バスケットボールシューズの選び方は、プレイスタイルや足の形状、そして好みによって大きく異なります。
中でも注目を集めているのが、PUMAから登場した「STEWIE 4」。
WNBAのスター選手であるブリアナ・スチュワートのシグネチャーモデルとして展開されているこのバッシュは、デザイン性とパフォーマンスの両立を目指したモデルとして注目されています。
これまでPUMAのバスケットボールシューズといえば、「粘着性のあるアウトソール」「軽量かつサポート性の高いアッパー構造」といった特徴がありましたが、STEWIEシリーズは特に女性プレイヤーを意識した構造とサイズ展開が特徴でした。
しかし今作「STEWIE 4」では、従来のウィメンズ扱いからメンズサイズまで展開されるようになり、より多くのプレイヤーが履けるモデルへと進化しています。
一見ポップで奇抜なカラーリングやデザインが目を引く「STEWIE 4」ですが、その裏には実用性や機能性をしっかりと追求した構造が隠されており、「見た目だけでは判断できない、履いて初めてわかる良さ」があります。
この記事では、PUMA 「STEWIE 4」の特徴やスペック、実際の使用感を細かくレビューしながら、「このバッシュがどんなプレイヤーにフィットするのか?」を解説していきます。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

PUMA 「STEWIE 4」の概要

PUMA 「STEWIE 4」について
PUMA 「STEWIE 4」は、WNBAのスーパースター、ブリアナ・スチュワート選手(Brianna Stewart)のシグネチャーモデル第4弾です。
これまでウィメンズモデルとして展開されていたSTEWIEシリーズですが、今作からメンズサイズにも対応。
これにより、男女問わずより多くのバスケットボールプレイヤーが履けるようになりました。
特徴的なのは、洗練されたビジュアルと、プレイ中の動きを支える高機能設計。
見た目のインパクトだけでなく、実用性を重視したバッシュに仕上がっています。
デザイン
「STEWIE 4」のデザインは、シリーズのアイコニックなポップさを残しつつ、より洗練された印象に仕上がっています。
- カラーリングは大胆かつ鮮やかで、個性を演出したいプレイヤーにぴったり。
- サイドのディテールやアッパーの縫製は立体的なパターンを採用し、見た目にも高級感がある。
- ローカット設計ながら、サポート性を意識した構造になっているのも特徴です。
デザイン面では目立ちたいプレイヤーや、コート上でもスタイルにこだわりたい人におすすめです。
重量
実測で約430g(29cm)と、最近のバスケットボールシューズとしては標準的な重量感。
- 重すぎず、軽すぎず、バランスの取れた設計。
- プレイ中の取り回しやすさとクッション性の両立を感じられる重さです。
その他
- 価格帯:約19,800円と、シグネチャーモデルとしては比較的リーズナブル。
- 市場価格:PUMA製品の特性上、セール時は半額程度になる可能性も高く、コスパ良好。
- ターゲット層:中高生から社会人プレイヤーまで、広範囲に対応。
- 使用シーン:屋内コートでの使用が前提だが、グリップ性能から見てもややクリーンな床環境向け。
PUMA 「STEWIE 4」の性能

クッション性
PUMA 「STEWIE 4」のクッションは、「過剰すぎず、物足りなさもない」絶妙なバランスが魅力です。
- ミッドソールはフラット気味で、全体的に傾斜の少ない設計。スピードプレイよりも安定性やバランスを重視したプレイヤーに適しています。
- かかと部〜足首まわりにはやや厚めのクッションが内蔵されており、着地時の衝撃も緩やかに吸収。
- 反発性は控えめな設計で、俊敏な切り返しや瞬発力よりも、安定した動きに適した仕様。
軽量級プレイヤーや素早いステップを多用しないプレイヤーには「ちょうどいいクッション感」です。
グリップ性
- アウトソール素材に粘着性があり、フロアに吸いつくようなグリップ感が得られます。
- ただし、細かいゴミが付きやすい特性もあり、定期的な拭き取りが必要です。
- トレッドパターン(溝のデザイン)はやや浅めで、特に側面の接地面積が小さく、横ブレ時の耐久性にはやや不安あり。
特徴 | 評価 |
---|---|
粘着グリップ | ◎ |
ゴミの付着 | △(要こまめな拭き取り) |
溝の深さ・耐久性 | △(屋内推奨) |
フィット性
フィット感は非常に高く、足をしっかりと包み込んでくれる構造が特徴です。
- アッパーにはハーフブーティ構造を採用し、前足部はやや固定感が強め。ただし、この構造ゆえにフィット調整の自由度は低めです。
- ミッドフット(足中央部)はシャープに設計されており、足幅が狭めでも緩く感じにくい作り。
- 足首周りは3連のシューホール構造で、ローカットながらも適度なホールド感を実現。
「フィット感は高いが調整の幅が少ない」ため、足型が合えば極めて快適です。
サポート性
「STEWIE 4」はローカットながら、サポート性の高さも印象的です。
- 足首周りのフォームが厚めに設計されており、アキレス腱まわりまで優しくサポート。
- 内側には硬めのヒールカウンターを内蔵。外側には補強が少ないものの、内側だけでも十分な支えを実現。
- ローカットならではの稼働域の広さを確保しつつ、必要な固定感もキープ。
サポート部位 | 特徴 |
---|---|
足首周り | 肉厚クッションで柔らかいフィット |
ヒール内側 | しっかりした硬質カウンター |
外側 | 補強は少なめだが問題なし |
その他
- アッパー素材はしっかりめで、へたりにくい構造。張りのあるつくりだが、履き心地に硬さは感じにくい。
- フォアフット(前足部)に自由度が少ない構造なので、足の甲が高い人や幅広の人にはややタイトに感じる可能性あり。
- コスパ面では非常に優秀。定価でも安価なうえ、セール時には1万円以下で購入できる可能性も。
PUMA 「STEWIE 4」のサイズ感

