体重移動がスムーズ
- 足首部分のクッションは控えめで、アンクルブレースを併用するとさらに安定
サポート要素 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ねじれ剛性 | ★★★★★ | シャンクプレートがしっかり支える |
外倒れ防止 | ★★★★☆ | ワイドなエッジがブレを防止 |
足首保護 | ★★★☆☆ | クッションは少なめ。サポーターで補完可能 |
その他(耐久性・静音性・メンテナンス)
「AE2」は、細部の作り込みにも手抜きがありません。耐久性やメンテナンス性にも優れています。
- 耐久性
- 外周のラバー硬度を高め、「AE1」より摩耗しにくい
- 屋内使用であれば長期間安定したグリップを維持
- 静音性
- 粘着系ではなく摩擦系のソールなので、「キュッ」と鳴りにくい静音仕様
- メンテナンス
- 練習後は乾拭き→湿布→乾拭きの3ステップでグリップを維持
- クリアソール部は汚れが目立つため、定期的な清掃が効果的
「AE2」の性能は、まさに「スピードプレイヤーのための万能型」です。
前作よりも軽量でありながら安定感があり、俊敏な切り返しやドライブにも対応できる一足。
フィット性を微調整すれば、ガードからフォワードまで幅広い層が高いパフォーマンスを発揮できる完成度の高いモデルです。
adidas 「AE2」のサイズ感

サイズ感の特徴
私は普段NIKEで29.5cm、asicsで28.5cmを選択することが多いですが、「AE2」は28.5cmでややタイト気味にフィットしました。
「AE1」も28.5cmを履いていましたが、高の高さは低めではあるものの「AE1」よりは多少ゆとりがある印象です。
adidas 「AE2」は、ややタイトで低重心なフィット感が特徴のモデルです。
前足部の幅が狭めに設計されており、足幅が広い人には少し圧迫感が出やすい傾向があります。
一方で、甲は低め・履き口は広めなので、足首のホールド感は高く、安定したフィットを得られます。
全体的に「ジャストサイズでもややコンパクトに感じる」印象で、足型やソックスの厚みによって最適サイズが変わります。
- 基本的な傾向
- 長さ:標準よりやや短め
- 幅:ややタイト(特に前足部)
- 甲:やや低め
- 履き口:広めでサポーター併用にも対応
- フィット:包み込むような感覚で安定性重視
プレイヤーによって感じ方に差が出やすいですが、一般的には「ナイキ基準なら同サイズかハーフダウン、アシックス基準なら同サイズかハーフアップ」が目安になります。
足型 | 推奨サイズ | コメント |
---|---|---|
細め・低甲 | ナイキからハーフダウン | タイトフィットで一体感重視 |
標準幅・普通の甲 | ナイキと同サイズかハーフダウン | 最もバランスが良い |
幅広・高めの甲 | ナイキと同サイズ | 圧迫感を軽減できる |
厚手ソックス使用 | ナイキと同サイズかハーフダウン | 指先の詰まりを防げる |
ユーザーレビューに基づくサイズ感
複数のレビューや試着体験から見ると、「AE2」は「前足部が狭く感じる」「踵のホールドに個性がある」という意見が多く見られます。
以下は代表的なフィードバックの傾向です。
◆ NIKEよりハーフダウンサイズで快適だった人
- 標準幅で、ナイキやプーマと同サイズを選んだケース
- 純正インソール+薄手ソックスでの使用
- 「初回は少しタイトだが、数回の着用で馴染んだ」という声が多数
- 「ブーティ構造で緩みがないので、あえて小さめのサイズを選んだ」というケースも
◆ NIKEと同じサイズでちょうど良かった人
- 前足部が広い、または母趾球に当たりを感じた人
- 厚めのソックスやクッション性インソールを使用する人
- 「AE1と同サイズだと小さく感じた」というレビューもあり
サイズ調整のコツ
「AE2」は細部のフィットをシューレースの締め方やインソールの厚みで調整できます。
とくに踵の浮きを感じる場合は、「最上段ループの二重通し」が効果的です。
- 快適なフィットを得るポイント
- 前足部がきつい → 薄手ソックスに変更
- 踵が浮く → 最上段ループを二重通しで固定
- 指先が詰まる → ハーフアップまたはインソールを薄型へ
- 足首が緩い → レーステンションを上から段階的に強める
トラブル | 対処法 |
---|---|
つま先が詰まる | ハーフアップ/インソール薄型化 |
踵が浮く | 二重通しで固定/紐の締め順を上から調整 |
幅が狭い | 薄手ソックス/0.5cmアップ |
フィットが緩い | 厚手ソックス/レースを強めに締める |
「AE2」のサイズ感は総じて「やや小さめ設計のジャストフィット寄り」。
軽量で反応性の高いバッシュである分、タイトな設計になっています。
