NIKEのバスケットボールシューズシリーズの中でも、安定した人気を誇るのが「LEBRON WITNESS」シリーズです。
今回レビューする NIKE 「LEBRON WITNESS 9」 は、NBAを代表するスーパースターであるレブロン・ジェームズのシグネチャーラインの“テイクダウンモデル”として登場しました。
シグネチャーモデルのように最新のテクノロジーを惜しみなく搭載したプレミアムモデルと比べると、WITNESSシリーズは比較的手頃な価格で展開されており、学生プレイヤーや週末プレイヤーを含め、幅広い層が手を伸ばしやすいポジションにあります。
その一方で、最新のクッション素材や実用的なサポート性能を取り入れており、コストパフォーマンスの高さで定評があります。
「LEBRON WITNESS 9」は、シリーズの9代目にあたり、これまでのモデルで培われてきた改良がさらに反映されています。
特にクッションの仕様変更やデザイン面でのアップデートは、これまで以上に幅広いプレイヤーに適したバランス型の一足に仕上がっているといえるでしょう。
この記事では、デザインや重量といった基本情報から、実際のコート上でのパフォーマンス、さらにサイズ感や実際の使用感までを詳しく解説していきます。
これから購入を検討している方、また日常のバスケットシューズ選びに迷っている方に参考になるよう、細かい視点でレビューを行います。

NIKE 「LEBRON WITNESS 9」の概要

NIKE 「LEBRON WITNESS 9」について
「LEBRON WITNESS 9」は、レブロン・ジェームズの“テイクダウン(普及帯)”ラインに属するモデル。
上位機に比べ価格を抑えつつ、コートで必要な性能はしっかり確保した「バランス型」の一足です。
シリーズ9作目となる今作では、クッション素材の刷新と各部の作り込みが進み、日常の部活・クラブから週末のピックアップゲームまで幅広い層をターゲットにしています。
- 上位機の設計思想を取り入れた普及帯モデル
- フルレングスのクッションフォームを新採用
- 価格を抑えながらも耐久・サポートを強化
- 初心者~中級者、コスパ重視のプレイヤーに向く
デザイン
見た目はレブロン系らしい力強さを残しつつ、現代的に整理されたシルエット。
上から見たときの“幅の出し方”や、アウトソールの巻き上げなど、機能と造形が一体になった印象です。
アッパーはメッシュ主体に補強オーバーレイを重ね、質感は価格帯以上。
履き口(トップライン)はやや開きやすい造りで、初期は紐の締め直しで馴染ませると収まりが良くなります。
デザインの見どころ
- 合成メッシュ+補強オーバーレイで“軽さ×丈夫さ”の両立
- ミッドソール外周をアウトソールで包む“ケージ”形状
- つま先は緩やかなロッカー形状で体重移動がスムーズ
- カラーによりクリアラバー採用のアウトソールもあり(見栄え◎)
気になる点(ケアすればOK)
- 縫い目やパネルの切り返しが甲の一部に触れやすい足型もある
- 履き口が広がりやすく、最初はフィットが甘く感じる場合あり
重量
29cmで約470gと、普及帯の中ではやや重めの部類。
一方で、ケージ構造や厚手のパッドなど“重さの理由”がパフォーマンスに直結しているため、体感は数値ほど重く感じにくいのがポイントです。
頑丈さとクッション性を優先した設計と理解すると納得感があります。
項目 | 目安 |
---|---|
実測重量(参考) | 29cmで約470g |
体感重量 | 数値より軽めに感じやすい |
重量設計の狙い | ケージ構造・厚手パッド・全面クッションの安定感 |
その他
機能を下支えする“地味だけど効く”ポイントがしっかり。
- クッション:フルレングスのフォーム(React X)を採用。沈み込みすぎを防ぐため、ソール外周でしっかり囲うケージ設計。反発と安定のバランス型。
- トラクション:溝を広めに取ったパターン。クリアソールのカラーは埃を拾いやすいが、こまめに拭けばグリップは安定。横ブレ時の接地がスムーズ。