サイズ感
私は普段NIKEで29cm、ASICSで28.5cmを選択することが多いですが、PUMA 「STEWIE 4」は29cmを選びました。
PUMA 「STEWIE 4」は、これまでのSTEWIEシリーズ(女性モデル)からメンズ展開に拡張されたことにより、より多くのプレイヤーが着用可能となりました。
ただし、実際のサイズ感には注意が必要です。
- 足長(縦の長さ)は標準〜やや短め。ジャストサイズで選ぶとピッタリすぎる可能性もあります。
- 足囲(横幅)はややタイト気味。特に前足部はハーフブーティ構造で固定されるため、幅広の足の人にはやや圧迫感が出やすいです。
- 甲の高さも低めの設計で、甲高の方はワンサイズ上げることを検討してもよいかもしれません。
サイズ感の目安
足の特徴 | サイズ選びの目安 |
---|---|
標準的な足型 | NIKEと同じサイズ感で普段通りでOK |
やや幅広 or 甲高 | +0.5cmのサイズアップ推奨 |
幅狭・薄い足 | ジャストサイズでフィット |
特に前足部がしっかり固定される構造なので、「履けるが快適ではない」と感じる人もいる可能性があります。
ユーザーレビューに基づくサイズレビュー
実際のユーザーやバスケットボール系インフルエンサーからの声をもとに、サイズに関する評判をまとめます。
主な声・レビュー傾向
- 「前作とサイズ感がほぼ変わらない。サイズ展開は広がったけどフィット感はそのまま。」
- 「NIKEのマイサイズでジャストサイズだったが、足幅広めの人には少しきついかもしれない。」
- 「履き心地は良いけれど、フィットの調整幅が狭いので試し履き推奨。」
総合評価(ユーザー目線)
評価項目 | 内容 |
---|---|
長さ | 標準〜やや短め |
幅 | やや狭め(前足部は特にフィット強め) |
甲の高さ | やや低め |
調整の自由度 | 前足部は調整しづらく、固定感が強め |
サイズ展開 | メンズ対応で幅広くなった点は高評価 |
ユーザーからのフィードバックでは、「履き心地自体は良いが、足型が合わないと少しシビア」との声が多く、購入前に実店舗での試着やレビュー確認が推奨されます。
PUMA 「STEWIE 4」を実際に使用した私の体験談・レビュー