幅広の方や厚手ソックス派はNIKEと同じサイズを選ぶと快適に履ける一方、スピードと反発重視で一体感を求めるプレイヤーはNIKEからハーフサイズダウンのジャストサイズを選ぶと、より高いパフォーマンスを引き出せるでしょう。
adidas 「AE2」を実際に使用した私の体験談・レビュー

初めて履いたときの印象
初めて「AE2」を履いた瞬間の印象は「軽いのに安定している」というものでした。
見た目はボリュームがあるのに、足を入れたときの重量感は驚くほど少なく、前作「AE1」よりも軽快な印象を受けました。
ただし、履き始めの前足部はややタイトで、母趾球あたりに少し圧迫感を感じました。
15分ほどのウォームアップを終える頃には素材が馴染み、吸い付くようなフィット感に変化。
「最初はきつい、でもすぐに馴染む」タイプのバッシュだと感じました。
- 履き口が広く、着脱はスムーズ
- 踵のホールドは最上段ループを“二重通し”にすることで安定
- 甲部分のシュータンが薄く、フィット感が自然
履き慣れるまでに少し時間は必要ですが、2〜3回目以降の使用では足と一体化するような履き心地に変わります。
フィットとプレー中の感触
「AE2」のフィットは「包み込む安定感」と「軽快な動きやすさ」が両立しています。
ハーフブーティ構造がしっかりと足を固定しつつ、インナーレースシステムがアッパー全体を引き締めてくれます。
プレー中、特に感じたのは足の一体感です。
ドライブ時やジャンプの着地で足がシューズ内で動かず、余計なストレスを感じませんでした。
- フィットが安定することで、切り返し時に無駄なブレがない
- 踵のパッドが程よく支え、着地時の衝撃を逃がしてくれる
- 足首部分の自由度も高く、ブレース使用者でも違和感が少ない
総じて、「AE2」は「履くほどに足に馴染むタイプ」のバッシュだと実感しました。
コート上でのグリップと安定性
体育館での練習では、AE2のグリップ性能が非常に印象的でした。
ソールの中央部に配置されたヘリンボーンパターンが縦方向の動きを支え、外周のブレードパターンが横方向の安定を確保。
スライドステップ中の止まり方が自然で、滑りすぎることも引っかかることもありません。
- 縦の動き(ドライブ、ブレーキ)ではしっかり止まる
- 横の動き(スライド、ステップバック)では安定して粘る
- ダストが付きにくく、途中のワイプで性能を維持できる
また、フラットなソール設計により、接地感が強く感じられます。
低い姿勢でのディフェンスや素早い方向転換がスムーズにできるのが魅力です。
クッションと反発のバランス
「AE2」のクッションは、柔らかすぎず硬すぎない「スピード重視の反発系」。
踏み込み時に沈み込む感覚は少なく、すぐに反発して戻ってくるため、テンポの速いプレーやジャンプ後のリカバリーが非常にスムーズです。
- 前足部は低く、加速しやすいセッティング
- 踵部はBoostフォームが効いており、着地時の衝撃を吸収
- 反発の立ち上がりが速く、軽快なステップが続けやすい
特に、1対1の攻防で瞬発的に方向を変える場面では、このクッション構造の恩恵を強く感じました。
長時間使用での疲労感
2時間以上の練習を通しても、足裏やふくらはぎへの負担は少なめでした。
ブーストの反発がリズミカルに動きを支え、「踏み込む→戻る→走る」の連続動作でも足が重くならない印象です。
ただし、柔らかいクッションを好むプレイヤーには少し硬く感じるかもしれません。
体験談のまとめ
「AE2」を実際に使ってみて最も印象的だったのは、軽快さと安定感の両立でした。
履き始めは少しタイトで前足部に圧を感じましたが、数回の練習で素材が柔らかくなり、足全体に自然にフィットしていきました。
動き出しの一歩目が軽く、クッションの反発がスピーディに返ってくるため、ドライブやカットインのような瞬発的な動作に強みを感じます。
また、グリップはしっかり効いており、止まりたいところで止まり、動きたい方向へ素早く体重移動ができるのが好印象でした。
接地感が強い構造なので、低い姿勢でのディフェンスや横方向のステップも安定しており、動きの精度が高まる感覚があります。
一方で、柔らかい履き心地を好むプレイヤーにはやや硬さを感じるかもしれませんが、その分だけ反応の速さや安定性が際立ち、特にスピード重視のプレイヤーには理想的なバランスに仕上がっています。
総じて「AE2」は、履くほどに足に馴染み、プレーのテンポを引き上げてくれる信頼性の高いバッシュでした。
adidas 「AE2」に関するQ&A

adidas 「AE2」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「AE」2は前作「AE1」と比べてどこが進化していますか?