- サポート:内蔵ヒールカウンターは広めの範囲で硬さも十分。タンは厚手で甲の圧を分散(両端の薄いメッシュ部分は人によって当たりが出ることあり)。
- シューレース:スピードループ主体で“脱ぎ履きしやすさ”と“締め上げの速さ”が魅力。微調整幅は伝統的なアイレットより狭い。
- 価格レンジ:国内の定価はおおむね1.2万円台。昨今の値上げムードの中ではお得感が強く、コストパフォーマンスの高さが光ります。
このモデルがハマる人
- 「価格は抑えたいが、クッションと安定感は欲しい」
- 「毎日の練習で酷使できる耐久寄りの設計がいい」
- 「横移動やストップ&ゴーでの安心感を重視したい」
NIKE 「LEBRON WITNESS 9」の性能

クッション性
フルレングスのReact系フォーム(React X)をアウトソールのケージでぐるりと囲む構造。
沈み込みすぎを抑えつつ、踏み出し時の“押し返し”を感じやすいセッティングです。
- 乗り味:ミディアム~ややしっかり。接地感を残しつつ、踵着地の衝撃は十分に減衰。
- 推進:つま先の緩やかなロッカー形状で、前方向の体重移動がスムーズ。
- 安定性:ケージがフォームの「へたり」を抑え、横ブレや沈み込みの偏りを防止。
- 耐久見込み:フォーム露出が少なく、へたり耐性に期待できる作り。
- ブレイクイン:最初はやや硬め→数回の使用で反発と柔らかさのバランスが良化。
軽快系というより安定寄りの反発型。部活~社会人のゲーム頻度が高いプレイヤーに向きます。
グリップ性
溝幅を広めに取ったトラクションパターンで、直進・停止ともに素直。
横方向の体重移動でもエッジが噛みやすい作りです。
- 止まり:一次停止の初動が速い。細かなステップを刻みやすい。
- 横ブレ対応:サイドまで回り込むソールが傾き始めで接地し、スリップを抑える。
- ダスト影響:クリアソール系カラーは埃を拾いやすい → こまめなワイプで安定。
- 摩耗感:溝が広いぶんラバー1本あたりの負荷は上がるが、素材がやや硬めで平均的な減りに収束。
おすすめケア
- 休憩時にアウトソールを軽く拭く
- 汚れやワックス粉が乗るコートでは試合前にウェットタオルで一拭き
実戦向けの“裏切らない”トラクション。埃の多い環境だけ簡単ケアを。
フィット性
シューレースはループ主体の直線的な配列で、脱ぎ履きが速く、締め上げも簡単。
- 微調整幅:アイレットよりは細かなテンション管理が苦手。全体を均一に締めるイメージが合う。
- アッパー:合成メッシュ+補強オーバーレイで張りと当たりの少なさを両立。足型によっては縫い目や切り返しが甲に触れる場合あり。
- トップライン:新品時は履き口がやや開き気味→数回の使用+結び直しで馴染む。
- タン:厚手で甲圧を分散。両端の薄いメッシュ部はソックス厚で当たり軽減。
フィット改善のコツ
- ランナーズノット(ヒールロック)で踵浮きを抑制
- 練習序盤に一度締め直すと、足首周りの密着が安定
- 通販購入ならハーフサイズ上げ+ソックスで調整が失敗少
履きやすさ重視のオーソドックス設計。馴染ませ&結び方でフィットが化けます。
サポート性
「ケージ×ヒールカウンター×厚パッド」の王道パッケージで、横方向と後足部の安定が高い。
- 踵:内蔵カウンターは硬さ・範囲とも十分。踵骨をしっかりホールド。
- 中足部:アウトソールの巻き上げが横ズレと過度なねじれを抑える。
- 足首:パディングが厚くコシもあるため、シュート着地やスクリーン時の安心感が高い。
- 前足部:ロッカーで前後移動は軽快。急停止~方向転換でも潰れすぎず挙動が読みやすい。
軽量レーサーの“キレ”より、総合的な守備力を重視する作り。部活のハードユースとも相性良し。
その他
性能面に絡む“プラスα”をいくつか。
- 重量バランス:数値はやや重めだが、ケージの安定と厚パッドの安心感が体感の軽快さにつながる。