PUMA 「STEWIE 4」は、外見のポップさとは裏腹に、しっかりと実戦仕様の構造を備えていることに驚かされました。
以下は、数回の5on5実戦や1on1での使用経験から得た感触を、シーンごとに整理したものです。
グリップの使用感
最初に気づいたのは、アウトソールの“吸いつくような感触”です。
クリーンな体育館のフロアでは、軽くステップを踏むだけでも止まりが良く、カットインやストップモーションでも安心して体重をかけることができました。
ただし、試合後半になってフロアに埃が目立ち始めると、アウトソールに微細なゴミが付着しやすい傾向があり、グリップ力がやや落ちる感覚がありました。
とはいえ、軽くソールを手で拭くだけで性能は回復するので、そこまで大きな問題ではありません。
一方で、サイドのアウトソールパターンが浅めで、横方向の踏ん張りには少しクセがあると感じました。
特に斜め前へのドライブやスライドステップ時、グリップの「逃げ」を感じた場面も。
側面までしっかり使う選手(ディフェンスやスイッチ主体)には、やや慎重な対応が必要かもしれません。
フィット感と動きやすさ
「STEWIE 4」のフィット感は、一言で言えば“しっかりハマる設計”です。
- 前足部はハーフブーティ構造で、履いた瞬間から足を包み込むような一体感を得られました。
- 足の甲が低めな自分にはちょうどよく、特に中足部のホールド感が非常に優秀。シューレースを強く締めなくても、ぐらつきはほとんど感じませんでした。
しかし、逆に言えばこの構造は「調整の自由度が少ない」ことにもつながります。
足幅が広い人や甲が高い人にはタイトに感じるかもしれません。
足首周りは3連のシューホールでしっかり固定でき、ローカットながらアキレス腱のあたりまでクッションが入っているのが好印象でした。
柔らかさよりも「適度な硬さと形状記憶のようなホールド感」があり、足首の自由度と安定性のバランスが秀逸です。
コスパと満足度
コストパフォーマンスに関しては、実際に履いてみて想像以上に満足度が高かったというのが正直な感想です。
素材も、見た目よりしっかりしていてヘタりやすい感じはありません。
パーツの接合部も丁寧に作られており、安っぽさを一切感じさせない仕上がりです。
デザインが個性的なので好みは分かれるかもしれませんが、チームで被らない個性派デザインを探している人には非常に良い選択肢だと感じました。
さらに、今後もシグネチャーモデルとして継続されるシリーズなので、カラーバリエーションやアップデートモデルの登場も楽しみです。
練習用としても十分な性能がありますが、十分にゲームでも使える実力派モデルと断言できます。
PUMA 「STEWIE 4」に関するQ&A

PUMA 「STEWIE 4」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「STEWIE 4」は屋外コートでも使えますか?
基本的には屋内(インドア)コート向けに設計されています。アウトソールの溝が浅めで、耐摩耗性も限定的なため、屋外での長期使用にはあまり向きません。短時間のストリートプレイ程度であれば可能ですが、グリップ性能や耐久性が落ちる可能性があります。
前作(STEWIE 3)との違いは何ですか?
最大の違いは、サイズ展開がウィメンズ限定からユニセックス(メンズサイズ含む)になった点です。フィット感や構造に大きな変化はありませんが、これにより男性プレイヤーにも手に取りやすくなりました。ただし、サイズ感そのものは「ウィメンズ時代とほぼ同じ」との声もあり、フィット感には注意が必要です
幅広の足でも快適に履けますか?
前足部のハーフブーティ構造により、横幅にゆとりが少ないタイト設計です。そのため、幅広の足型にはやや窮屈に感じられる可能性があります。幅広の方はワンサイズアップを検討するか、実店舗での試着をおすすめします。
フィット感は調整できますか?
フィット調整の自由度は、構造上やや限定されています。特に前足部は一体型のブーティ構造になっているため、シューレースでの調整幅が少なめです。ただし、中足部〜足首にかけてはロックダウン感が強く、足型さえ合えば非常に高いフィット性能を感じられます。
初心者にもおすすめできますか?
はい、軽量でバランスの取れた設計のため、初心者にも扱いやすいモデルです。特に「クッションが強すぎない」「グリップが安定している」といった特徴は、バスケにまだ慣れていない人にとって安心感を与えてくれます。コストパフォーマンスの面でも、初めての一足として非常におすすめです。
「STEWIE 4」はどんなプレイスタイルに向いていますか?
「STEWIE 4」は、安定感やサポート性を重視するプレイヤーに向いています。特にポジションで言えば、フォワード系のプレイヤーや、身体を張るプレイをする人に適しています。クッション性やグリップのクセが少ないので、汎用性も高く、オールラウンダーにも◎です。
デザインが派手すぎませんか?カラー展開は選べますか?
確かに、STEWIEシリーズは派手めなカラーリングが多い印象ですが、モノトーンや落ち着いた配色のモデルも存在します。今後も新色展開が期待できるため、個性的なものからシンプルなものまで、好みに応じて選ぶことが可能です。
女性でもメンズサイズを選べますか?
はい、女性でも足のサイズに合えば問題なくメンズサイズを選べます。ウィメンズ設計に近いフィット感があるため、細身の足型の方にはむしろフィットしやすい可能性もあります。ただし、ユニセックス表記でサイズ感が異なるため、サイズ選びは慎重に行うのがおすすめです。
他のブランドと比較して特徴的な部分は?
他ブランドと比較した際の「STEWIE 4」の特徴は以下の通りです:
比較項目 | STEWIE 4の特徴 |
---|---|
クッション性 | 過剰でなく扱いやすい。Asicsより厚め、Nikeより控えめ |
フィット感 | ブーティ構造による一体感が強く、安定性◎ |
サポート性 | ローカットながら足首まわりの補強がしっかり |
デザイン性 | 個性的でポップ。人と被りにくい |
コストパフォーマンス | 同価格帯での性能比は非常に高い |
特に「デザイン性+実用性+価格」のバランスで、PUMA独自の存在感を発揮しているモデルです。
履き慣らしにはどれくらい時間がかかりますか?
「STEWIE 4」は、素材にやや硬さがあるため、最初の数回は馴染みにくさを感じる可能性があります。特に前足部のブーティ構造がしっかりしているため、履き始め〜3回程度の練習や軽い運動で慣らしておくのがおすすめです。ただし、素材自体は柔軟性もあるため、時間が経てば足にしっかり馴染んでいきます。
通気性はどうですか?蒸れやすいですか?
アッパーの素材は比較的しっかりしており、通気性は控えめです。夏場の体育館や長時間プレイでは、蒸れを感じやすい場面もあるかもしれません。通気性を最優先する方には物足りないと感じる可能性がありますが、その分耐久性やサポート性には優れています。
ヒール部分のフィット感や滑りは気になりませんか?
ヒールまわりには厚みのあるクッションと高めのヒールカウンターが内蔵されており、足が浮くような感覚はありませんでした。むしろ、ローカットながらしっかりと包み込む感覚があり、安心感があります。特に踵の3連ホールで適切に固定すれば、プレー中のズレはほとんど感じません。
PUMA 「STEWIE 4」レビューのまとめ