「AE2」は、「AE1」の特徴であった大胆なデザインを継承しつつ、より「実戦的な使いやすさ」を重視してアップデートされています。特に改良されたのはグリップ性能とフィット感で、ソールのパターンが見直され、横方向の安定性が大幅に向上しました。また、アッパー素材の柔軟性が増し、足入れもスムーズになっています。
AE2は屋外コートでも使えますか?
可能ですが、基本的には屋内専用設計です。アウトソールのラバーがやや柔らかめで、摩耗しやすいため、アスファルトやコンクリートコートでは消耗が早くなります。屋外で使う場合は短時間の練習やシューティング程度にとどめるのが望ましいです。
サイズ選びのコツはありますか?
「AE2」は前足部がタイトに作られているため、足幅が広い方や厚手ソックスを使う方はNIKEと同じサイズがおすすめです。フィット感を重視したい方や細身の足型の方はNIKEからハーフサイズダウンで問題ないケースも多いです。フィット感を高めたい場合は、靴紐を最上段のループに二重通しして、かかとを固定すると安定感が増します。これらはあくまで参考程度の情報なので、可能な限り試着をお勧めします。
クッションは柔らかいですか?
「AE2」のクッションは「柔らかさ」よりも「反発力」を重視した設定です。LightstrikeとBoostのハイブリッド構造により、沈み込みは少なく、踏み出し時に力を素早く返してくれます。ジャンプやドライブなど、瞬発力を求めるプレイヤーに向いています。
フィット感はどんなタイプですか?
「AE2」はハーフブーティ構造で、足を包み込むようなフィット感が特徴です。履き口が広く着脱がしやすい一方、アッパーが足全体をしっかり固定するため、動作中のズレがほとんどありません。履き慣れると足に吸い付くような一体感が得られます。
どんなプレイヤーにおすすめですか?
俊敏な動きを求めるガードやウィングプレイヤーに最適です。低重心で反応が速く、ストップ&ゴーを繰り返すプレースタイルと相性が良いです。逆に、クッションの柔らかさや沈み込みを好むプレイヤーよりも、「スピード」「安定」「反発」を重視するタイプに向いています。
「AE2」の弱点はありますか?
前足部の幅が狭いため、足幅の広い方には圧迫感を感じることがあります。また、ヒールの内側パッド形状が独特で、足型によってはフィットに個人差が出ます。ただし、レースの締め方やインソール調整で十分に改善可能です。
「AE2」は初心者でも扱いやすいですか?
扱いやすさの面では「中〜上級者向け寄り」といえます。軽量で反応が速い反面、足の動きに対してシューズが敏感に反応するため、ある程度フォームが安定しているプレイヤーほど性能を引き出しやすいです。ただし、クッション性と安定感のバランスは良く、初心者でも履き慣れれば違和感なく使えるモデルです。
屋内コートで滑ることはありますか?
基本的にはグリップ性能が非常に高いため滑りにくいです。中央のヘリンボーンパターンが前後の動きを、外周のブレードパターンが横方向の動きをしっかり支えます。ただし、ホコリが多いコートではクリアラバー部分がやや滑りやすくなるため、定期的にソールをワイプすると安定感が保てます。
「AE2」の耐久性はどのくらいですか?