- コート適性:屋内ウッドでは高バランス。屋外ならソリッドラバー系カラーが望ましい(クリアは汚れ影響を受けやすい)。
- 耐久目線:フォーム露出が少ないため、へたり&割れに強い構成。アッパーの縫い目が当たる足型はソックス厚やインソールで緩和を。
- 想定プレイヤー:
- 「安定感とクッションを優先」するフォワード/ビッグマン寄り
- 部活~社会人まで練習量が多いプレイヤー
- コスパ重視で“試合用と練習用を分けたい”人の練習用本命
「LEBRON WITNESS 9」は、安定・保護・実用を三本柱に据えた“毎日使える実戦ギア”。
グリップは素直、クッションは安定寄りの反発、サポートは堅牢。
手を出しやすい価格帯でこの総合力は、普及帯の中でも強い選択肢です。
NIKE 「LEBRON WITNESS 9」のサイズ感

サイズ感
私は普段NIKEで29cm、ASICSで28.5cmを選択することが多いですが、今回の「LEBRON WITNESS 9」も29cmを選択しましたが、少し小さめでした。
「LEBRON WITNESS 9」は全体にタイト寄り(やや小さめ)の作り。
前足部はロッカー形状でつま先の上がりは滑らかですが、縦寸の余裕は少なめ、甲〜履き口(トップライン)は新品時にフィットが甘く感じやすい傾向があります。
数回の着用と結び直し(ヒールロック)で収まりが良くなります。
- 普通足(標準幅/標準甲):ハーフサイズアップ推奨
- 甲高/幅広:ハーフ〜ワンサイズアップを検討
- 細足:ジャスト〜ハーフアップ(フィット優先か余裕優先かで調整)
足型別のおすすめ早見表
足型/悩み | 推奨サイズ選び | 追加対策のコツ |
---|---|---|
標準幅・標準甲 | +0.5 | 中厚ソックス/序盤に結び直し |
甲高 or 幅広 | +0.5〜+1.0 | インソール薄手→中厚へ/ヒールロック |
細足・甲低 | いつものNIKEサイズ〜+0.5 | 薄手→中厚ソックスで微調整 |
つま先が当たる | +0.5 | 紐を前寄りでやや緩める |
かかとが浮く | いつものNIKEサイズ〜+0.5 | ランナーズノット(ヒールロック)活用 |
試着・サイズ選定のチェックポイント
- つま先の余裕:立位で5–8mm(親指がうっすら触れる〜わずかに余る)
- かかとのホールド:踵をトントン→紐を締め、軽くジャンプして浮きが少ないか
- 甲の圧:タンで圧が分散されるか(痛み→サイズ見直し or ソックス調整)
- 屈曲点の一致:母趾球の位置とソールの曲がる位置が合っているか
新品時は履き口が横に開き気味→2〜3回の練習で馴染むため、序盤は結び直し前提で。
ユーザーレビューに基づくサイズレビュー
各所の感想傾向を要約すると、次のような“小さめ寄り”評価が目立ちます(個体差・足型差あり)。
- 「ハーフ上げで丁度よい」という声が多数。ジャスト狙いだとつま先の当たりを感じたという報告。
- 履き口(トップライン)は初期にやや緩い→ヒールロックと結び直しで改善したという意見。
- 甲高・幅広の人は+0.5〜+1.0で落ち着いた例が多い。
- 細足はTTSでも可だが、競技ソックス(中厚〜厚手)でフィットを上げる選択が好評。
- オンライン購入では交換可のショップを選び、届いたら室内で即サイズ確認→必要なら早めに交換、という運用が失敗を減らす。
実用Tip
- まず+0.5を基準に検討(特に通販)。ハーフが無い帯は+1.0→ソックスで微調整が安全策。
- かかと浮きは“サイズ上げ”の前に結び方(ヒールロック)とソックス厚で対処してから判断。
NIKE 「LEBRON WITNESS 9」を実際に使用した私の体験談・レビュー

ここからは、私自身がコートで実際に着用した際の感想をまとめます。
数回の練習やゲームを通じて見えたポイントを、履き心地・プレー中の動きやすさ・耐久性に加えて、追加の観点でも詳しく紹介します。
履き心地について
足を入れた瞬間に感じるのは「堅牢さ」。
アッパーがしっかりしていて、安定した包み込み感があります。