PUMA 「STEWIE 4」は、シグネチャーモデルでありながらも高い汎用性を持ち、価格・性能・デザインのバランスが非常に優れた一足です。
外見こそ派手なカラーやラインが目を引きますが、中身は非常に堅実で、バスケットボールに必要な「グリップ・クッション・フィット・サポート」をそつなくまとめ上げています。
① 総合的な性能バランスの良さ
「STEWIE 4」の最大の特徴は「突出した尖り」はないものの、あらゆる場面で「平均以上」の性能を発揮するバランス感覚にあります。
各性能の評価と適したプレイヤー像
機能 | 特徴・傾向 | おすすめタイプ |
---|---|---|
グリップ性 | 粘着性があり、フラットなコートで高性能。ただしホコリにやや弱い | 室内コートで切り返しやドライブを多用するプレイヤー |
クッション性 | 柔らかすぎず、硬すぎずの中庸設計。癖がなく安定志向 | 安定性を重視するプレイヤー・中量級選手 |
フィット感 | ブーティ構造で一体感抜群。ただし調整の幅は狭い | 足幅が細め〜標準のプレイヤー |
サポート性 | ローカットだが足首をしっかりサポート。ヒールカウンターが内蔵されて安心 | カットインや急停止・着地で不安があるプレイヤー |
耐久性 | ソールの溝は浅く、屋外使用には不向き | 屋内中心で使う人向け |
デザイン性 | カラーが豊富で唯一無二の個性を演出 | 見た目にもこだわりたいプレイヤー |
② サイズ選びは慎重に。ただし“合えば最高”
「STEWIE 4」で唯一注意したいのは、サイズ感のクセです。
- ブーティ構造によって足がしっかり固定される一方で、足型に合わないと圧迫感が出やすい。
- 幅広・甲高の人はサイズアップ推奨。
- 逆に、細身の足にはピッタリと吸いつくようなフィット感が得られます。
そのため、以下のように対応すると失敗が少なくなります:
足型の特徴 | 対応策 |
---|---|
標準〜細め | 普段通りのサイズでOK。フィット感◎ |
やや幅広 or 甲高 | 0.5cmアップ検討。試着できればベスト |
非常に幅広 | 他モデルを検討するか、サイズアップ必須 |
③ デザインとコスパに妥協したくない人に最適
- 定価で19800円という価格帯は、シグネチャーモデルとしてはリーズナブル。
- セールやアウトレットでは1万円以下で購入できるケースも予測でき、「とりあえず試してみたい」プレイヤーにもうれしい価格帯です。
- デザイン面も非常に個性的で、他人とかぶりにくく、“一目でSTEWIEだとわかる”ビジュアルを持っています。
機能性だけでなく、「コートで目立ちたい」「自分のスタイルを表現したい」というプレイヤーにとっては非常に魅力的なモデルです。
④ PUMA 「STEWIE 4」レビューの総括
PUMA 「STEWIE 4」は、派手なルックスに反して非常に実用的で堅実なバッシュです。
サイズ感さえ合えば、「履いた瞬間から試合で使える」と感じさせる完成度の高さを備えており、初心者〜中級者のメインシューズとしても、上級者のサブや練習用としても強くおすすめできるモデルです。
価格、性能、サポート性、そしてデザイン――
すべてを「ちょうどよく」満たしてくれるこの一足は、まさに“コスパの優等生”。
あなたのプレイを足元から支えてくれる、頼れる存在になるはずです。