アウトソール外周がやや硬めのコンパウンドに変更されており、前作「AE1」よりも耐摩耗性が高くなっています。週2〜3回の屋内使用であれば半年〜1年ほどは十分に性能を維持できそうな印象です。屋外で使う場合は摩耗が早まりやすいため、練習用と試合用を分けるのが理想です。
足首のサポート力は十分ですか?
「AE2」は足首周りのクッションが薄めで、足首サポーターを使うプレイヤーには非常に相性が良いです。一方で、素足感覚で履くプレイヤーには若干サポートが弱く感じられる場合があります。その場合は、紐を高めの位置までしっかり締めることで補うことができます。
通気性はどうですか?
アッパーにはメッシュ素材を多く使用しており、通気性は十分に確保されています。長時間のプレーでも蒸れにくく、足の熱を外に逃がしてくれる構造です。特に夏場の体育館でも快適に使えると感じました。
「AE2」は女性プレイヤーにもおすすめできますか?
もちろん可能です。フィット感がよく、体感は数字よりも軽量で反応が速い設計なので、スピードと俊敏性を重視する女性プレイヤーにも相性が良いです。サイズ展開も幅広く、フィット感が高いため、性別問わず快適に使えるモデルです。
adidas 「AE2」レビューのまとめ

adidas 「AE2」は、低重心の接地感×素早い反発×高い横ブレ耐性を同時に満たす“スピード寄り万能型”の一足です。
「AE1」の個性を活かしつつ、トラクションの信頼性と実戦での扱いやすさを磨き上げ、ガード/ウィングのストップ&ゴー主体のプレーで真価を発揮します。
柔らかく沈む系ではなく、踏んで即返すシャープな足さばきが得意。
フィットは“調整して合わせる”タイプなので、レースワーク(最上段ループの二重通し)やソックス厚で追い込むほど完成度が上がります。
強みと留意点
強み
- 前後・左右どちらにも効くハイブリッドパターンのグリップ
- フラット寄りの低重心で切り返しが速い
- X字TPUシャンク+ワイドエッジで横方向が安定
- ハーフブーティで着脱が速く一体感も出しやすい
留意点
- 前足部がややタイト(幅広・厚手ソックス派は要調整)
- ヒールパッド形状に個人差が出やすい(二重通し推奨)
- クッションは“しなやかに沈む”というより反発優先
- 屋外常用は摩耗が速いため、基本は屋内向け
どんな人に向く?
- 相性が良い:初速を重視するガード/ウィング、ストップ&ゴーや連続ジャンプを多用するプレイヤー、低い姿勢でのディフェンスを武器にしたい人
- 再考したい:ふわっと沈む厚めクッションが好み、極端な幅広・高甲でタイトさが苦手、屋外メインで酷使する人
サイズとフィットの要点(あくまで参考値)
足型/運用 | 推奨 | 補足 |
---|---|---|
標準幅・薄手ソックス | ナイキ同サイズ〜ハーフダウン | 最上段二重通しで踵ロック |
広めの足幅/厚手ソックス | ナイキ同サイズ | つま先クリアランス確保 |
非常に細幅・低甲 | ハーフダウン | タイト好みなら攻めても可 |
サポーター併用 | ナイキ同サイズ | 履き口広めで相性良好 |
購入前チェックリスト
- コートは屋内中心か?(屋外メインなら耐摩耗モデルも検討)
- つま先の余裕は指1本弱確保できるか?
- 初回は薄手ソックス+純正インソールで試す用意があるか?
- レースを最上段二重通しで締める準備があるか?
- 目指すのは「低く速く返す」タイプのフットワークか?
adidas 「AE2」レビューの総括
adidas 「AE2」は、スピードと安定性を高い次元で両立させた完成度の高い一足です。
前作「AE1」の個性的なデザインを引き継ぎつつ、実戦での扱いやすさとパフォーマンスを大幅に向上させています。
軽量で低重心な構造と高いグリップ性能により、ストップ&ゴーの動作がよりスムーズになり、クッションの反発力が瞬発的なプレーを支えてくれます。
ややタイトなフィット感ではありますが、履き込むほどに足に馴染み、一体感が増していくのが魅力です。
俊敏な動きを求めるガードやウィングプレイヤーはもちろん、足元の安定を重視するプレイヤーにもおすすめできます。
プレーのテンポを引き上げたい人にとって、「AE2」はまさに「速く止まり、速く出る」ことを体現する一足です。