一方で縦寸はややタイトなので、サイズ選びはハーフアップが安全策です。
- タンの厚みが甲の圧を分散し、長時間でも痛みが少ない
- かかと周りは厚めのクッションとカウンターでホールド感良好
- 履き口が広がりやすいので、結び直しやヒールロック推奨
プレー中の動きやすさ
安定したクッションと巻き上げソールのおかげで、ストップから次の一歩までがスムーズ。
横移動やストップ&ゴーでもブレが少なく、予想以上に俊敏に動けます。
動作 | 体感 | メモ |
---|---|---|
ストップ | 急停止でも滑らず止まれる | クリアソールはワイプ推奨 |
横移動 | ソール外側が路面を掴む | サイドステップが安定 |
着地 | クッションが沈み込みすぎない | 足首の安心感が高い |
使用後の耐久性
数週間使用してもアッパーの型崩れは少なく、クッションの反発も安定。
アウトソールはやや硬めなので摩耗は平均的で、室内利用がメインなら長持ちしそうです。
- クッション:へたりが遅く安定感持続
- アウトソール:硬めで摩耗は控えめ
- アッパー:補強パネルが効いて型崩れが少ない
通気性と快適さ
練習を通じて感じたのは「標準的な通気性」。
アッパーのメッシュは最低限の換気をしてくれますが、真夏の長時間プレーでは熱がこもりやすい印象。
- 蒸れを抑えるほどの通気力はない
- 厚手ソックスを履くと熱がこもりやすい → 練習後はインソールを外して乾燥推奨
コストパフォーマンスの実感
定価ベースで約12,000円台。
最近のバッシュ相場を考えると「価格を据え置きで性能を更新」している点は大きな魅力です。
練習用に追加で1足欲しくなるレベルのコスパを感じました。
- フルレングスReact Xをこの価格で搭載
- 上位モデルの要素を部分的に継承
- 値上げ傾向の中では「据え置き価格」が強み
練習環境との相性
- 屋内ウッドコート:本領発揮。グリップも安定しやすい
- ダスティなコート:埃が付着すると滑りやすい → こまめなワイプ必須
- 屋外アスファルト/コンクリ:ラバーは硬めだが摩耗は避けられない。屋外ならソリッドラバー採用カラーがおすすめ
体験談まとめ
実際に「LEBRON WITNESS 9」を使用して感じたのは、全体的に「安心感」を重視したバッシュだということです。
履き心地は堅牢で、特にかかと周りのホールド力やタンの厚みがもたらす安定感は長時間のプレーでも信頼できました。
クッションは柔らかすぎず硬すぎず、沈み込みを抑えつつ反発を返してくれるため、ストップやジャンプの着地でも過度な負担がなく、動き出しもスムーズに繋がります。
グリップは素直な効き方で、サイドステップや方向転換の際にも横滑りすることなく、練習からゲームまで安定してパフォーマンスを支えてくれました。
一方で、履き口の緩さやつま先のタイトさなど、サイズ選びや調整の工夫が必要な点もありましたが、結び方やソックスの厚さで十分に改善できる範囲です。
数回履いていくうちにアッパーが馴染み、クッションも本来の性能を発揮するようになるため、ブレイクイン後はさらに快適性が増していきました。
耐久性についても、アッパーの型崩れが少なく、クッションの反発が長持ちする作り込みになっているので、練習用として日常的に使うにも安心できる印象です。
総じて、「LEBRON WITNESS 9」は突出した軽さやスピード感よりも、着地の安定や横方向の守備力、そしてコストパフォーマンスを重視するプレイヤーに合う一足だと感じました。
普段使いから試合用のサブまで幅広くカバーできる実用性を備え、安心して毎日のコートに持ち出せる頼れる相棒になるシューズです。
NIKE 「LEBRON WITNESS 9」に関するQ&A

ここでは、NIKE 「LEBRON WITNESS 9」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
サイズ選びのコツはありますか?
基本的に小さめの作りなので、ハーフサイズアップが安全です。甲高や幅広の方はワンサイズ上げを検討すると快適に履けます。逆に足幅が細い人はジャストでも問題ありませんが、厚手ソックスとの組み合わせでフィットを高めると安定感が増します。
グリップ性能はどうですか?
溝が広めに配置されているため直進・横移動ともに安定して効きます。埃が多いコートではクリアソール採用のカラーは滑りやすくなるので、こまめにアウトソールを拭くことで性能を維持できます。
クッションは柔らかめですか?固めですか?
反発と安定を両立した“ややしっかり系”です。沈み込みすぎず、着地時の安心感を持ちながら次の動きに移りやすい反発性も備えています。軽量バッシュのフワッとした柔らかさより、地面を感じつつ守られている印象に近いです。
屋外での使用はできますか?
可能ではありますが、クリアラバーのカラーは摩耗が早くなりやすいので注意が必要です。屋外で使う場合は、ソリッドラバー採用のカラーを選んだ方が長持ちします。
コストパフォーマンスは本当に良い?
はい。最新のReact Xクッションをフルレングスで搭載しながら定価は約1.2万円台。昨今のバッシュ価格の高騰を考えると据え置き価格での提供は非常に魅力的で、練習用としてもサブの一足としても手を出しやすい優秀な選択肢です。
「LEBRON WITNESS 9」は軽いですか?
実測でやや重め(29cmで470g前後)に分類されますが、体感は数値ほど重く感じません。ケージ構造や厚手のクッションがしっかりしているため、動きの安定性が高く、結果として「重さを忘れてプレーできる」シューズです。
初心者でも使いやすいですか?
使いやすいです。高価なシグネチャーモデルに比べて扱いやすく、安定感のある履き心地なので初めての一足にも向いています。特に、部活動や週末プレイヤーで「まずは無難に使えるシューズが欲しい」という方におすすめです。
他のレブロンシリーズと比べてどう違いますか?
シグネチャーモデル(例:LEBRON 21など)は最新技術をフル搭載し、より柔軟なフィットや豪華なクッションを備えています。一方、WITNESSシリーズは必要な性能を絞り込み、耐久性と価格のバランスを取った設計です。日常の練習やサブ用途にはWITNESS、試合の勝負シーンにはシグネチャーを選ぶと使い分けしやすいでしょう。
長時間の練習で疲れにくいですか?
クッションの反発性とアッパーの安定感によって、終盤でも足の疲労が過度に増すことは少ない印象です。軽量バッシュほどの“スピード感”はないものの、長時間練習を支える堅実さがあり、部活動やクラブチームのヘビーユースにも耐えられる設計です。
幅広足には合いますか?
標準〜やや細めの作りなので、幅広の方はタイトに感じやすいです。ハーフサイズ〜ワンサイズアップを選ぶと快適になります。加えて厚手ソックスではなく薄手ソックスを合わせると余裕が出やすくなります。
足首サポートはしっかりしていますか?
ローカット寄りのミッドデザインですが、履き口周りのパッドと内蔵ヒールカウンターがしっかり効いているため、必要十分なサポートを得られます。極端に強いホールド感ではありませんが、自然な動きを邪魔せず安定性を確保できる設計です。
クッションは長く使っても性能が落ちにくいですか?
React Xクッションを外周ケージで囲んでいるため、沈み込みすぎやへたりが出にくい構造です。数か月間の使用でも反発と安定性を維持しやすく、普及帯モデルとしては耐久性に優れています。
NIKE 「LEBRON WITNESS 9」レビューのまとめ

「LEBRON WITNESS 9」は、「毎日の練習から実戦まで安心して回せる」ことを最優先に設計された、堅実なバランス型バッシュです。
フルレングスのReact系クッションを外周ケージで支える構造により、沈み込み過多を防ぎつつ反発を確保。
広めの溝を持つトラクションは停止・方向転換が素直で、ヒールカウンターと厚手パッドの組み合わせが踵—足首をしっかりホールドします。
数値上はやや重めですが、着地と切り返しの安定が“無駄足”を減らし、体感の重さは気になりにくいのが持ち味です。
いっぽう、全体にやや小さめのラストや、履き口の馴染みが出るまで結び直しが要る点は、サイズ選びと使い始めの工夫で最適化したいところ。
総合的には、価格据え置きで性能を着実に更新した“コスパの良い実用機”という結論です。
要点サマリー(性能・使い勝手)
項目 | 評価/要点 |
---|---|
クッション性 | React系フルレングス×ケージで安定寄りの反発。着地安心・ブレイクイン後に良化 |
グリップ性 | 直進・横移動とも素直。クリア系カラーは埃で低下しやすく、こまめなワイプ推奨 |
フィット性 | ループ主体で着脱・締め上げが速い。微調整幅は狭め、ヒールロック推奨 |
サポート性 | ヒールカウンター+厚パッドで後足部が堅牢。横ブレ抑制が効く |
重量感 | 数値はやや重めだが体感は軽快寄り(安定が効く) |
耐久性 | フォーム露出が少なくヘタりにくい。アッパーも型崩れしにくい作り |
コスパ | 定価1.2万円台前後で総合力高。練習用~サブに最適 |
良かった点 / 気になった点
良かった点
- 安定寄りの反発で着地・切り返しが安定
- サイドまで回り込むソールで横移動に強い
- ヒール周りのホールドが安心
- 価格据え置きで総合性能が充実(練習用の本命になりやすい)
気になった点(対処法)
- ラストがやや小さめ → ハーフサイズアップ基準、ソックスで微調整
- 履き口が新品時やや開きやすい → ヒールロック+結び直しで解決
- クリアソール系はダスト影響を受けやすい → こまめに拭く/屋外はソリッド系を選択
こういう人におすすめ / そうでない人
- おすすめ:安定感と耐久性を重視する学生・社会人プレイヤー、練習量が多い人、サブの一足をコスパ良く揃えたい人
- 非推奨:最軽量級の“キレ”や極端な柔らかさを最優先する人(軽量レーサー志向なら別軸を検討)
失敗しないサイズ選びと運用のコツ
- 通販は+0.5cmを基準(甲高/幅広は+0.5~+1.0)
- 初回~数回は慣らし前提で、練習途中の結び直しをセット運用
- かかと浮きはサイズアップ前にランナーズノット(ヒールロック)で調整
- クリアソール運用はゲーム毎にアウトソールを軽拭きしてグリップ維持
NIKE 「LEBRON WITNESS 9」レビューの総括
「LEBRON WITNESS 9」は、最新のテクノロジーを取り入れつつも価格を抑えた実用的なモデルであり、日々の練習や試合に安心して持ち出せる一足でした。
フルレングスのReactクッションと外周のケージ構造が生み出す安定感は、着地や方向転換の際に大きな支えとなり、プレイヤーのパフォーマンスを陰ながらサポートしてくれます。
グリップは素直で扱いやすく、特に横方向の動きで信頼できる性能を発揮しました。
やや小さめのサイズ感や新品時の履き口の緩さといった注意点はあるものの、結び方やソックス選びで十分に改善でき、数回の使用でアッパーやクッションが馴染んでいく点も安心材料です。
近年のバッシュ価格高騰の中で、定価を据え置きながら性能を確実に進化させている点は、「LEBRON WITNESS 9」の大きな魅力だといえるでしょう。
特別な軽さや極端な柔らかさを求めるシューズではありませんが、堅実で裏切らない実力を発揮する“安定型の一足”として、多くのプレイヤーの期待に応える存在になっています。
毎日の練習を支える確かな相棒として、「LEBRON WITNESS 9」は価格以上の安心感と信頼性を届けてくれるシューズです。
